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婚外恋愛分散とは何なのか?その様相を探る

さて、今回も婚外恋愛についての考えを稚拙ながらまとめていきたい。テーマは婚外恋愛における"分散"だ。

婚外恋愛を分散するって、いったいどういうことなのか。どうしてそんなことができてしまうのか、したがるのか。なかなか手ごわいテーマなのでうまく言葉にできない部分もあるかもしれないが、何かしら心と頭の整理につながることがあれば嬉しい。

婚外恋愛分散とは何なのか

恋愛分散の語源

婚外恋愛の"分散"という言葉を眺めたとき、『まぁ、書いてあることはなんとなくわかる』と言う人が多いのではないだろうか。そのまま文字通り、"婚外での恋愛を分散する"ということだろうと、解釈はできるからだ。そしてその文字面から「婚外で恋愛でしかも分散なんて、なんと非倫理的な……!」という声が、思わず聞こえてきそうでもある。

婚外という状況が加わっていてかなりややこしく見えてしまうが、もともとは「恋愛分散(=恋愛を分散する)」という恋愛用語らしい。

分散恋愛とは恋愛対象を1人に限定せず、相手のタイプや関係性に応じて複数の恋愛関係を作り、恋愛を分散するという考え方

https://magazine.healmate.jp/kongairenai_boom/

とのことだ。

調べてみると、『分散恋愛―複数の男性と恋愛を楽しむ生き方』というコミックエッセイが、2005年には発売されていたのがわかった。

『分散恋愛―複数の男性と恋愛を楽しむ生き方』

15年以上も前に、恋愛に分散という言葉を結びつけていたかたがいらっしゃるとは。なんとも先見の明があるなと、驚いてしまう。

女性優位な実情

ここまで見てきてなんとなくわかる通り、恋愛分散はそもそもが女性側の用語なので、女性のほうが実践しやすい実情にあるようだ。未婚・既婚に関わらず、最近流行りのマッチング市場は基本的に女性のほうが需要が高いので分散がしやすく、分散恋愛という行為自体が普及しやすい土壌があるのだろう。

男性が分散するというケースもなくはないだろうが、女性がするよりも実践者が少なく、普及がしづらいと思われる。またトラブルにならない男性側の婚外分散だと、分散されても女性が悪い気すらしない、ということもありえそうだ。

(参考)

婚外恋愛分散の様相いろいろ

さて「婚外恋愛分散が何なのか?」はなんとなくわかったけれども、その実像はまだまだ見えてこない。婚外恋愛の分散もこれまでの婚外記事と同じく、人によって会う会わないとか、エッチするとかしないとか、どのくらいの頻度で会うのかとか、やりかたは人それぞれでバラバラだ。細かな違いを挙げればキリがないだろう。

ただ『どういう心持ちで分散するのか』については、次の4パターンくらいにおおまかに集約されるのではないかと考えているので、ご紹介したい。

(1)「重くなりたくない」から分散

まず1つめは「重くなりたくない」から分散というケースだ。いわゆる”本命”の婚外相手が既にいて、その相手にのめり込みすぎてウザ絡みして嫌われたくないから、分散して気を紛らわそうということだろう。

このケースの特徴は、優先順位が1位の「不動の本命」という存在がちゃんといることだろう。本命と遊びが明確に区別されていて、本命との関係をよりよくするために分散をしている。本命に対して一途といえば一途かもしれないが、それ以外の分散相手の扱いは非常にさっぱりしているところがあるので、いいのか悪いのかはよくわからない。男性からすれば、本命になることを願うばかりだ。

(2)「寂しさに耐えきれない」から分散

続いて2つめは「寂しさに耐えきれない」から分散というケースだ。優先順位1位の相手との関係がこじれたときに寂しさに耐えきれないから、分散して念のための保険をかけておくということだろう。

このケースの特徴は、その背景や根底に「寂しさ」や「不安」といった感情があることだろうと思う。優先順位1位と2位というきちんとした序列があるように見えるが、「何かあったら」という状況を想定している時点で、本命の婚外相手に全幅の信頼を置いているわけでもないようだ。自分に対する自信のなさがそうさせるかもしれないので、男性としては「自分は大丈夫」だと如何にして思ってもらえるかが鍵になりそうだ。

(3)「みんな違ってみんないい」から分散

さらに3つめに「みんな違ってみんないい」から分散というケースもありえる。つまり複数いる婚外相手にはそれぞれ違った魅力があるので、1人に選ぶことができずに分散しているということだろう。

このケースの特徴は、明確な本命が存在していないことではないだろうか。「容姿ならこの人」「一緒にいて楽しいのはこの人」「刺激をくれるのはこの人」というように、それぞれの魅力を別個に評価しているからだ。人のいいところをみつけられるという意味では素晴らしいし、レストランにあるたくさんのメニューに悩むような楽しみもあるだろう。ただ、人そのものではなく魅力にまで細分化して異性を見ているというのは、男性からすると恐ろしくもあるような気がする。

(4)「理想の男性を探している」から分散

そして最後は「理想の男性を探している」から分散というケースだ。現段階で最もベターな相手を本命に据えつつ、それ以上にベターな相手が現れる可能性を残して、常に分散相手という門戸を開いている。

このケースの特徴は、本命ですら安泰ではないという点だ。本命が明確ではないという意味では(3)にも似ているが、その都度その都度きちんと判断して選んでいるという点が明確に違っている。よりよい婚外相手を求める姿勢は非常に前向きかつアグレッシブ、目標も明確でブレがないので、まるでドラゴンボールの孫悟空かワンピースのルフィのような、底抜けの強さや楽しさを感じる。

理解できないものは理解できない

婚外恋愛分散の4つの様相を見ていると、分散のやりかたがそれぞれ異なるのは、動機や状況の違い云々よりも、性格や気質の違いによるような気がしてくる。もちろん、婚外恋愛の経験の多さや経てきた出来事などが影響することもあるだろうし、本命との関係や気持ちの深さによって様相が変わることもあるのだろう。しかし、今回見てきた様相は「そもそも異性関係をどう見ているか」のような捉えかたの問題でもあるので、無理に変えたいとか、誰かの真似をしたいとかいった類のものではなさそうだ。

分散については次回、頭の整理ができてきたら、もう少し掘り下げたいとも思っているが、「理解できないものは理解できない」と思って、なんとなく読んでいただけるとありがたい。

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