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きっといいことありそう

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ある日、肩の痛みが強いから整形外科に行ってみたらいきなり大学病院紹介されて。。突然肺がんって告知を受けてからの心境をここに残します。
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#放射線療法

「髪型かわったぁ、誰だかわかんなかったよw」「こっちのほうがいいよw」看護師さんたちが親しげに話しかけてくれる。明日から始まる抗がん剤の検査入院であることを忘れて笑いのあふれた時間を過ごす。

3月26日。入院当日。昼前にRが子供と部屋にやってくる。マックを買って束の間の幸せな時間を過ごす。「今度の入院はすぐ帰ってくるからね」満面の笑みでぼくの腕を力いっぱい握りしめる小さな手をぎゅっと握りかえす。玄関で手を振って別れた後、手続きに向かうと前回と同じ病棟だった。

3月25日。銀行、SB、年金など実家にいろいろ手紙が届いているらしいので、急遽実家へ帰省。こんな日に限って雨が降り出す。実家に着くと老人会の定期会合の最中で、なかなか喧々諤々盛り上がっていた。終わった頃には帰宅時間が迫っており、ほとんど会話をすることなく後にする。

3月23日。昨年末に近所を散歩していた時に見つけた床屋「DIME」。想像通りとてもいい雰囲気で理容師さんの腕も抜群。とても満足している。

3月21日。千葉県知事選。以前の住所で投票案内が来たので妙典だった。投票に行きたかったが雨と風が強く、まだ体調が万全ではないので今回は辞退した。退院以来、頚椎症がひどくなっている。特に今日は雨が一日中降っていることも影響している。

3月20日。昨晩から二日酔いで夜中に目覚める。そのままダラダラしながら朝マック。夕方Rが煮物を持ってきてくれた。毎日少しでも時間があれば会いに来てくれる。本当に感謝しかない。

3人で鰻を食べ、部屋に戻り、川の字で寝転がりながらテレビを観て。何でもない普通の生活がとてもうれしくて、つい飲みすぎてしまった。心の底から幸せを感じながら今日はゆっくり眠りにつく。

3月19日。退院の日。6時過ぎに研修医が回診にきたので昨日聞き忘れたことを確認する。イミフィンジでゼロになることはないのに根治とは?研修医は、臨床数が少ない前提で医者は言い切ることができないこと、あくまでも無くなることを目指していると言葉にしてくれた。

19時になり別室にて今後の説明を受ける。スキャン画像を比較すると入院時の約1/4まで小さくなっていた。但、一度できた癌が”ゼロ”になることはなく「進行を止める、再発を防ぐ」の攻防らしい。イミフィンジについても成功率は3~4割との言い方。5年以内に亡くなる確率は50%とのこと。

3月18日。昨日は結局説明に現れなかった。毎朝回診にくる研修医に質問すると、他の一般的な患者と比べても抗がん剤に対する副作用も少なくしっかり癌細胞に効いているとのこと。午後にTが謝りに来た。完璧に失念していたらしい。改めて本日19時に画像を見ながら説明するとのこと。

16時ころに主治医が回診にきた。「非常にいい感じで軌道に乗ってます」とのこと。あとで説明に来るらしいが当初の予定通りイミフィンジによる化学療法に決定した様子。素直にうれしい。あとは今後のスケジュールを調整するだけ。

入院前に造影剤CTは経験済みと思ったのが想像と違っていた。撮影途中で大きな注射器を持った医師が登場し淡々と左腕に針を刺しそのまま万歳のポーズ。体が熱くなったのは自動で造影剤が注入されたのだろう。5分程で撮影終了しそのまま退場。一瞬だけ目に飛びこんできたCT画像が鮮明に頭に残る。

3月17日。朝から採血。採血の針の痛みにはだいぶ慣れてきた。午前中に放射線とレントゲンを済ませ、後は造影剤CTを撮るのみ。この2か月に及ぶ入院治療の集大成ということで久しぶりに緊張しているのがわかる。13時を少し過ぎたあたりで声がかかる。造影剤投与の承諾書にサインをしていざ。

3月16日。明日の造影剤CTを前に、主治医から「明日すばらしい結果をお見せできますから」と。完治への期待が高まる。