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取材のノウハウ Ⅱ-1

下準備編が終わっての、第二章。取材の「当日」に何をしたらよいか、です。ここはもっともボリュームが厚めで、23項目あります。

では最初、[服装に気を付ける]です。

これから向かう会社、事業所、部署、人。その人は環境で過ごし、所属する団体はどういう文化をお持ちでしょうか。たとえばですが、

・お会いする人の役職は?
・服装のコードも厳しい、堅い社風?
・あえて「さん」づけで呼び合う、フランクな雰囲気?
・ネクタイは必須?私服OK?作業服が制服?

クリエイターを自称する人の中には、どこでも短パンTシャツで、なんて人もいます。自分のポリシーというか矜持なのでしょうが、取材の場の主役はお相手の方であって、インタビューアーではありません。

第一印象で人物像をマイナス方面に決めつけられてしまっては、話がはずむどころか、ずっと警戒されて終わります。

もちろん、スーツにネクタイなら良いという単純なものでなく、取材先がTシャツ文化であれば意識してラフにしていく必要もあるでしょう。

ではその会社の合わせてどんな服装をしていったらいいか。初訪問なら、その会社の採用サイトで紹介されている社員をチェックしてみましょう。できれば上層部と若手、両方の人を。それぞれどんな服を着ているか、そこは大きなヒントになります。

ファッションに敏感な企業の方なら、ちょっと外していくと会話の接点になったりします。ファストファッションのジャケットにネクタイピンをブローチっぽくつけていったら、すぐチェックが入ったこともありました。

私はオールマイティ的なあつらえとして、襟付きのシャツにジャケット、パンツは色違いというスタイルを心がけています。特にシャツは相手への心理的効果を意識して、赤系統の(下品にならない)ストライプ入りとかをヘビーローテーションしています。視覚的効果で気持ち少しでも昂ぶらせていただければ、という配慮ですね。

一方で経営陣など役職が上の方々で企業文化も堅めと判断したときは、白いシャツ。白は無難なので、迷ったらそれにします。

なぜスーツにしないかと言えば、スーツは同行する営業職の方々のユニフォームだと思っているから。まったく着ないわけではありませんが、役割の違いをやんわりと主張するようにしています。なので制作会社や代理店が間に入らない直のお客様の場合は、初回の打合せではスーツを着たりもしています。

そして服装を準備するのは、前の日の夜にします。特に当日の朝方だと時間の無さから適当になりがちですから。(あ、これは下準備とも言えるでしょうか)

取材は服選びから始まっている、とエラそうな標語で本日は終わりにします。ではではー。


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