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もっと脚を信頼して、楽に立てるように

こんにちは、身体機能研究家の小林洋太です。

前のポストでは、BODYWORKSのセッション1ではからだの中にある一番大きな空間に働きかけるということを行うというのを説明しました。

からだの中にある大きな空間というのは、「体幹」と言われるエリアです。言い換えると、腕と脚をつなぐ(もちろん頭も)とても拡張性の高いエリアということになります。

そんなエリアに触れ、変化を促すと体感が大きく変わります
姿勢が良くなることはもちろん、血行が良くなったり、腕や脚の可動域が広くなったり、なかには身体が軽くなったと実感する方もいます。

空間が拡がることで感じ得る身体的変化はとてもポジティブなものですね!
空間を風船に例えたとき、シワシワに萎んでいるのと、パンパンに膨らんでいるのと、どっちの方がエネルギーに満ち溢れているかを考えるとそれはイメージしやすいのかもしれません◎

質量(重さ)を下へと伝える

そうして初めてのセッションで体幹が拡張できたので、セッション2では、その空間から(重力に沿って)下へと伸びて力(重さ)を伝える「脚」についてアプローチします。

重さが正しく下へと伝わると、物体は安定する

ストーンバランシングで考えてみましょう。
質量(重さ)を下へと伝えることができれば、安定して立つことができますし、下へ伝えることができなければ積み上げたものは容易く崩れますよね。

人間の場合、背骨にしっかりと重さを伝えることは重要ですが、背骨が動く感覚など持ち合わせていない私たちにとって、それはとても難しいわけです。では、どうしたらいいのか…

骨格(背骨)を中心とした空間全体に、重さを伝え(あるいは感じて)その下方向へと確実に伝えていくことが、最も確実な方法になります。

だから気をつけの姿勢で立つことはヤジロベエみたいに不安定になり、不必要に筋肉を引き締めて立たなければならない。筋肉を引き締めることはからだを(空間を)拡げることと逆のことなので、さらに不安定になるわけです。最初から肩幅に足を開いていた方が安定して立てるわけですが…

BODYWORKS SESSION2

不思議なことに、多くの人が”気をつけ”の姿勢がまっすぐで、正しい姿勢だと思っています。このことについては本当に不思議でならないのですが、幼少期に習った癖というか、思い込みみたいなものはなかなか更新することが難しいのかもしれません。

からだのイメージが間違っていたら、間違った結果にしかなりません

同じように爪先立ちで立つ(あるいは歩く)のが正しいと思っている人は、ふくらはぎにとても大きなストレスを受け続けます。しかし、それを直すにはとても時間と労力がかかります。からだで”快”か”不快”を感じることができれば多少は変わるかもしれませんが、多くの場合、それを示されることがないので「爪先立ちは良くないよ」という言葉だけでは変わるのは難しくなるのでしょう。

やはりここでも「体感」「気づき」は重要なポイントになります。
ここでも、というよりか「いつも」ですね。

SESSION2 では前述の通り「脚」にアプローチをします。
脚のイメージが変わると、地面からのサポートを強く得ることができます。

地面からの力(床反力)に対して、負けてしまうような構造をしていたら、その力はからだのどこかしらに蓄積して、痛みや不調として現れます。

痛みや不調などは改善するきっかけ(兆し)と捉えることができれば、そこを起点に変わるのですが、その場所が弱いから鍛えなければ!などと思ってしまうと無限ループにハマってしまうことになります。

SESSION2を終えて Before→After(左→右)の変化

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