ちゃんと嫌われる

僕ね、ちゃんと嫌われる人って好きなんですよ。

誰かに嫌われるっていうのは、つまり、自分らしくいるってこと。もうひとつ言うと、孤独ってのは自由と表裏一体だと思っていて。

このリバーシブルをいかに着こなすか、それが処世術だと思うんですよね。


人の欲求ってほんとに厄介で。

自分らしくいたいけど嫌われたくないし、自由でいたいけど人に恵まれていたいじゃないですか。我ながら都合良いな〜って思うけど（笑）

欲望にはそういう二面性があると思うんですよ。こっちの欲を叶えると、あっちが損するみたいな。質量保存の法則というか。原動力にもなるけど、破滅にも繋がるみたいな。

自分自身についてもそうだし、人との関係性においてもそう。「みんなの願いは同時には叶わない」って宇多田ヒカルが歌ったけど、その通りだなと思います。

でも、それでも、諦めたくないんですよね。

それなりに自分らしいまま、人に好かれて、寂しくない程度に自由な環境がほしい。だから、うまくスイッチを切り替えながら、ちょうどいいバランスを見つけて暮らしたい。

探して、試して、右往左往して、そうして糸が紡がれていくみたいに、人との関係性が出来上がっていくのだと思うんですよね。

ちゃんと人から嫌われる人って、まだ諦めていない感じ。自分らしく自由でいるために、もがいている。だから好きだなぁと思います。