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SIAC 第0章 ~社会課題に向き合う~

はじめまして。東北大学4年生の木津裕人です。
SIAC4期の運営に携わらせていただいています。

「Social Innovation Accelerator College(以下SIAC)」とは仙台市主催の大学生向け実践型プログラムです。

この記事では、SIAC第0章として、『SIACってどんなプログラムなのか』から更に一歩踏み込んで『社会課題とは?』『なぜ東北で?』というテーマに踏み出していこうと思います。

それではよろしくお願いします!


ー社会課題に向き合えー

社会課題とは?

みなさんは『社会課題』って何かご存知でしょうか?

「いやそんなもの大体想像つくよ」と思いますよね。
地球温暖化、大気汚染、少子高齢化、いじめ問題…具体例を挙げ始めたらきりがありません。

こうした具体例やなんとなくの解決しなくてはという使命感、イメージは湧くものの、「社会課題とは〇〇ということです」と一言で説明することができる人はなかなか少ないのではないのでしょうか。

ここでは、何となく、社会課題というのは実は難しい、奥が深いというイメージがつき、考えるきっかけとなれば嬉しいです。


社会起業家とは?

現在の資本主義社会では、多くのスタートアップが生まれ、ビジネスを通じて様々な問題を解決しています。その中で、社会起業家・ソーシャルビジネスといった言葉をどこかで聞いたことがある方もいるかもしれません。

ここで生まれる疑問は、

全てのビジネスは何かしらの課題解決であるのだから、ソーシャルビジネスと呼べるのではないか?
さらに言えば、すべての起業家も社会起業家と呼べるのではないか?

by 当時の自分

というものです。ここの線引きはかなり難しいですね。実際、多くのメディアでも曖昧な状態で用いているような気がします。

この曖昧さは先ほどお話しした『社会課題』の定義の曖昧さに起因します。

ただ、少なくとも社会起業家とは、『ビジネスにおける優先順位で顧客の課題解決が最も高く、マネタイズだけでなく課題解決の評価軸をKPIとしている』ことが言えるでしょう。

SIACプログラムでは、参加者の皆さんそれぞれが、「社会課題とは〇〇というものである」「社会課題を解決するとは〇〇ということである」という答えを探し求める旅に社会起業家と共に出発してもらいます。


ー課題先進地域、東北ー

2011年3月11日。東日本大震災を皮切りに、東北地域には様々な社会課題が顕在化しました。東北地域に発生したこれ以上ない惨禍が、元々広く存在していた社会課題に目を向けさせたとも言えるかもしれません。

また、日本の諸問題の根底にある課題ともいえる、少子高齢化・人口減少の最前線を走っているのも東北です。そんな、今後日本や世界で起こっていくことが予想されている社会課題が顕在化している東北は、『課題先進地域』と称されることも多いです。

その一方で、「東北地域をなんとかしたい」という熱い想いを胸にビジネスを通じて社会課題の解決を目指す社会起業家たちが、ビジョンと情熱を持って活動しています。


ーSIACプログラムとは?ー

以上より、SIACで向き合う問いとその舞台についてお分かりいただけましたでしょうか?

社会課題に向き合う上で重要となるものを2つ上げさせていただきます。

1つ目は、『当事者性』です。
課題を課題と本気で思わないことには課題の本質を見抜くことはできません。普段意識せずに生きていれば多くの社会課題に当事者意識が湧くことはあまりないのです。

2つ目は、『多角的に見る』ことです。
この世界に転がっている状態の社会課題は非常に表面的であり、まさに氷山の一角と言えます。課題の表面だけを捉えるのでは、対症療法的な解決手法しか生み出すことができません。社会課題の根底に蔓延るものはなにか。何を解決するとその社会課題は解決したといえるのか。これを常に問う必要があります。

前置きが長くなってしまいましたが、SIACでは、東北の社会起業家や同世代の仲間たちと共に、"現場で"課題に向き合い、問題を発見・定義し、解決策を考え、実行に移すという、東北ならではの実践的な学びの機会を提供していきます。

SIACの特徴として、上記の『現場で』が非常に大きいと思います。社会起業家の隣で実際に社会課題の顕在化している場所に赴き、課題の認識から、解決までのプロセスを当事者性を持って取り組んでもらいます。

この社会課題を考える過程を通じて、この社会の青写真、ひいては自分自身の『人生の青写真』を描きだすものとなったら嬉しいです。

五感を研ぎ澄ませると、日々の生活はワクワクとワクワクに繋がる原石で満ちています。半年間のプログラムを通して社会を変革する原動力を学び、自身の未来をデザインしていきましょう!会えるのを楽しみにしています!

【Profile】
木津裕人(きづひろと)
東北大学理学部4年
SIAC4期 学生事務局
https://lit.link/hirotokeys

ここではSIAC第0章として私なりの答えをすべてぼやかしてしまいました笑
(期待していただいていたら申し訳ございません)
実際に会う機会があれば是非たくさん語り合いましょう!


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