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人体最大の器官である”筋膜” ②
こんにちは、身体機能研究家の小林洋太です。
先日から”筋膜”というものについて端的な記事を書き始めました。
これから取り組みたいもの・ことについての知識がないままに、取り組むのは効率が悪いですから、この記事が読んでくださってる方にとってプラスに働けばこれ幸いです。
さて、今回はその特性について書いていきます。
筋膜の特性
![](https://assets.st-note.com/img/1677159959282-BVJriDsO8o.jpg?width=1200)
筋膜は、間質とも呼ばれていて、その役割は”保水”にあると言っても過言ではありません。土壌に水が浸透していくその隙間というとイメージがしやすくなるかもしれませんね。
また筋肉を包んでいるわけですが、筋肉のように、そのものを動かす感覚はありません。しかし筋肉を包んでいるわけですから、筋肉が硬直していたりするとその膜も伸縮性を失ったり、そのことが運動機能障害を引き起こしたりするので、痛みのような感覚は神経系を通して感じることができます。
そんな筋膜の特性を5つお伝えします。
1.柔軟性:筋膜は、柔軟性に富んでおり、身体の動きをサポートしています。
2.強度:筋膜は、身体の各部位を包み込んでいるため、身体の構造や姿勢を維持するために必要な強度を持っています。
3.滑りやすさ:筋膜は、内部にある筋肉や臓器が摩擦を起こすことなく動けるように、滑りやすい表面を持っています。
4.情報伝達:筋膜は、神経や血管が通っており、情報伝達や栄養素の供給にも関わっています。
5.形態変化:筋膜は、身体の使用状況や姿勢などによって形態を変化させることができます。そのため、身体の不調や痛みを引き起こすこともあります。
中でも留意しておく点は形態が変化することで、良くも悪くも形態が変わるのです。つまり正しく理解できていれば、いい方へと変化を導けますが、間違った理解をしていると悪い方へと変化してしまう可能性があるということです。
地球上に暮らしている私たちは、絶えず重力に曝されています。
重さが一点に集中すると、その圧により水分が分散してしまいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1677160794712-CBlOqu5twk.jpg)
(筋膜)組織の柔軟性を欠いてしまうと、強度はもとより、滑りやすさ、情報伝達といった機能までもが損なわれてしまいますし、変化した形態が元に戻ることは難しくなります。
重さが一点に集中するというと、イメージしにくいかもしれませんが、長時間同じ姿勢でいると、からだ全体の動きがなくなってしまうので、その姿勢が記憶されることになります。
デスクワークが長くなると腰が痛くなる、肩がこる、頭痛がし始める…など、日頃気にも留めないその習慣が、実は不調の原因になっていることはよくあるケースです。
医学界で長らく無いものとして取り扱われてきた間質(=筋膜)ですが、そうした医学界の常識で凝り固まっている思考では、その存在・役割を見落とされ時として「加齢のせいですね。」と片付けられていることもあるのではないでしょうか。
人間は考える葦であるというのはフランス人の哲学者であるパスカルの言葉ですが、考える葦である以前に、私たちは動くことができる生き物です。便利さにかまけて動くことを止めてしまっては、元も子もないわけです。
![](https://assets.st-note.com/img/1677161392390-P5hmLESHoy.jpg?width=1200)
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