食べることは知ること〜ビーフジャーキー屋で押し負ける
人生初、ビーフジャーキー工場へ遊びに行った。取引先の社長の奥さんの実家。取引先自体は飛行機で数時間かかる場所にあるのだが、奥さんは私の街の隣街ご出身。ビーフジャーキーの製造販売が家業だそうだ。ビーフジャーキー自体ほとんど食べたことがないから気にしていなかったが、このあたりでは昔から有名なブランドだというのは人伝に聞いていた。言われてみれば私がよく行くスーパーでも売られていた。前々から是非遊びに行ってと言われていたので、行ってみた。
工場の直売所に行くと、取引先のご親戚が待っていてくれた。お土産程度にジャーキーを買って、ジャーキー好きの知人にお裾分けできれば、喜んでもらえるだろうし、紹介してくれた取引先への土産話にもなる。自分はあまり食べないから挨拶程度程度に訪問を考えていたが、自社のビーフジャーキーについて色々説明してくれた。
ビーフジャーキーにも風味や製法、肉のカット方法までいろんな種類があるらしい。色々と説明してくれた。知識ゼロの状態で行ったから興味深く聞いた。塩、ブラックペッパー、カイエンペッパー、激辛からテリヤキ風味まで多種多様。有名なロデオ司会者(誰?)とのコラボ商品や、アパレルブランドとのコラボダウンまで、一地方のジャーキーメーカーの手広さは自分の想像を超えていた。すごい。
一通り説明を終え、知り合いにお土産を買おうと思ったら、すでに手提げ袋いっぱいのビーフジャーキーを用意してくれていて、ビックリした。これがアメリカスタイルなんだろうか。払います、いや、いらないの押し問答が2−3ターン続いたが、当然押し返せるはずもなく、色々お土産を頂いてしまった。
頂いた袋の中にジャーキーを使った料理のレシピも入っていた。奥が深い。別の街ではチョコでコーティングされたジャーキーが売られているのを見たことがある。そのことについてもお店の人に質問してみた。チョコもジャーキーも好きだけど、別々に食べたい、と返ってきた。激しく同意した。
食を体験するということは、文化を理解するということに他ならない。しばらく頑張ってジャーキーを消費したいと思う。
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