インタビュアーに向いてない人
昨日はこんな記事を書きました
これ、インタビューにも同じことが言えると思っていまして。
実は立場上、あんまりインタビューを受けることは少ないのですが、過去何度か受けたインタビューの中で、唯一おひとりだけ、まったくこちらがインタビューされた感がなかったライターさんがいました。
今回はその特徴を書き出して、私なりに思う「インタビュアー向いてない人」についてまとめてみたいと思います
(もう何年も前の話です。いま私がお付き合いしている方の中には含まれないので知人・友人、ご安心下さい笑)
●自分の話をする
その人は何かこちらにひとつ質問して、私がその回答をすると「あー、わかります。僕もこないだこうでー(略)・・・」と話し始める。しかも数分に渡って。え。アンタがインタビュイーだっけ?え、私がインタビュアーだっけ?あれ?どっちがどっちの話聞いてんだ?と錯覚するくらいでした。聞きベタなのになんでインタビューしてんだろう?と不思議に思いました。
●人の話を聞いてない
自分の話をするだけならまだしも、こちらの話をほぼ聞いてなかったんだな、というのがインタビューのあとわかりました。なぜなら出来上がってきた文章に「わ、私、い、言うてない、そんなこと…!」ということが満載だったから。一瞬、自分の記憶障害を疑ったほど。なんでこんなことになったのか、まったく解せませんでした。
●周りを思いやる想像力がない
その文章の中で多々あったのが、「私にも周囲にもデメリットがある表現」です。カンタンにいうと昔、関係があった人のことをディスるような表現。もちろん、彼はディスったつもりもないと思います。「差別化するにはこれくらい普通でしょ?」くらいの感覚なんじゃないかと。ただ私は自分が文章を書く時「これを読んで辛くなる人がいないかな?」ということには、最新の注意を払ってるつもりです。確かに事実かもしれないけど、ストレートに書くと誰かが傷つく内容なら表現に配慮は必要で。その上でPRに繋がる文章にするのがプロの仕事かな、と私は思う派です
●自分の中のステレオタイプが崩せない
もうひとつ思ったのは「あー。彼の中で答えを用意して取材してたんだろうな」ということ。私が「ママでフリーランスから経営者になった人」というステレオタイプが彼の中にしっかりあったんでしょうね。そういう人が言いがちなコメントをあたかも私がいうたような表現になっていました。いやインタビュー前に仮説を立てること自体はいいんです、私もやります。でも実際に話を聞いて違ったら変えるべきで。最後まで「こうでしょう?」を押し通された感が否めませんでした
●結論、「相手に興味がない人」は無理
上記諸々書きましたが結局、目の前にいる人に興味・関心なり、リスペクトなりを抱ける人がインタビュアーに向いてるんじゃないかと。自分の考え方、生き方、意見の違いを楽しめて受け入れられる人。自分が用意した答えを譲れない人にはしんどい仕事だろうなと、自戒の念をこめて思います。私も忙しくってつい、頭がカチンコチンに固くなってるなと自覚するもあります。私が感じたストレスとインタビュイーの方に与えないように。これからも素敵なインタビューができるよう精進します
ではまた
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