【小説】五芒星の欠片🔺16〜校長の飼い猫〜

魔法の本質は強く願うこと。本当はみんな魔法が使えるんだよ‥『たまきへの手紙』

1.これまでのあらすじ

西の時空は、ハーデスとケルベロスの襲撃を受ける。魔法学校の校長が🕗時の魔法で食い止めるが、魔法の効力は残り3分をきっていた‥

2.本編

😈「ババア‥もう限界だろ‥」

👱‍♀️「‥」

🐕‍🦺「くるしそうだな‥🕗時の魔法‥効果が‥切れたら‥八つ裂きに‥してくれる‥」

👩‍🍳「おばあちゃん!」

かのんは祖母に声をかけた。祖母がこちらを向いて、にっこりうなずいた。

うなずいただけで、何も言わない祖母に違和感を感じ、かのんは祖母の口元をよく見てみてみた。

👱‍♀️「‥」

かのんはハッとした。おばあちゃん‥炎の魔法を使う気だ‥

【西暦2022年】

👨‍🎓まつおはいつものように、☯️陰陽学校に向かう途中、なんか違和感を感じていた。見慣れた景色なんだけど、何かが足りない‥、朝目覚めた時に服を着ていたのも、変な感じだった‥。

いつもと同じ電車、いつもと同じ学校、いつもと同じ‥、同じ?本当に同じか?何かが足りない‥

【東暦2222年】

🕵️‍♂️しんいちは、🧙‍♀️ちよと2人で、四つん這いになり、物影に隠れながら、👩‍🍳かのんに近づいていた。あと5mくらい先にかのんがいるが、🐕‍🦺ケルベロスが近くにいるので、見つかるとヤバい‥

🕵️‍♂️「ここから先はムズかしいな‥」

🧙‍♀️「だね‥でもこのきょりなら魔法通信でかのちゃんにメッセージ送れるかも‥」

🕵️‍♂️「よし、かのんにハーデスの磁力魔法を解く方法を伝えよう」

🧙‍♀️「えっ!解除できるの?」

🕵️‍♂️「ああ、ちょっとみてな‥」

しんいちはコートの🧥右ポケットから、ジップロックに入った砂のようなモノを出した。

🧙‍♀️「しんいちくん‥それって砂?」

🕵️‍♂️「砂は砂だけど、砂鉄(さてつ)さ」

🧙‍♀️「どうするの?」

🕵️‍♂️「ハーデスってヤツは岩石とかの神様だ、きっと地面のどこかに協力な磁石を生成して、かのんを拘束してるんだと思う」

🧙‍♀️「なるほど、砂鉄で磁力の流れを突き止めるのね?でも磁石の場所がわかったとしてどうやって解除するの?」

🕵️‍♂️「熱だ」

🧙‍♀️「熱?」

🕵️‍♂️「ああ、磁石ってのは熱に弱い。310°以上で加熱すれば、磁石の素性が変化してただの鉄になる」

🧙‍♀️「それならかのんちゃんの魔法で」

🕵️‍♂️「ご明察、オレが磁石の場所を見つけて、あいつの炎の魔法で、磁力の魔法は解除できるが、どうやってケルベロスに見つからずに、磁石の場所を探るかだな‥」

🧙‍♀️「どうしよう‥」

🐈‍⬛「手伝おうか?」

🕵️‍♂️🧙‍♀️「わっ!びっくした‼︎」

🐈‍⬛「そんなに驚くなよ、ずっとそばにいたぜ‥」

🕵️‍♂️「ハーデスの手下が何のようだ」

🧙‍♀️「そうよ、そもそもあなたが、ハーデスとケルベロスを召喚したからこんなことに‥」

🐈‍⬛「召喚した‥、まあ召喚したと言えば召喚したけど、オレがハーデスとケルベロスを案内したって感じかな‥」

🕵️‍♂️🧙‍♀️「どういうこと?」

🐈‍⬛「自己紹介がまだだったな‥あらためまして、お前さん達の校長先生の飼い猫のすずだ。よろしく」

(つづく)

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