旅の終わりは勝手にしやがれ? 夏のPhotoブレ幅旅10日目 釧路市内〜釧路湿原~鶴居編
こんにちは、あなたのココロのスキマ♡、写真と旅でお埋めします、hirotographerです。
夏のPhotoブレ幅旅10日目。おかげさまで最終日までnoteも続けられました!!徐々に書く内容のストックの仕方もわかってきて後半になるにつれ、スムーズに書き上げられたような。
さて昨日はなぜか割と夜更かししてしまった。8時に起きて準備。
朝ごはんは和商市場へ。最近だと色々なところで似た形式があるが勝手丼、という丼ごはんに複数のお店で買った刺身をどんどん乗せて行きオリジナルの海鮮丼を完成させるエンタメごはん!
釧路の海鮮を中心に沢山の美味そうな選択肢が並ぶ。だが、各お店ごとに刺身の種類が異なるだけでなく、量や鮮度も大きく異なる。
例えばある店ではサンマが得意だったり、ある店では貝が強かったり、鮭専門店謳っているところでは鮭・マスが美味しそうだったり、同じ部位の刺身でも値段や切り方が微妙に違っている。自分なりの目利きをしながらチョイスしていくのが醍醐味だ。
私は生のエビアレルギーだが、当日取れたものであれば食べれる(唇、喉が腫れない)のでお店に聞き込んだところ、今朝競り落としたモノだったので迷わずゲット。
めんめ(きんき)
かれい(釧路)
つぶ貝(釧路)
メヌキ
タコ
さんま
トキシラズ
クジラの尾
とびこ
中トロ(釧路)
大トロ(釧路)
をチョイス。ご飯は普通の白米と酢飯を選べるが酢飯にした。
となりでYoutuberか何かの配信者が魚を選んでいて「これ、東京で買ったら倍くらいしますよね?」ってお店の人に言わせようとしていたが、実は勝手丼は少し割高。気づくと軽く3000円を超えるので倍は絶対にしないと思う。
ちなみに刺身セットが勝手丼用の刺身の隣で5枚450円くらいで売られているところ、1枚で200円〜みたいな感じなので人数がいれば刺身セットを買って分けるほうが安くなると思う。
…が、これもエンタメなので細かいことは気にせず楽しむが吉!!私は久々のクジラと今年初サンマをいただいて大満足。
朝ごはんも済ませたので本日の写活へ。向かったのはサルルン展望台。鉄道は撮らないのだけど、あわよくば湿原走る電車も一緒に撮れたらいいかな?くらいの気持ちで15分ほど登って目的地へ。見ると三脚が沢山。撮り鉄の方々のようだ。
私よりも年上の方々に見えるが場所取りも激しくなく、穏やかな雰囲気で軽く挨拶を交わす。
聞くところによるとこの後、特別な電車がここを走るという。
三脚持ってきていなかったけれど、今日もバッキバキの晴天で遠景なので問題なし。最近は風景でもISO400くらいまではアリ(個人的見解)。
さて、あと20-30分もすれば通るのだろうか?と様子を伺いながら待っていると1人が「ええーーっ!」と声を上げる。
なんと、お目当てのレア電車ロイヤルエクスプレスが故障のため運休との報。
ざわめきが広がり、やがてそれは落胆へと変わる。
「こんなに天気に恵まれるの珍しいのに…」
「まさかの故障か…」
痛いほど気持ちは分かる。
なぜならこれと同じ状況を私も体験したことがあるからだ。
2020年2月26日 Perfume 8th Tour 2020“P Cubed”in Dome、つまりベストアルバムを引っさげたドームツアーの千秋楽。コロナ蔓延は私が参戦する予定だったこのライブを無情にも開場数時間前に地上から永遠に消し去った。Wowowに一時的に加入し、前日のライブを視聴しても、Blu-rayの円盤が届いても心のスキマはPolygonwaveツアーまで埋まらなかったのである。
しかし、この熟練の撮り鉄の方たちはそこからの動きが早かった。諦めてノロッコ号に向かう者、様々な情報筋を頼って復旧の可能性の有無を探る者、Twitterでアップデートを探る者・・・
「網走だと直せない。釧路だと直せる。」
「諸々考慮すると空調が絡む電気系統の故障か?それであればxxxx(分からなかった)」
「某社が顧客向けに特別ツアーをやっているので意地でも復旧させるのでは?」
さすが蛇の道は蛇、鉄の道は撮り鉄!そしてこのリカバリープラン検討の速さこそ社会で揉まれたオッサンたちの鍛え上げられたスキルそのものなのだ。
しかし、それも虚しく数分後、ロイヤルエクスプレスはそのまま札幌へと戻される、との報が入り、あらゆる可能性は潰えた。
そこに後から登ってくる撮り鉄1名。既に本日の運休は決まっているというのにどうしたのか?
着いて荷物を下ろすなり、一言。
「いや〜、運休しちゃって たのは知ってたんですけど、景色は逃げないし、故障もしないのでせめて見るだけでもと」
写真撮影はコントロールできること、できないことが明確だ。できる部分をどこまで追い込むか、逆にできないところをどう対処するか、どうすり合わせていくか、だ。
「景色は逃げない。逃げるとすればそれは自分自身である!」
しかと心に刻んだ一言だった(言ってない
サルルン展望台はかなりの高さから俯瞰で湖沼を含む湿原の緑を撮ることができる。水面の輝きは光を浴びて美しく、撮影は楽しかった。
やっぱり蚊はいるのでゴアテックス装備で山を下る日陰とは言えこの時間帯のゴアはサウナスーツである。じっとり汗が滲んだ。
割と最終日はノープランだったので少し思案する。湿原のカヌーも以前楽しかった記憶があるが、日差しが強いのと蚊との戦いに疲れ切ったので検討から外す。
マップから思いついてオーロラ温泉へ。
ここは以前も訪れたことがある、ややマニアックな湯で茶褐色のモール泉。男女それぞれの露天もあるが混浴の大露天が部分的に屋根もあって直射日光のあたるこの時間には助かる。ダート道を2kmほど走ってたどり着く場所なのでこの時間帯は誰もいない。湯温もぬるめで永遠に入っていられるやつ。電波がやや弱いのでTwitterはそこそこにnoteの内容をまとめてゆっくりとした時間を過ごした。
温泉出るなり、ヤブの方で突然ザザザッっと大きな音、まさかヒグマ?と振り向くとシカが深いヤブをジャンプしながら去っていった。ヒグマとの遭遇はなく終わりそうで何よりである。
途中途中の北海道らしい風景を写真に収めながらめぐる。牧草ロール好きすぎ問題は否めない。
草を食む鹿の親子を見つけたり、
朝夕や雪景色で絵になりそうな木を見つけたりと発見を楽しみながら道をゆく。
時間を考慮してほど近い釧路湿原展望台へと向かう。実は初めて訪れる場所。有料の展望台も悪くないが、最高なのは1.1km木道を歩いた先にあるサテライト展望台。
曰く、「アフリカの大草原のような広大な景観を間近に感じることができます。」
ここにきて「ような風景」に遭遇するとは思わなかったが、まずは向かう。
10〜15分ほどでたどり着いたが、高所から見渡す湿原の大パノラマは素晴らしい景色。来る人来る人「おお〜」と感嘆の声をあげている。
方角的には朝日も昇るのでいつか朝焼けを撮ってみたいところ。
旅も最終日の後半、いよいよ仕上げに入る。旅の終わりの沐浴、いや黙浴はこの温泉で間違いなかった。髭を剃り、爪を切り、非日常の旅の日々から日常に戻る準備をする。
鶴居村のホテルTAITOは3回目だが、何度行っても最高の神湯である。茶褐色を超えて、もはや琥珀色の美しいその湯は毎分400リットル溢れ出している。重曹成分が溶け込んでいるらしく、ツルスベ系で香りはやや卵臭。新鮮さも感じられる。
湯に浸かった瞬間思わず「うおおお」と声が出てしまう。
目に入った貼り紙には
当ホテルのお湯には温泉力があります。
と、またも温泉名言いただきました。
鶴居村の飲むヨーグルトを腰に手を当てながら飲み干し、祝盃を上げる。
途中鹿が出てきたりはしたものの無事に空港にも辿り着き、レンタカーを返却。総走行距離は2665km。10日間なので1日あたり、266km走ったことになる。だが風景距離ガバ勢はこの倍から3倍は軽く走る。
荷物の多さにドン引きする。なんと42kg。「2kgオーバーしていますので…」と地上係員が言いづらそうにしているので三脚とマットをテープで巻いて機内持ち込みにしたらちょうど40kg!なんとか事なきを得た。
そして今日も夕焼けが美しい。最初から最後まで本当に天気に恵まれた素晴らしい旅だった。
10日間note読んでくださった方、、スキ、シェアいただいた方、Twitterで絡んでくれた方、アドバイスやオススメいただいた方、本当にありがとうございました!
という訳でいつかまた旅先で。最終日の今回もぜひスキ&シェアいただけると嬉しいです!タップする手間5秒だけ私にください!
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