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【哲学・科学・文化】われわれはどこから来たのか。われわれはどこへ行くのか。⑧

われわれはどこから来たのか。われわれはどこへ行くのか。

今回が最終回です。
前回はこの世界のどこかで最初に生命が誕生したこと、われわれはどこから来たのか、について書きました。

今回は、われわれはどこへ行くのか、について書いていきます。

過去の記事はこちら。

われわれはどこへ行くのか。
つまり、人間はどのように次の種へ進化していくのでしょうか。

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この人類の進化を表した図は、いわばパラパラ漫画のようなもので、種から種へどう変化していったかの中間地点ははっきりしていません。

ただし今は"トゥイーニング"という技術が発達しています。
アニメなどで、アニメーターがふたつの主要な画像のあいだの駒を作成するように指示すると、コンピューターが1つ目の画像から2つ目の画像まで滑らかにつないでくれる、というものです。

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出展:https://newspicks.com/news/5681728/body/

現在の人間の脳になるまで、上記のような変化をしてきています。
これをトゥイーニングの技術を使い、ホモ・サピエンスの先を予測すれば、われわれはどこへ行くのが、が示せると思われます。
では、50年後の人間はどんなものになっているのか予測してみましょう。

●第七の界

生物の分類は大きく分けて6つに分けられます。
動物界、植物界、原生生物界、真正細菌界、古細菌界、菌界に分けられており、これを生物の六界分類と呼びます。

しかし最近第七の界という言葉が出てきています。

デジタルテクノロジーの専門家であるケヴィン・ケリーはこの第七の界を【テクニウム】と呼んでいます。
このテクニウムは非生物の種から成る界でありながら、生きている生物と同様の進化を遂げてきました。
徐々に複雑化し、新たな環境に適応して繁殖してきました。

ファックスやタイプライターや蒸気機関は絶滅し、あたらしい技術のiPhoneや電気自動車が生まれてきました。

5億4200万年前から5億3000万年前の間に突如として生命が一気に誕生したカンブリア爆発がありました。
今はまさにテクノニウムのカンブリア爆発が起きています。

●われわれはどこへ行くのか

テクノロジーの進化はこれからもどんどん加速していきます。
その結果何が起きるでしょうか。

トゥイーニングの技術を使って今後を予想した結果、有識者の間では今後われわれ人間とテクノロジーが絶対内部共生という進化の過程をたどると見ています。
通常の進化はひとつの種がふたつの種に分かれていきますが、人間とテクノロジーの間はふたつの種が互いの存在なしでは生き残れない状態になるとされています。

私たちの生活にスマートフォンは欠かせないものになりました。
ブルートゥース対応のイアホンが当たり前になり、スマートスピーカーも普及してきています。
今後はコンピューターチップを頭に直接埋め込んだり、コレステロールを分解してくれるナノマシンを血管に注入したり、脳からの指令で動かせる義肢を作ったり、CRISPRシステムのようなゲノム編集技術を用いて遺伝子を改変するようなことが起こっていくでしょう。
まさにテクノロジーと人間が混合種になるようなことが今後起こってくるのです。

●これからの世界

これからの世界はより良い未来になっていくと想像しています。
テクノロジーが安価になることで一部の人だけがテクノロジーを享受できる時代ではなくなります。
環境テクノロジーが何十億人もの人たちに飲料水や栄養のある食品、クリーンなエネルギーを提供する未来になるでしょう。
ゲノム医学によって、がんやコロナが完全に治療できるようになるかもしれません。
いまだに僻地では学校に通うのも大変な子供たちがいますが、インターネットが普及することで誰もが等しく学べるようになるでしょう。
製造ラインのロボットの質が上がることで、労働者がよりやりがいのある仕事につけるようになるでしょう。
画期的なテクノロジーが新しいエネルギー資源を作り出し、資源の枯渇の心配から人類が解放されるかもしれません。

これからのテクノロジーの発展を悲観的に見る人もいるでしょう。

でも未来はもっと明るいものかもしれません。

吉村先外

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