肉登山と高速寿司が旅の後半を飾る 夏のPhotoブレ幅旅9日目 尾岱沼〜別海~中標津~釧路編
こんにちは、あなたのココロのスキマ♡、写真と旅でお埋めします、hirotographerです。
夏のPhotoブレ幅旅9日目。読んでくださるみなさまのおかげでnoteも続けられているのでこの場をお借りして感謝!!
さて9日目も朝4時半に目が覚める。チラッと外を確認すると曇りだ。安心してまたまどろみの中へと戻っていく。風景勢の朝は常に天候とのにらみ合いから始まる。再度意識を失って気がつけば8:30。普段より4時間半近くも寝過ごしてしまった。妻からも「珍しくまだ車中泊のとこにいるね」とLINEが入っている。
昨日の野付半島ではトドワラを撮ったものの、ナラワラを撮れていなかったのでアサイチの目的地はここに決定。しかし、果たしてナラワラにも蚊はいるのか?
ちなみに地の果てと呼んだ野付半島がイマイチどんな感じかイメージできていない方も多いと思うのだけどこんな感じ↓。
この細さでギリギリ陸と繋がっているため両側は海。ドライブも気持ちいいのでオススメだ。
道路上から広角で撮影するとこんな感じであるが1/3もよさが伝わらない。困ったものだ。
ナラワラ前の駐車場に止めて撮影開始。トドワラはトド松の立ち枯れした林だが、ナラワラは楢の木の立ち枯れだ。
5分くらいの長秒露光も試してみたものの、水の動きがないのであまり変わり映えのしない絵になってしまった。そんなこんなで撮影しながら、この風景何か思い出すな?と思ったら犬神家だった。
風も吹いて天気も良いので車にかけて寝袋を干す。その車の姿は完全にスヌーピー。
ネタも抑えて満足したところで少し早めのお昼ご飯に向かう。実は昨日柄木さんから、
とリプをいただいたので別海町の「ポークチャップの店 ロマン」に予約をし、向かってみる。。
どう考えても700gソロは無理なので、400gを事前オーダー。朝ごはんを抜いて準備してはいた。件のポークチャップは食券を買うなりすぐ饗された。
固まり肉は男のロマン!!というわけでこの存在感。ロマン溢れるこの霊峰に単独無炭水(白ごはん抜き)での登頂を目指す。
光の中で輝くポークチャップは漆黒のプレートに盛られながら登場。
一刀の元に両断するとなかなか雪のように白い赤身(意味不明)が現れる。部位は厚切りのロース肉のため、噛み締めるほどに旨味の溢れる赤身部分がメインであるがこのしっとりとした断面をご覧いただきたい。
その一方で蠱惑的なほどにジューシーな脂身部分を味わえるのもロースの素晴らしいところ。次の一手はどちらの部位にすべきか難しい選択を求められる。
なお、今回Sonyの90mmマクロレンズを持ってきていたのですが、このポークチャップの撮影で初めて活躍したことをご報告いたします。
なお他にも気になるメニューがあったので紹介したい。
その名もホタテバーガー!!
なぜかとっとりバーガーフェスタでグランプリを受賞しているが、それよりも気になるのはこの赤枠のコメント。
別海の美味しい牛乳を飲んでもらうために開発されました。
そのためバーガーの単品販売はありません。
必ず冷たい牛乳とセットになります。
他の飲み物に替えることはできません。
さすが牛乳生産量日本一の町、別海!バーガーにはコーラと相場が決まっていそうなところを牛乳で覆す。ビンではなくジョッキで行くべし!!
我が別海の牛乳の生産量我が日本一ィィィィーーーーッ!
そしてさらに「組み立てはご自身で」という張り紙と懇切丁寧なジャンボホタテバーガーの作り方。
さすがに400gのポークチャップで限界を迎えたため、このホタテバーガーと牛乳(メイン)は次回への持ち越しとなったがやがて来るその日を待ちたい。
なお、ビーコちゃん知らなかったので調べたらなかなかにパンチの効いたキャラだった。
お腹も満足したので、新酪農村の展望台向かう。
生産量日本一の背景となる国家事業の始まりの地である。それを一望できる鉄塔が建てられているのがこの展望台。
上って早速見てみると、ナスカの地上絵のような風景で面白い!
ソロ撮影前提の立て看板も用意されているが、
これではまるで妖怪"件"である。
そしてそれよりも気になるのはこの裏面。少し読み取りづらいが人口の部分の最後は「2」だと思うのだが、数値が具体的過ぎる!別海の方々の嘘をつけない人間性が読み取れる部分である。
この展望台の近くにGoogleマップで|旧奥行臼駅逓所《きゅうおくゆきうすえきていしょ》、旧奥行臼駅跡が表示されたので気になっていってみた。
まずは駅跡から。鄙びた雰囲気にノスタルジーに駆られる。雪深い平野の中にぽつんと佇む、往時の冬の姿などを想像してしまう。きっと絵になるだろう。
続いて旧奥行臼駅逓所へ。入るなり年配の女性スタッフの方が気さくに話しかけてくださる。駅逓所とあるが、駅とは全く関係なく、明治の開拓時代に持ち家を政府の支援金を受けることで開拓者向けの宿泊施設として提供したものであるとのこと。当時は馬を育て、交通手段とし、戦争前に政府が100頭以上戦馬として高額で買い取ったことなどいろいろ教えていただき楽しく見学できた。内部のしつらえや調度品もなかなか豪著で襖の取っ手に掘られたレリーフなどは珍しいらしい。私も初めて見た。
ちなみに7月に観光客がこの近くでヒグマの唸り声を聞き、調べたところ藪の中に2か所ほどヒグマの寝た跡があったらしい。その辺に捨てられたゴミの匂いで寄ってきてしまうらしい。なるほど、道内観光中にゴミ捨て場に困るのだけどこういう理由かと少し納得した。車中泊だと車にたまりまくるのでちょっと困るけどこれは致し方ない。知床五湖でも水とお茶以外は飲み物・食品持ち込み一切不可となっていた。
歴史も学んで満足したところで本日の温泉だ。ホテルマルエー温泉は中標津にあるツルスベ系の極上湯。他の方も居たので内部の写真はないが無色透明の適温湯が滔々と注がれており、ひとたび浸かると体中がつるつるすべすべして異次元の入浴体験。
実はマルエーのお湯のp.Hは9.1。ほぼ石鹸と同じ弱アルカリ性なのだ。内湯だけで露天風呂はないが、朝7:00~夜20:00まで営業しているのもポイントが高い。久しぶりに来たけどやっぱりおすすめです!
中標津~別海をドライブしていると酪農の町だけあって干草ロールが至る所で見られるのが個人的には楽しい。色は何か理由があるのかわからないが、碁石のように白黒の組み合わせやエメラルドグリーンのものなど、いくつか種類があって面白い。思わず車を止めて撮ってしまう。
そうこうしていると既に16時近くになっており、次の目的地へ向けて一路ドライブ。
釧路湿原の細岡展望台へ到着。もちろん夕陽を撮るためである。基本路肩に駐車する形だが結構混み合っている。準備をしていると想像通りプーンと奴らが飛んできた。人が沢山いるので少し恥ずかしいがきゃうものゴアテックスとグローブに身を包んで展望台に向かう。他の人々はみな、軽装だ。
次第にパチン!パチン!って蚊をはたき落とそうとする音が展望台にこだまし始める。みな、戦っていた。人数が多いと自分以外にも分散されるのがありがたい←
ゴアテックスはやはり安定の防御力で、やはりグローブが狙われる。もはや耳なし芳一の気分である。
この旅は本当に天気に恵まれているが本日も同様。釧路湿原はオレンジ色に染まり、美しかった。誰が撮っても似たような絵にならざるを得ないのが悩ましいところではあるけれど。
夕陽が沈みきると大半の人は展望台を去っていった。残っている壮年のご夫婦と少しお話しする。お二人で車中泊で旅しているとのことで、奥様の方が写真を撮るので旦那さんは写真タイムの際は付き添いなのだという。昨日は風蓮湖にいらしたそうで、凄い夕焼けでしたよね!と盛り上がった。
※風蓮湖は野付半島の少し南で同じ海岸沿い。
ハイエースでフルフラットにしたらやはり寝心地違うんだろうか?この旦那さんは車中泊のほうがよく寝られるとのことだった。どうか素敵な旅を続けられますように。
釧路でホテルにチェックインするがここで一つ問題が・・・
釧路に来たらこの「炉ばた」一択だろ!と思っていて決め打ちだったのだけれど不幸にも8月にもらい火事。臨時休業中。
ここの何がすごかったかと言うとお姉さんの焼きの技術。時に「え?大丈夫なの?」と思うほどのボウボウと火の上がるような状態で炭火と戦いながら一枚一枚魚を焼いてくれるのだが、外カリッ中フワッの完璧な焼き上がり。燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや、ということでプロの所作はちょっと料理するぐらいの人間には理解しえないものなのである。
で、ホテルで教えてもらった炉端焼きのお店で晩御飯。
この店ではホッケとツブ貝だけにグッと押さえて、2件目で寿司やへその辺の入ってみる。
なんとこれが驚きの超高速回らない寿司。
一貫目出てきてから5分で全部食べ終わったw
マジで早いし、小さいお皿の上に所狭しと寿司が並べられていく姿はガチでシュール。食べるの忙しくて写真撮る余裕もなかったのだけど、お寿司の大渋滞を初めて見たwww
なお、並べ方も法則性があまりないので順番が分からなくなる。空いているスキマに次の寿司を置いていく感じ。
というわけでエンタメ寿司で締めてホテルへ退陣。
なお釧路に来た際はこの銅像を撮らなくてはいけないので覚えておこう!
というわけで9日目も無事旅とnote続けることができました。今日は旅中最最後の夜ということで料理の写真が多めでしたがいかがでしょうか!!スキ&シェアで応援いただきありがとうございます。
引き続き最終日もnoteにまとめていきたいと思いますので是非チェックしてみてくださいね。
10日目最終日はこちら!!↓
最初から読まれる方はこちらへどうぞ。
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