2020-7-23 日記. ベンチャー企業の研究者: わからないにもレベルがある.

最近「わからない」という言葉について考えることがある。

知り合いの人に、中学生の内容を教えてことがある。その人は、問題が解けないことに苛立っていて「わからない」と言っていたけれど、待ってあげてヒントをあげたら解くことができた。そういう問題がいくつもあった。

解き方がわかっているけど、やり続けて答えが出てくるかわかっていないということだったように思う.

他にも他人のサポートをしたときに、与えられた解き方では解けないから、「わからないです」と言われたことがある。基本的には、まず検索してください!という言葉しかなかったのだけれど、「そもそもこの用語はなんだ」「そもそもどうしてこの用語が存在するのか」という理解があれば確かに解けるようになる。

最初の例は、問題はわかるし解き方もわかるけれども答えが導き出せるか「わからない」ということだと思っている。これは「やってみないとわからない」というタイプのわからないものだと思う。辛抱強くやり続けていれば解けそうという感じがしてくる。

2つ目の例は「解き方がわからない」ということだと思っている。これが厄介だが、解き方を考える行為は大切だ。ただそもそも解けるような問題ではないということがありうる。だから、それが解けるかどうかの枠組みになっているのかは大切だ。

最後は、どこから手をつけると良いのか「わからない」ということもあるだろう。解き方をどうやって探せば良いか「わからない」というものがある。専門家なら、解き方の探し方がわかるものもあるし、誰も問題を考えていないので、1から解き方を作る必要があるかもしれない。

カールポパーの考えに、科学は反証可能性が必要だという。ある主張が正しいのか正しくないかの検証ができるような実験に落とし込んで、間違っている可能性を検証することが大事なのだ。

この考え方は、仮説思考と呼ばれるものでコンサルなんかの本でも多出している気がする。

わからないことの科学ってどこまで進んでいるのか知らないのだけれど、ここら辺もそのうちわかってくるかもしれない。


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