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クリエイターとしての「寿命」はあるのか

今日は前から書こうと思いつつ、なかなか筆がすすまなかったこのテーマを思い切って文章にしてみました。

20代の頃、50代のライターさんをみて思ったこと

27歳の時からライター人生が始まった私ですが、「いつまで書けるのか」はずっと意識してきた問題で。これは20代の新人制作ディレクターだった時、50代のベテランライターさんに取材同行してもらった時、ふいに芽生えた感情でした。

私はいつまで書けるんだろう。いつまで書きたいんだろう。
この人みたく、ずっとライターでいたいんだろうか。」

自分が何をしたい人なのか。その取材後、すごく考えこんだ記憶がいまでも時折蘇ります。

私は最初、求人広告を書いていました。数年やってからもっといろんなジャンルを経験したいなと思い、結婚情報誌の事業部からお仕事をもらうようになりました。どちらのライティングも楽しかった。でも、

「50代になってもなお、結婚情報誌のライティング仕事、するのか?つか仕事もらえるのか?」という自問自答をする日々。

答えはどう考えても「No」だったのです。


体力は20代、知識は40代。普遍的な反比例

なぜ仕事出来ないと思ったのか。理由はいろいろあります。

●体力がもたない
月刊誌の仕事では毎月8〜10社ほどのクライアントを担当していました。取材、顧客折衝、数ページにわたる原稿の企画・構成、スケジュール管理、ライティングまで全部してました。いま思うとぞっとするくらいの仕事量です。

●若手の台頭
「経験」という観点ではベテランのほうが豊富なんでしょうが、柔軟さという点ではやはり若い人にはかなわないと私は思っていて。柔らかい頭で体力のある人が、ゴリッと書き上げる文章の品質には、ボリューム、スピードとともに、やっぱ敵わないよなーと素直に思います。

●若いディレクターにとって、時に使いにくい存在になる
こちらが年をとるということは、昔若手だった人も年を取り、上流の仕事をするようになる、ということです。ディレクションを担う立場になった若い人たちにとって、年取ったベテランライターさんって、果たしてどこまで「仕事しやすい」存在なのかな、と。もちろん、そのベテランさんのお人柄や仕事のスタンスにも左右されますが、確率論として「若手はベテランに、気を使う(つかいづらい)」って面は少なからずあるはず。だから若いライターに仕事が行く、っていう流れはゼロではないと思います。

●飽きる
これは単純に私の性格の問題です。ずっと同じ仕事を一定期間してたら飽きてしまうんです。ほかのこと、次のフェーズにいきたくなる。

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これら「No」と思える理由のほとんどが、「加齢」に起因するよなと。早い話が「しんどい」んです笑、体力も気力も20代の頃と40代とでは、確実に違う。もう全然もたない笑。

だから年取ったらライターを引退するべきか、年取る=ライターとしての寿命か、という訳ではなく。ベテランはベテランなりの商売をしていきたいよな、という話です。若い頃と同じ「価値」で、若いこと同じ土俵で勝負していては、そりゃ若い子のほうがいいにきまってる。体力あるし、やる気あるし、謙虚だし笑

タイトルの「寿命はあるのか」という問いの答えはきっと、「ある」なんでしょうね若い頃と同じ仕事の仕方じゃなく、変わっていきたい。プロデューサーになるのか、クリエイティブディレクターになるのか、はたまたライター経験を生かしてほかのステージで仕事するのか…。みなさんならどう変わりたいですか?

さて、今夜のブログは、100%自戒の念を込めてかきあげました。完全に私自身への覚書です。せっかく若かりし頃から紡いだこの経験を生かして、アフターコロナもお仕事していきたいなと思っています。

ではまた。


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