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ブランディングの最初の成果、     それは自らの行動変容

この前、ウェビナーをやったのですが、こんな質問をいただきました。

「ブランディングを確かなものにするために、やるべきこと(意訳)」

そこで、テーマをもう少し絞り込んで、

→自社の価値を
→顧客を始めとするステイクホルダーに広く浸透させるため

と設定し、あらためて考えてみました。というより、頭の中に格納していた過去の提案内容を、さくっと言語化してみました。「おや、意外にこの整理、役立つれないかもしれない」と感じましたので、この場で並べてみますね。(やるべきことのチェックシートとして受け取っていただけたら嬉しいです)

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まず大切なのは現状の可視化=FACTの発掘=リサーチです。

自社が誇れる資産(人、商品、歴史、哲学など)はどれくらいあるか、
それを洗いざらい机の上に並べてみる。←机の上、は比喩表現です

すぐ思いつかなければ、全社でアンケートを採ってみる(自分の会社の強みや良いところはどこ?など)
あるいは経営陣や社員、拠点、工場、親しいお客様などへ取材しに行くなどのリサーチも行う。

次にリサーチの結果を言語化し、内容ごとにグルーピングし、それを俯瞰してみる。
できれば同系統のグループごとにキャッチコピーを付けてみる。

それらをもとに、「自分たちの会社の価値って、これだよね!」をさらに煮詰めて言語化する。

言語化する際には、as is=現状だけでなく、to be=こうなりたいも必ず入れる。

そして言語化したことを、自らの日頃の言動に繋げ、上司は部下の指導に用い、経営陣はその価値を実践している人を重用する。

また一人ひとりへの浸透をはかるために、必要に応じて研修を行う。

同時にHPや会社案内で告知していく。社内報やイントラネットでも、進捗状況を随時発信していく。

採用では、決めた価値感を共有できる人を採る。採用サイトの編集コンセプトを連動させるだけでなく、面接官のジャッジがぶれないように事前の調整を行っておく。

こうした一連のサイクルを常に見つめ直し、必要に応じてアップデートしていく。

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・・・ここまで出来て、企業ブランディングと呼ぶ不確かな概念が、はっきりとしたオリジナリティを持ってきます。自分ごと化することができ、ひとりひとりの行動も変わります。

もっと言えば、「ブランディングの最初の成果は、自らの行動変容」だと認識しています。良い方向に行動変容が起これば、自ずと顧客や社会から好感を持たれ、製品やサービスもより多くの人に求められる・・・そうしたサイクルを創り出す手法こそが、ブランディングと言えるでしょうか。

それでは、また。



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