戸田博之

国際金融から58歳で東大大学院へ。博士(学術)。ビジネス学術経験を活かし必要な英語力獲…

戸田博之

国際金融から58歳で東大大学院へ。博士(学術)。ビジネス学術経験を活かし必要な英語力獲得を最速支援。英検1級、通訳案内士、TOEFL(iBT)101, IELTS7.5。早明法でビジネス英語、専門(アカデミックライティング、金融英語)、テスト対策(TOEFL等)講師を務める。

最近の記事

三井住友銀行が米英勤務を採用時に確約

最初の就職先は住友銀行でした。就職活動金には、留学から帰ってきたばかりということもあって、とにかく海外に行けそうな先を選んで会社訪問をした記憶があります。当時唯一海外便を飛ばしていた日本航空、外国為替銀行といして海外部門では定評があると聞いていた東京銀行、そして商社を2社ほど。確かに、そういうところに就職できれば海外勤務のチャンスは他の会社に入るよりは高かったと思われますが、しかし海外勤務が確約されるわけではないということも承知していました。 結局就職したのが、冒頭に書いた

    • 知らない間に

      教科書の出版会社から2025年カタログが届きました。しばらく封を切らないまま机の脇に放置してあったのですが、ふとタイトルが目に入ったので、みて見ることにしました。 すると、今最終確認に入っている私の教科書が新刊として掲載されていて、驚くやら嬉しいやらです。人生で初めて書く教科書ですが、それなりに自分の伝えたいものが詰まったものなので、純粋に嬉しく思いました。 ネット上でも紹介されていたので、リンクを貼らせていただきます。 教科書の内容をひとことで言えば、「英語教材を使っ

      • 英語リーディングとリスニングの関係

        北村一真という方の「英語の読み方ーリスニング篇 話し言葉を聴きこなすー」という本を何回も読み返しています。それは、私が英語講師として働く中で、この2つの技能の関係について、非常に重要だと常々考えてきたらかです。そういう意識があったので、この本のタイトルが刺さったのだと思います。 この本と、さらにその前編にあたる「英語の読み方ーニュース、SNSから小説までー」の中で著者があげているポイントの一つに、「音として入ってくる英語の速さで読めなければ、『英語を読めている』とは言えない

        • 教科書書いてます

          ある出版社さんから提案いただいて金融英語をテーマにした教科書を作っています。教科書を書くのは初めてですが、出版社さんの協力も得ての合作なので、比較的仕事は捗っているのかなと思います。 一番楽しく感じているのは、編集者がいて、常に自分のやっていることがスケジュール通りに進んでいるのか、疑問に思える箇所があるが修正の必要がないかなど、コーチ役的な仕事をやってもらえることです。さらに、書いた原稿に基づくクイズなどを考えたり、てにをはを訂正するなどの細かい仕事を引き受けてもらえる点

        三井住友銀行が米英勤務を採用時に確約

          「講師」のはじめ方講座に出てきました

          実に久しぶりの投稿となりました。ちょっとサボるとすぐに数ヶ月が経過してしまいます。この間、大学での授業が4月から始まり、日々忙しく過ごした後夏休み、そして、来週からは秋学期が始まろうとしているという状況です。 大学での非常勤講師業も、定年制度があり、あと数年で終了してしまうことを考えると、以前は中心業務としてやっていた(現在は、確定拠出年金の講師や単発で入る限られて数の企業研修のみ)研修講師業に、もう少ししっかりと取組むかと考えていたところに、家内が見つけてきてくれたチラシ

          「講師」のはじめ方講座に出てきました

          ChatGPTに日本の年金システムについて質問してみた(再掲)

          金融業務に携わる傍ら、英語の講師という顔を持っている私としては、最近の世の中の動向で最も気になるものの一つがAIの進歩です。昨日の記事ではコンピューターによる音声認識を取り上げましたが、今日はChatGPTに日本の年金制度について英語で質問するということを試みました。果たしてどのくらいちゃんとした情報をくれるのだろうということへの好奇心がありました。結論としては、以下のようなものになりました。 1. ChatGPTはほぼ正確に情報提供できる。但し、細部については不正確な部分

          ChatGPTに日本の年金システムについて質問してみた(再掲)

          AIと翻訳ソフト

          昨日は日本ビジネスメール協会主催の英文ビジネスメール講座(オンライン)の講師を務めました。教材を作ったのはもう10年近く前ですが、内容的には変更すべき箇所はそう多く見当たりません。 しかし、一点、今後ライティング教育の内容として大いに取り込まなければと思えるのは、AIや翻訳アプリを使ったライティングの業務への取り入れ方だと思います。 今やビジネスで英文メールを作成する際に、日本語で書いたメールをAIや翻訳アプリで英語にする、あるいは日本語でポイントをAIに伝えて英語でのメール

          AIと翻訳ソフト

          ビジネス出身の英語講師として思うこと(1)

          YouTubeでの自己紹介動画に続いてビジネス出身の英語教師として世の中の課題として思っていることを載せてみました。2011年に金融のサラリーマンから自営に転じ、英語講師を生業としてきました。 幸いにも2018年以降は、本格的に大学での講義の機会をいただき、現在は、"I am a full-time part-time lecturer."(私はフルタイムのパートタイム講師です)と冗談を行っています。ほぼ毎日どこかの大学で英語を非常勤講師として教えています。 もう少し早く転

          ビジネス出身の英語講師として思うこと(1)

          一歩を踏み出そう!

          これまでブログを書いてみたり、YouTubeに身近なところで起こったことを動画であげてみたり、雑誌に投稿したりと発信を図ってきました。SNS系はFacebookとXですが、これらもあまり活発ではなく。 年齢を重ねるにつれ、今まで蓄積したものを何とか、少しでも多くの人に知ってもらいたいという思いが強くなりますが、空振りを多いような気がしています。 あるYouTuberさんが、YouTubeで本格的に動画アップをしていない人のために、あるいは一歩も踏み出せていない人のためにという

          一歩を踏み出そう!

          英文ビジネスメール講座

          もうかれこれ10年以上、日本ビジネスメール協会主催の英文ビジネスメール講座の講師を務めています。四半期に1度程度の数少ない研修ですが、累計数は多分50回くらいにはなるのでしょう。 毎回の出席者数はせいぜい5〜6名くらいまでのこじんまりとしたセッションとなりますが、その分一人ひとりの受講者と向き合えて、和やかな雰囲気で進めていけるのは、大学で30名程度と一度に対峙する時とはかなり違います(もちろんそれぞれの良さもあるわけです)。 これまでも何回か書いてきましたが、さまざまなビ

          英文ビジネスメール講座

          ChatGPTに日本の年金システムについて質問してみた

          金融業務に携わる傍ら、英語の講師という顔を持っている私としては、最近の世の中の動向で最も気になるものの一つがAIの進歩です。昨日の記事ではコンピューターによる音声認識を取り上げましたが、今日はChatGPTに日本の年金制度について英語で質問するということを試みました。果たしてどのくらいちゃんとした情報をくれるのだろうということへの好奇心がありました。結論としては、以下のようなものになりました。 1. ChatGPTはほぼ正確に情報提供できる。但し、細部については不正確な部分

          ChatGPTに日本の年金システムについて質問してみた

          音声入力に挑戦

          今まで本格的に取り組みたいと思いつつ、ちゃんと取り組んでこなかったことは たくさんありますが、そのうちの1つが音声入力です。 今複数の出版企画を抱えているため、何とか楽をして大量の原稿を書けないかという 願望があり、ちゃんと音声入力に取り組もうと思い始めました。 幸い、1月の終盤と言うこの時期は、大学での講義も一段落し(採点作業と言う機能思い作業が残ってはいますが)、 ほぼ2ヶ月の休暇期間に入りますので、じっくりと何かをやるには良いタイミングです。そこで、このノートの記事を

          音声入力に挑戦

          Miroを授業に使ってみた

          今年初めての記事になります。長い間サボってました。 かなり以前、授業にGoogle Jamboardというオンラインホワイトボードを使っているという記事を書きました。 ところが困ったことに、ここで紹介したJamaboardをGoogleが今年中に提供停止することになったそうです。そこで、代替として使えるものを探したところ、良いものを見つけました。Miroというオンラインホワイトボードです。実は前から存在は知っており、ユーザー登録もしていたのですが、Jamboardがお手頃で

          Miroを授業に使ってみた

          歴史に残る一冊

          高校時代の友人である四國光(しこく・ひかる)君が、反戦平和の詩画人であった父君四國五郎についての評伝を出版しました。400ページを超える大著で、健康面でも万全とは言えない中、よく頑張ったなと賛辞を贈りたいと思います。 そんな大部なので、まだあまり読めていないのですが、まずは目次を眺めてから最初に読んだのは、「私の悔恨」というサブタイトルから始まる第11章「晩年、そして死」です。「私の悔恨」の一節に、「なぜもっと戦争やシベリア抑留は、戦後の峠さん(注:原爆詩人として著名で、四國

          歴史に残る一冊

          振返りシートの効用

          久々の投稿になりました。コロナ禍発生以来大学でのオンライン授業が本格化しました。その割と早い段階から導入した「振返りシート」を授業前に読むことが習慣となりました。自分が授業で伝えたいと思ったメッセージを学生はしっかり受け止めてくれたのか、授業内で行ったグループワークなどの活動はどうだったのか、授業に対する要望、苦情は何かを知る絶好の機会となっています。今回は、この「振返りシート」について書いてみます。 振返りシートとは これは授業後2日以内を期限として、毎授業後にすべての学

          振返りシートの効用

          金融教育とEメールの共通点

          昨日は、ある企業の外国人従業員の方々に、その企業が導入している退職金制度である確定拠出年金制度について、解説のオンラインセミナーを行ってきました。ご存知の方も多いかと思いますが、確定拠出年金においては、毎月会社(場合によっては従業員自身も)から確定拠出年金専用口座に入金されるお金を従業員自身が運用して、退職後の生活資金を蓄えていくという制度です。 一般的に言えば、「運用」という行為は、多くの日本人にとって初めて行う行為であり、それに知識もまったくないのが通例です。確定拠出年

          金融教育とEメールの共通点