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2019年4月の記事一覧
割り切れる数字ばかりの算数のドリルみたいにいかない人生
いくら言葉を重ねても。
いくら心に響いても。
変わらないものは変わらない。
生きるのが苦しいとき、逃げる以外の方法がわからない。
めまいがしそうなほど誰かの気持ちで満ちている世界で、かきわけて進めるほど強いはずがなかった。
私は私でしかない。
だから尊いのだと人は言う。
オンリーワンなのだと。
一番でなくても、一流であればいいのだと。
私は私でしかない。
だからもう
世界の質量は決まっている
創造とは循環することだ。
創造者よ、循環せよ。
世界の質量は決まっている。
0が1になることも、1が0になることも、2が10になることもない。
あるのは1が一になり、一がoneになる営みだけだ。
世界は必要なときに必要な人の前に必要な形となって現れる。
その営みを人は創造と呼ぶ。
何かを生み出すということは世界の形を変化させるということにすぎない。
初めから決まっている。
世界はこれだけの質
死に惹かれ、死の匂いに戦慄する
死を感じる場所に昔から心を惹かれてきた。たとえば霊安室、たとえば火葬場、たとえば刑場。死と密接に絡み合うそれらの場所は、想像力の格好の的だった。煌々と明かりの灯る深夜の病院を見上げて、平時であれば立ち入ることのない禁忌の場所を思った。
反面、死の匂いのする景色を見ることはひどく恐かった。斎場から出発する霊柩車。遺影を持った親族のなす列が送迎のバスに吸い込まれていく。確かに人の重さを感じる白い
まずは少し濡れたスポンジになる
とある昼下がり。
都内某所。
【自己啓発セミナー:今、何かを始めたいあなたへ~挫折しないために必要なこと~】
「あなたたちは乾いたスポンジです!」
開口一番、登壇者は言った。ガタイがいいというよりは小太りで、緑のポロシャツはよれよれだ。歳は三十前後といったところか。黒縁のメガネが妙によく似合っている。
要するにどこにでもいそうな青年だ。彼が会社員でも、個人事業主でも、医者でも、作家で
朝の空も夜の空も平等に価値がある
朝の空に希望を歌い、夜の空に記憶を辿る。
同じ空を見るということ。
同じ時間を生きるということ。
本物は本物であるほど作り物めいている。
スクリーンみたいな空。
だけどスクリーンではない本物の空。
あの向こうが無限に広がる空間ならば、私は空に何を見ているのだろう。
何もない広い空間。
たまたま地面に足がついているけれど、たまたま君が隣にいるけれど、本質的なところで私は宇宙をただよう塵と何
ちゃんと生きたところで
あなたがいなくなってから何日が経ったのだろう。
あるいは何週間、何ヶ月。何年かもしれない。
それすらも計算できなくなってしまった。
あなたがいなくなってから生きることが雑になった。
かろうじて会社には行く。社会のためになら生きられた。
でも自分のために生きることがどうしようもなくむなしい。
コンビニ弁当とペットボトルが散乱する部屋。冷蔵庫の出し入れすら億劫だ。風呂はシャワーで済ませる。シーツがめ