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今の時代に、広角レンズは必要? Elmarit M 28mm F2.8 3rd レビュー 

レビューを書いてみようということで書き始めてみましたが、結果的に前段のほうが長くなってしまいました。

最後のほうで、同じ位置でEOS RPとElamrit M 28mm F2.8で撮影した画像と、Pixel 7で撮影した画像を掲載していますので、すぐに比較画像を確認したい方は、目次からジャンプしてお読みください。


スマホで十分キレイな画像が撮れるのでは?

ちょっとあおり気味の副題になってしまったのですが、広角レンズは自分にとって必要ないかな、と最近ずっと感じています。

初めてデジタル一眼は買ったときは、PentaxのK10Dに、DA21mm F3.2 Limitedをつけて好んで使っていました。なので昔から広角表現が好き。

そもそもカメラよりも、動画撮影のほうをソニーVX1000などでメインでやっていたのとウォーン・カー・ウァイ監督作品のコナン・ドイルの広角表現に憧れたということもあって、広角以外の表現に長く興味を持てていませんでした。

それから何度かカメラを買い替え、当時デジタル一眼最軽量クラスだったPentaxも重くて嫌だな、と感じてPenatxはK-r, K-xと買い替えたあと、マイクロフォーサーズに移って、Olympus PEN E-PL3を使ったり、数年前まではAPS-Cミラーレスに移ってEOS M3にEF-M 11-22mm をつけて主に撮影していました。

ですが、ある展示会に利用機会がだいぶ減っていたEOS M3を久しぶりに持ち出して、iPhone 12と一緒に撮影していたとき、iPhone 12のほうが全然いい写真が撮れているのでは?と感じて、撮影した画像を比較してみたところiPhoneのほうがいい感じだったんですよね。解像感は少しM3のほうが上だけど、iPhone 12のほうが好みの写真が撮れている。

そこでカメラを買い替えるかどうかを考え始め、結果としては先にもっといいレンズを試してみることにしました。

EOS M3につけてみたのが、フルサイズ用の
EF 40mm F2.8と
EF20-35mm F2.8L
の2本。

そのときに、EF40mm (35mm換算64mm)で撮った描写がなかなかいいなこれは、となりました。これがきっかけで、50mmや中望遠での撮影に興味が出てきました。

一方で、広角レンズのほうで撮った写真はそこまで心が動かなかったんですよね。iPhoneやスマホでも近しい写真は撮れるぞ、と。(今だったら、広角域でもボケを活かした写真とかもっといろいろと試せたのではと思うのですが)

EF40mm F2.8 この少しの圧縮効果でもiPhoneでは出せず 
同じカテドラルの正面をiPhone 12で 広角は十分以上にキレイ
タラゴナの旧市街 EOS  M3 と EF20-30mm F2.8Lで
iPhone 12で撮影

フルサイズミラーレスを購入。50mm中心に撮影

このときの自分の中の結論として、
・iPhone 12よりいい写真を撮るには、APS-Cではなくフルサイズで撮ってみたい
・広角域はスマホで十分そうなので、標準~中望遠域をカメラで撮ろう
ということになりました。(あくまでも自分の中のこのときの結論です。最新のAPS-C機にもまた興味が出てきています)

結果的には、EOS RPを購入してEOS M3を手放しました。
その後、縁があってライカ Summilux M 50mm 2ndをお譲りいただき、いまは50mm 単焦点レンズをメインで使用中。

またスマホもiPhone 12からPixel 7に変えました。

Pixel 7 夜間でもキレイに撮れます
EOS RP + Summilux M 50mm F1.4 2nd

そして最近ではElmar-M 90mm F4という中望遠レンズも。

そのほか、RF50mm、RF16mmはしばらく使っていたけど手放し、EF28-70mm F2.8Lは写りがとても気に入っていたのですが、主にその大きさと重さ、そしてマニュアルレンズのように絞りをいじりづらいということで手放したりしています。SMC Takumar 20mm F4.5と、55mm F1.8、それとEF40mm F2.8やEF24-85mm F3.5-4.5は安いこともあって手元にまだあり、時々利用しています。

EOS RP とEF28-70mm F2.8L で撮影。これは手元に残しておきたかったけれど重かった…

やっぱり28mmにも興味が…ということでElmarit M 28mm F2.8を購入

ということで、広角、超広角は、iPhone 12から買い替えたPixel 7にまかせ、主に標準域以上はミラーレス一眼で撮影をするというスタイルになっていました。

でも28mmはMマウントレンズでは人気の焦点距離ですし、この描写はどうなるんだろうと興味はあったんですよね。

たまたまあるお店にElmarit M 28mm F2.8のレンズを見に行ったときに、それよりも手頃な価格&状態もそれよりも良い個体があったので、購入してみました。

数ヶ月使ってみて、自分に合わないときに手放しても、ほぼ購入金額が戻ってくるような価格だったことが後押しになりました。こんな時はリセールバリューが高いのはメリットにはなりますね。

ミラーレスになってRFマウントだけでなくEマウント、Xマウント、ZマウントでもMマウントのアダプターは薄く使い勝手がいいのでライカMマウント人気はさらに高まるよな、と計算しつつ

Elmarit M 28mm F2.8とPixel 7で撮り比べ

ということで、いろいろと前置きが長くなりましたが、Elmarit M 28mm F2.8とPixel 7で同じ場所で撮影をして比較してみました。

Pixel 7
EOS RP + Elmarit M 28mm F2.8 JPEG撮って出し
上記の画像(RAW)を自分好みに現像したもの

こうやって見てみると、Pixel 7で十分な気もします。ちょっと盛りすぎな傾向もありますが…

普段は、広角撮影は、スマホでも十分な気がします。
ミラーレス一眼を50mmや望遠メインに、スマホを広角撮影用のセカンドカメラとして、というのは身軽に撮影したいときにはやはりいいですね。

他にも何枚かElmarit M 28mm F2.8で撮影をしてみました。
スマホ(iPhone, Pixel )では撮れないような写真にちょっとなっているかな…

まだ少ししか撮影していないですが、少しノスタルジックな写りになる気がしますね。

Pixel 7でもRAW撮影はできますし、本当はRAWでの比較もしてみないと、というところではありますが、マニュアルレンズは絞りを直感的に操作できるのが強みだと思うので、しばらく利用してみて、手放すことにするのか、使い続けるのか判断てみようと思います。

やっぱり使っていて、納得のいく画像が撮れるレンズか、お気に入りの写真が出てくるレンズなのか、だと思うので、使ってみないとわからなさそうです。

EOS RP + Elmarit M 28mm F2.8 RAW現像
EOS RP + Elmarit M 28mm F2.8 RAW現像

追記:
その後、しばらく使ってみて、Elmarit M 28mmをデジタルM型ライカのM10とM Typ 240で試写させてもらったら写りが全然違いました。
おそらくマウントアダプター経由ではない分、センサーへの光の入射角が最適なのでしょうね。Summilux 50mmよりも変化が顕著だったのは、おそらくElmarit 28mmのほうが後玉が小さいため、マウントアダプター経由であることの影響が大きいのではないかと思っています。(これは沼への入り口か…)

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