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LayerX入社前のイメージと現実のギャップ・誤解:入社半年のリアルな感想

■ はじめに

こんにちは、LayerXの稲田(@HirotoInada)です。
昨年2022年11月にLayerXに入社してから半年が経過しました。

引き続き”バクラク申請・経費精算”のPMMをやりつつ、4月からは新設チームである事業企画チームにも兼務で所属することになり、やること・やりたいことがたくさんある中で非常に濃密な毎日を過ごさせてもらっています。

LayerXの組織文化の良いところ・事業の面白さに関しては他の社員の方もたくさん書かれているので、今回は入社半年でだいぶ組織・事業・文化などの解像度が上がった上での、入社前後でのLayerXへのイメージと現実のギャップ・誤解に関して書いていきます。

このタイミングだからこそ感じる等身大のLayerXを社外の方に知ってもらい少しでも興味を持ってもらえると嬉しいなあと思います。

対象になる読者の方:
・LayerXに興味はあるが社内がどうなっているか解像度が粗いかた ・組織も拡大していて経歴も強強な人たちが続々と入ってきているけど自分も選考に臨めるだろうかと不安を持っているかた

誤解①:LayerXってもう完成した組織でしょ?

入社前の稲田
「LayerXって人数も多いしもう完成した組織でしょ?」
「自分が行ってもできることあるかな?」
「今入っても遅くない?」

正直これが1番大きな誤解でした。

入社前は外から見ると「もう結構社員数もいるし事業もどんどん立ち上がってるなあ… 今から自分が入社して何かバリュー出せるかな?面白いことできるんかな」と思ってました。

が、結論”全く完成していないし、人が全然足りてない”です笑

まず前提、事業・プロダクトが既に複数存在しており、(事業は3つ・プロダクトはバクラクだけで既に5つ)、この数は今後も短期間で増えていく予定であり、会社規模と事業でやりたいことを比較した際に圧倒的に手が足りていない状況です。

特に手が足りていないのが、だいぶ丸っとした言い方になりますが、半年以上先の未来の事業成長のために組織・事業・プロダクトの成長基盤を整備し仕込み育てていく役割だと個人的には思っています。(この背景もあり事業企画チームも新設されたと認識。この辺は別途note書きます。)
この理由として、事業は非線形で圧倒的に成長しているのに対して、組織は線形で意図的に伸ばしているのもあり、どうしてもメンバーは足元の事業成長のための活動に専念せざるを得ない状況があります。(だし役割としてそうあるべきで目の前のお客様に全力投球して欲しい…!)

組織も事業もプロダクトと同じようにイテレーションを高速で繰り返しより良いものにしていく必要があり、短期〜長期の全ての目線でまだまだ毎日やるべきことは山ほどあり完成なんて言えたもんじゃないなと思います。
LayerXに”完成”はないです。

誤解②:自分なんかが活躍できるのだろうか?

入社前の稲田
「毎月強強な人たちが続々と入社していくけど自分なんかが入って活躍できそうか不安だなあ…」

これは入社前にめちゃくちゃ悩み不安に思った点でした。実際、選考前も選考中も関わった方ほぼ全員にこの不安は打ち明けた記憶があります。
というのも、外から見るとLayerXは毎月強強な方々が続々と入社されており、入社前の自分からすると”超銀河系軍団”のように見えていたんですよね笑

しかし、実際に入社してみるとこれは大きな誤解であったことが分かりました。
前提、当然めちゃくちゃ優秀な方々ばかりが入社しているので組織の能力値の平均値は非常に高いのですが、特定のメンバーの”個の力”に依存するのではなく、組織としての”チームの力”がLayerXの強みの源泉であると強く認識するに至りました。

具体的には、行動指針を示す羅針盤にもある「型に投資する/ アップデートする」が組織の部署/レイヤー問わず深く浸透しており、成功・失敗の要因をしっかりと言語化・仕組み化し組織に拡げる動きを全ての業務において行なっています。

「入社前は何でも自分で圧倒的にできなきゃ」という不安が強かったですが、今は自分の専門に特化してその領域の知見を組織に還元し、それ以外の領域は他の専門の方にいい意味で背中を丸っと預けられる環境を体感し、元々の不安は大きな誤解であったことが分かりました。

LayerXで求められるのは”言語化できない・再現性がない個の圧倒的な力”ではなく、”組織の力を成長させる型化・仕組み化とアップデートする動き”です。

誤解③:LayerXって失敗しなそう。ワクワクするかな?

入社前の稲田
「これだけ組織も整ってて人もいれば失敗しなそう」
「なんか安牌な選択肢かもな…ワクワクできる?成長できる?」

転職先を伝えた周りの人からは「意外とつまらない選択をするんだね、結構安牌じゃない?」「もっと尖った選択をすると思ってた」と結構な頻度で言われました笑

こう言われた理由として、「組織が完成していそう」という誤解に関しては1点目で述べましたが、LayerXの経営陣・メンバーがベンチャー2周目の人が多く、ビジネス経歴としても結構マチュアな方が多いのも理由としてあったのかなあと思います。(実際、入社前に自分としても引っかかっていたポイントではあった)

結論、これは半分正解・半分間違いでした。
確かにベンチャー2周目・叩き上げで1周やってきてビジネスの酸いも甘いも経験をしている方々が多いのは事実ではありますが、だからといって必ずしも失敗をしないというわけではありません
もう少し厳密にいうと彼らが知っているのは”どうやったら成功するか”ではなく、”どうやったら事業はコケるのか・組織は崩壊するのか”というアンチパターンであると感じます。

あくまでもLayerXは “大きな失敗をする可能性が低い“のに過ぎません。
それも経営陣を含めメンバーの多くが今までの経験に従い、地道に「これをやったら組織・事業はコケる」アンチパターンの可能性の芽を事前に摘む行動を日々しているから故に他なりません。

一切保証されていない不確実性が高い成功に向け、全てのメンバーが大きな失敗をしないように小さな失敗を繰り返し、大きな失敗の可能性を潰す行動をしている。故にチャレンジングでワクワクしていながらも、一種安心してお客様のサクセス・そして事業成長にひたむきに向き合える環境であると感じます。

誤解④:文化、文化とは言うものの割と口だけなんじゃないの?

入社前の稲田
「LayerXは文化や行動指針を強く発信しているけど実際どの程度組織に浸透してるのかねえ」
「文化って会社にそんなに必要なもの?」

自分は元々会社にとっての文化の重要性をそこまで大きなものとは思わないタイプでしたが、LayerXに入ってその考えは180度変わりました。

組織文化や行動指針というとトップダウンでの策定が行われ、策定された後は放たらっかしというケースも多いのではと思います。文化・行動指針の浸透度を図る1つの手法として月1回アンケートを取っているという話も聞いたことがあります。
しかし、これでは文化・行動指針は”暗記するべき標語”になってしまい、字面として認識がされていても行動に結びつくものになっているとは言えないのではと思います。

LayerXでは文化・行動指針が”組織のOS”として定義されており、意識をすることなく息を吸うかのように日々の一挙手一投足に文化・行動指針が反映されていると感じます。

これがどう実現されているかというと、採用時点でとにかく文化・行動指針にマッチするかを文化の番人として人事が徹底的に見極めるのに加えて、毎週の全社週次定例で文化・行動指針に関するLTコーナーが設けられているのも大きな理由なのかなと。
そのLTコーナーも経営がトップダウンで話すのではなく、現場のメンバーが自主的に担当しているのが大きな特徴です。

組織の文化はメンバー1人1人が担うものであり、その形成にはとにかく高頻度で文化・行動指針を言い続けるだけでなく、日々の行動の1つ1つの判断基準として深く浸透しているのがLayerXに入って非常に驚いた点でした。

では、なぜここまで文化・行動指針に徹底的にこだわるのか?
それは組織・事業の成長にとっては採用と育成が命、そして採用と育成にとって文化・行動指針が最も重要な要素であるからです。

会社では特定のミッションに共感した人々が集まりその達成に向けて走っていきますが、その過程での各メンバーの行動・思考がバラバラだと結局マイクロマネジメントやトップダウンでの文化統制に陥りミッション達成もままなりません。
“組織のOS”として文化・行動指針が機能していれば、レイヤー・立場が違っても行動・思考の基準が揃っているため、あとはどうやるかだけを考えれば良くなります。

LayerXでは文化・行動指針が”お飾りの標語”ではなく“組織のOS“として機能しており、これはLayerXの組織の根源的な強みであると感じます。

誤解⑤:LayerXってめちゃくちゃハードワークなイメージだなあ…

入社前の稲田
「めちゃくちゃハードワークになりそうだなあ」
「そんな働き方で組織拡大していけるのかなあ」

これも半分正解で半分間違いでした。
それは特定のメンバーはハードワークで他はそうでもないという話ではなく、”時間や作業の量”ではなく”質と密度”の方が重要であるという点です。

前提、LayerXのメンバーはめちゃくちゃ働きます。
ただ、それは長い時間ハードワークすることを指しているのではなく、プライベートの時間にも全力投球するためにも、働く時間の密度と強度をとにかく上げることにこだわっている人が多いという意味です。

LayerXには1つの指針的なものとして「長時間よりも長期間」というものがあります。
詳細は以下の石黒さんのnoteに譲りますが、要は”短期的な成果よりも長期的な個人・組織としてのパフォーマンスと成長を追求しよう”という意味合いです。

特に入社から間もない時期は早く結果を出そうと長時間頑張ってしまいがちです。しかし、会社としてこういった指針を公式に強く打ち出してくれると入社する方としても非常に安心感があるのではと思います。

LayerXのメンバーは”1人の会社員”である以前に”1人の人間”でもあります。
周りの人・お客様を幸せにするためにも、その前に自分自身が心身ともに健康でないといけないよね的な意味もあるのかなと個人的には思います。

とはいえ上記の抽象的な文章だけだと本当かよとも思われそうなので実態の一例も併せてお伝えしておくと、LayerXでは育休をはじめとして非常に柔軟な働き方ができるように環境が整備されています。

「スタートアップって柔軟な働き方ができなそうで不安」「家族との時間を考えるとスタートアップはちょっとなあ…」など働き方に不安を感じられている方にとっても非常に安心感がある環境・文化が構築されているなあと感じます。


■ 最後に

以上が、自分が入社半年経過して感じた入社前後でのLayerXに関する誤解でした。
LayerXとしては等身大の自分達を常々発信しているつもりでも、どうしても外から見た際の印象と実態には乖離が生じるなあと身をもって体感しました笑

今回のnoteが、「LayerXに興味はあるけどなんとなく受けづらい・ハードル高そう・不安」と感じている方々の役に立てば嬉しいです。
もっと深くLayerXの組織文化や事業の面白さに関して聞きたい方は、お気軽にTwitterなどでご連絡いただければと思います〜!

https://twitter.com/HirotoInada

最後に、多くの方々がお持ちであろうLayerXのイメージに関する誤解を解消して締めとさせてもらいます。

LayerXのイメージに関する誤解

誤解:
「LayerXってなんかうま〜く小綺麗にこなしていそう」
現実:
凡事徹底。とにかく実直に泥臭くお客様に向き合って価値を追求する。


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