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イントネーションの大切さと相槌

YouTubeのチャンネル登録をすると、登録したチャンネルが更新されるたびに、新たな動画が目の前に現れるようになっているので、時々「こんなこと知ってますか?」とか「こんなこと忘れてません?」と問いかけられるような気がします。

今日飛び込んで来たのはイントネーションの話。
先日紹介した語用論の記事の中で紹介した学会の基調講演では、語用論を学校で教えるなら、音声面も同時に教えるべきだということが述べられていました。つまり、同じ文でも、文の最後を上げて読むか、下げて読むかで意味が変わってくるということです。

例えば、こんな例です。

Can you do it? (⤴️)と最後を上げる(rising tone)にすると、「お願い」している感じがしますが、Can you do it.(⤵️)(falling tone)と下げると「命令」口調になります。意味合いが違ってきます。また、お馴染みのThis is a pen.にしても、最後を上げて読むと、Is this a pen?と語順を変えるまでもなく、「これペンですか?」と質問する意味になるといった具体です。

今日見つけたYouTube動画では、例えば、やや長い文(発言)の途中で、相手に話を遮られたくない場合は、「まだ終わっていませんよ」という意味を伝えるためにrising toneを使うということが述べられています。

示された例文は、以下のようなものでした。

By following this plan (⤴️), we will minimize costs (⤴️), maintain high-quality work  (⤴️), remain aligned with our mission(⤴️), and (⤴️)reap significant monetary benefits.(⤵️)

最後のbenefitsの後でトーンが下がることにより、「発言終わり」のサインが出るということです。

確かに、大学の授業でも、学生たちに、何かを列挙する文を読ませると、この文途中でのrising toneの使い方を知らない人が多いことに気づきます。

日米うなづき方の違い
この点に関連して思い出したのは、日本人と例えばアメリカ人の相槌の打ち方の違いです。日本では、よく話し方教室など、コミュニケーションのトレーニングで、頻繁に相槌を打つことで、「しっかり聞いていますよ」というサインになるということが教えられます。しかし、これを過剰にやると、アメリカ人との交渉においては、問題になりかねないということです。

私が例を述べるより、アメリカ人の人が言っている方が説得力があると思いますので、動画を紹介しておきます。

こういうことを伝えるのが、異文化コミュニケーション教育ということなのかと思います。


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