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ライカというカメラを買って人は変わるのか?4ヶ月目の検証

こんにちは。あなたのココロのスキマ♡ライカでお埋めします、hirotographerです。まず、こいつを見て欲しい。
一体誰が教え込んだのか・・・家のMacBookProでズミクロンを変換しようとするとズミルックスに変換されます。ズマリットはズミクロン になります。ついにMacすらライカの手先になってしまいました。恐ろしい・・・。


さて、そんなライカに汚染されつつある私の環境ですが、みなさん、以下の言葉を聞いたことはあるでしょうか?

人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。
大前 研一(経営コンサルタント)

人ごみに流されて 変わってゆくのは「卒業写真」を歌う松任谷由美ぐらいであって、そんな人を大人はいちいち遠くから叱ったりはしません(どんな距離感?)。大人が変わるには上記の三要素しかないのだから、人ごみに流されないところに住む場所でも変えてみてはどうか?という現実的なアドバイスをするのがそもそも良識のある大人というものではないでしょうか?

写真を撮る人にとってカメラもこの三要素に該当するのではないかと考え、ライカと付き合ってからの数か月を振り返ってみることにしました。付き合うカメラを変えると人間が変わるのか?人生は変わるのか?写真は変わるのか?
果たしてどうなのでしょうか?私は変わったのか、変わらなかったのか?この数か月での私の撮影や写真の変化からそれを探ってみました。


変化1.F8くらいに絞るようになった

シャッタースピードが最大1/4000のライカ M10-P。
日中にNDフィルターなしでISO100の開放だと割と白飛びします。
シャドウがリッチとかエッチとか言われるライカですが、白はすぐ昇天するのでかなり気を遣うようになりました。日中はISO100 絞りF8 シャッタースピード1/250がデフォでそこから微調整して撮ってます。今まで日中の適正露出がどれくらいのパラメータかあまり意識せずに撮ってたのでこれを基準に考えるようになりました。
ボケの多い写真をあまり撮らなくなりました。ボケがよいか、悪いか、この辺は主観もあるのですが情報量という意味ではボケは情報がなくなるか、薄くなる、もしくは純粋にボケとして背景効果などの添え物に昇華されるという形になります。情報の整理をボケ以外の要素、フレーミング、構図などでより積極的に行うようになったといえるかもしれません。

変化2.逆光で誤魔化さなくなった

逆光フォト、嫌いじゃないんです。むしろ好き。でもM10-P用に買ったレンズがSummicron 50mm F2なのですが、アホほど逆光に弱いです。
わかりやすくいうと、

ズミクロン「誰だ!」
逆光「きれいな光です」
ズミクロン「よし通れ!」
センサー「ぎゃあ!白飛びしちゃうッ!!フレアもゴーストもでちゃうぅぅぅ!」

・・・という感じです。ただ、他の現代レンズであれば許されないレベルのフレアやゴーストについても、ことライカになるとあえて触れなかったり、別の観点で誉めそやしたりするこの業界の闇。
逆光時には怒りに震えながら撮影していることを正直に告白いたします。
ま、怒ってて写真は撮れないのと、逆光を入れると大体画像が死ぬので逆光でなんとか良さげにする対応が求められるようになりました。
逆に点光源になるように配置をコントロールして、光芒作ったりと工夫をするようになった気がします。何が逆にかはしらんけど。
つまり逆光の扱いが丁寧になりました。逆光でキレイなゴーストが出ている写真は割といいね!が付きますが、それって写真じゃなくてゴーストへのいいねなのでつまりはニューヨークの幻です。デミ・ムーア(呪文)。もちろんそういう写真も好きですが画面の中で是として扱うパターンも非として扱うパターンもあり、後者が増えました。

変化3.肩がこらなくなった

ライカを買ったあと肩がこらなくなりました。
そもそも肩こりとは1910年あたりに夏目漱石が使い出した言い方で、奇しくもライカ黎明の時期と同じくらいという因縁があります。
そう、実は私、ライカ用にストラップをファイテンに変えました。この磁力ストラップを使いだしてから肩の血行が激的に改善し、何時間でもカメラを首から下げていることができるようになりましたなんてことは1mmもありません。ファイテンも嘘です。単純に機材全体の重量が軽くなっただけです。
50mmレンズ+ボディの重さだけだと元々使っていたα7RIVとほぼ同じくらいの重量ですが、持ち運ぶレンズをまとめてもこのバッグ↓にほぼ全部収まるコンパクトさと軽さ!このセットで15mm/35mm/50mm/90mmと広角から中望遠まで一通り持ち歩けてレンズ交換もストレスなくスムーズです。これはホント最高。この点は大変満足しています。

変化4.写真が地味になった

これには理由が2つあると思います。
・何もない近所を35~50mmの標準的な画角で撮るようになった
・レタッチがシンプルになった
特に後者は今まで使っていたプリセットがライカのRawファイルと相性がイマイチになったので見直したところ、なんとなく地味になりました。赤の発色などがSony機と比べて独特な部分もあるので色の要素をHSLなどを使ってどうコントロールするか?ということを前よりも気を使うようになりました。

変化5.撮影する枚数が増えた

枚数、というのがポイントです。前よりも持ち出す機会が増えましたし、単純に今まで使っていたα7RIIIやα7RIVと比較して1枚あたりのデータが非常に小さいというのもあり、同じ場面で何度もTry&Errorしながら撮るようになりました。あとはピントや露出も基本マニュアルなので「あたり」を確認するために撮影枚数が増えてしまうというのもありますね。ダメな写真は一瞬でわかるので編集のスピードには特に影響はありません。データ量増加のスピードは減ったのでその観点ではコストエフェクティブなライカ M10-Pですが、元のカメラの金額を考慮するとどう考えても焼け石に水です。ありがとうございました。

変化6.予測をたくさんするようになった

まずマニュアルフォーカス、さらに二重像合致でのフォーカスであること、この時点で「急いでAFでピントを合わせる」というやり方は成立しないのはお分かりいただけるかと思います。
写真には前景・中景・背景というレイヤーがあってそれぞれ動的・静的な場合がありますが、各レイヤーごとの動きを予測するようになりました。世の中には目測でコサイン誤差を計算する、という人間離れ(人間をやめた)の技術を持つ方もいるようですので修練したいと思います

変化7.ピント合わせの呪縛から解放された

ピントが外れる機会が必然的に増えます。ピントが外れていたらよい写真じゃないかというとそれは別問題だったりするのが写真の面白いところ。絶対に合っていないとNG、という呪縛から解放された気がします。撮影では「あえて外す」という選択もありますし、「外れていた」という場合もあるのですが、セレクト時にピントだけで選別しなくなりました。多少ズレがあってもよいものよかったりとか組み方で再生する場合があるので考え方が少し変わった気がします。ただ、これはライカじゃなくてもMFレンズ使えば一緒ですね(真顔

変化8.フィルターを使わなくなった

最近はやりのブラックミスト。私も大好きです。
でも何せメインレンズのSummicron 50mm F2のフィルター径は39mmと極小。ステップアップリングかまさないとフィルターがつけられないので持ち出す機会がなくなり、フィルターワークを行わなくなりました。
ただ似たような効果が欲しくなったりもするので、レタッチでフィルター効果を追加するようなやり方も以下を参考に覚えました。

で結果がこちら。


ちなみに風景撮影もしていたときに買ったKANIの角形フィルターセットが1年くらい寝ています。永眠?

変化9.金銭感覚がおかしくなった

え?Summarit 90mm F2.4って30万しないの?やっす!!とか最近考えてしまうようになりました。かなりヤバイ傾向です。
APS-Cユーザーだった頃は「え!?10万!??無理無理無理無理ッ!」ってなっていた私ですが、その後フルサイズ→フルサイズミラーレス→ライカ、とゆっくりと確実に大人の階段を登ってきてしまったようです。幸せはきっとレンズが運んでくれると信じてるね♪(ダメな思考

何も知らなかったあの頃に帰りたい…(遠い目


変化10.妻が口をきいてくれなくなった

・・・はい、嘘です。めっちゃ仲良しです。気持ちはわかりますが、そうやって人の不幸を見たくなる心理、SNSの弊害です。特に目次からここに飛んできた人は救いようがないほど重症です。罪深いあなたはこのままだと地獄に落ちますので、以下を参考にライカを買って悔い改めましょう!!レンズは新しく出るアポズミクロン 35mm F2(ひゃくまんえん)一択。浄財ですっ!

まとめ

総じて写真には多少の変化は感じられますが、人間性には一切変化が見られないことをnoteを通しても十分にご理解いただけたかと思います。
というわけで変わりたかったらカメラじゃなくて、時間配分、住む場所、付き合う人、このどれかをみなさん変えてくださいね!!(にっこり

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