【内部監査の基礎知識】内部監査とは?~③内部監査に関連する資格~
こんにちは、HIROです。今日は、内部監査に関連する資格について詳しくお話ししたいと思います。内部監査の分野は、高度な専門知識とスキルが求められる世界です。この分野で成功するためには、適切な資格を取得することが非常に重要です。今回は、私自身の経験を交えながら、内部監査の世界で広く認知されている資格、その取得メリット、そして勉強法や資格取得後のキャリア展開についてお話しします。
内部監査における主要な資格
内部監査の分野でキャリアを築くために、まずはどの資格が自分の目標に最も適しているかを理解することが重要です。ここでは、内部監査において特に重要な3つの資格についてご紹介します。
公認内部監査人(CIA: Certified Internal Auditor)
まず、CIA(公認内部監査人)です。これは、内部監査の分野で最も認知されている国際資格で、私が最初に取得を目指した資格でもあります。IIA(The Institute of Internal Auditors)が認定しており、内部監査のグローバルスタンダードとして広く受け入れられています。この資格を取得することで、内部監査の基礎から高度なスキルまでをしっかりと習得でき、キャリアの土台をしっかりと築くことができます。
私自身も、この資格を取得することで、国際的な内部監査の基準を理解し、グローバル企業での監査業務に自信を持って臨むことができるようになりました。特に魅力的なのは、この資格が他の会計士や弁護士などの資格と異なり、グローバルで共通の資格であることです。毎年、IIAの国際大会に参加することで、世界中の監査人と交流し、最新のトレンドや知識をアップデートすることができています。
公認情報システム監査人(CISA: Certified Information Systems Auditor)
次にご紹介するのが、CISA(公認情報システム監査人)です。IT監査の専門性を高めるための資格で、ISACA(Information Systems Audit and Control Association)が認定しています。情報システムの監査、管理、セキュリティに特化したスキルを証明するもので、デジタル化が進む現代においては特に重要な資格です。
私がCISAの取得を目指したのは、ITリスクの管理がますます重要になっていることを肌で感じたからです。この資格を取得したことで、ITシステムの監査に関する知識が深まり、企業のデジタルリスクを適切に評価・管理する能力を高めることができました。IT監査における専門家としての評価が高まり、特にデジタル化が進む企業環境での需要が高まっています。
公認不正検査士(CFE: Certified Fraud Examiner)
最後に、CFE(公認不正検査士)についてお話しします。この資格は、不正検査の専門性を高めるもので、ACFE(Association of Certified Fraud Examiners)が認定しています。不正の発見や予防、調査に関する高度なスキルを証明する資格で、内部監査においても重要な役割を担っています。
私がこの資格を取得したのは、世の中で不正や不祥事などのインシデントが多発しており、それらを撲滅したいと思うようになったからです。不正検査のエキスパートとして、原因究明から対策立案まで不正調査に関わることができます。内部監査との相乗効果は抜群です。CFEの資格を持つことで、不正調査のコンサルタントとしてのキャリアを追求することも可能になりました。この資格を通じて、より深い専門知識を得ることで、企業の信頼性を高めるために重要な役割を果たしています。
資格取得のための勉強法
資格取得には計画的な勉強が不可欠です。ここでは、私が実際に行った勉強法と、活用したリソースなどについてご紹介します。
最初に効果的な勉強法と学習計画を考える
私の場合、これらの資格はすべて独学で学び、苦労しながら取得しましたが、最近ではアビタスなどで資格取得講座を開設しているため、それらを活用することで効率的に最短距離で資格取得ができると思いますので、そちらもご検討いただくとよいと思います。
まず、各資格の試験範囲をしっかりと把握し、自分の学習ペースに合わせた計画を立てることが重要です。例えば、CIAの試験は3つのパートに分かれているため、各パートごとに焦点を当てて勉強を進めることが推奨されます。CISAやCFEについても、特に苦手な分野を重点的に強化することで、効率的に学習を進めることができます。
私の場合、試験に臨む際には、公式教材を中心としたアウトプット学習が中心でした。まず公式の教材をさらっと読み込み、その後、模擬試験を繰り返し解くことで、知識の定着を図りました。
時間が無いという言い訳はしない。とにかくやる!
時間がないという言い訳は誰もがしがちですが、私自身は毎日朝まで働くような本当に時間がないような状況の中でも、計画的に毎日学習時間をとって猛烈に勉強しました。また、ひとにもよりますが、おすすめは短期決戦です。時間をかけて取得するケースもありますが、私は各資格を半年程度の短期間で猛烈に勉強して取得しました。
どの資格を選ぶべきか?キャリアパスに応じた選択のポイント
内部監査やGRCの分野でキャリアを築く際に、どの資格を選ぶかは重要な決断です。ここでは、キャリアパスに応じた資格の選び方について考えてみましょう。
まずはCIAからはじめるのがおすすめ
内部監査のキャリアをスタートする場合、まずはCIAを目指すことが基本です。CIAは内部監査の基礎から高度な知識までカバーしており、内部監査のエントリーポイントとして最適です。内部監査に関する幅広い知識を持つことで、初めての業務にもスムーズに対応できるでしょう。
私自身、CIAの取得を通じて、内部監査の基本的な概念や手法を体系的に学ぶことができました。その結果、業務においても自信を持って取り組むことができ、クライアントからの信頼を得ることができました。
IT分野に強い内部監査人を目指すならCISA
もしIT分野でのキャリアを強化したいのであれば、CISAの取得を検討するのが良いでしょう。CISAは、ITガバナンスやシステム監査に特化した資格であり、デジタル時代における企業のニーズに応えるためのスキルを証明します。特に、情報システムに依存する業界では、CISAを持つことで大きな競争力を発揮することができます。
不正検査のスペシャリストを目指すならCFE
不正検査に特化したキャリアを追求したい場合、CFEは非常に価値のある資格です。CFEを取得することで、不正リスクの管理や調査の専門家としての地位を確立し、不正防止プログラムの構築や、不正行為の早期発見に貢献できるようになります。
資格取得後のキャリア展開
資格を取得した後、その資格をどのように活かしてキャリアを築いていくかが重要です。
資格取得後に広がるキャリアの可能性
資格を手に入れた後は、企業内でのキャリアアップや転職のチャンスが大いに広がります。近年、転職は一般的なキャリアパスとなりつつあり、私自身も何度か転職を経験する中で、その都度キャリアアップを果たし、さまざまな経験を積むことができました。特に、内部監査のプロフェッショナルを目指すのであれば、Big4(Deloitte、PwC、EY、KPMG)などのプロフェッショナルファームは絶好のステージです。これらのファームではブランド力に加え、圧倒的な経験を積むことができます。ただし、その分ハードワークが求められるため、本気で取り組む覚悟が必要です。
さらに、英語力を身につけることで、これらの資格の価値がさらに高まります。これらの資格はグローバルに通用するため、英語ができれば海外子会社を含む監査業務でも活躍の場が広がり、世界中でキャリアを築くことが可能です。
資格はキャリアの可能性を広げるための一つのステップに過ぎませんが、その価値は計り知れないものがあります。これから資格取得を目指す皆さんも、自分のキャリア目標に合った資格を選び、計画的に学習を進めてください。努力の先には、必ずや大きな成功が待っているはずです。
今回の記事では、内部監査に関連する資格について概要を解説しましたが、いつかこれらの資格を取得するための具体的な勉強方法や、おすすめのリソースなどについてさらに深掘りしていきたいと思います。引き続き、お楽しみに!
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