金融機関の使い分けについて【民間銀行編】

おはようございます。本日は、金融機関の使い分け【銀行編】について書いていきます。

まず、金融機関を大きく分けると、①民間金融機関と②政府系金融機関の2種類に分かれます。

さらに、民間金融機関は、「①-1 預金を扱う預金取扱金融機関」と「①-2 預金を扱わないノンバンク」に分かれます。本日は「①-1預金を扱う金融機関」との付き合い方について細かく分けて書いていきます。

「①-1 預金を扱う預金取扱金融機関」を細かく見ると、

都市銀行、地方銀行、信託銀行、信用金庫・信用組合・農協といった具合に分けられます。

【信用金庫・信用組合・農協】ターゲットは中小企業や地域住民。キーワードは地域密着

〇メリット

・小規模企業にも対応してくれる。創業直後の相談にも乗ってくれる

・融資時に、決算書以外の非財務情報についても考慮してくれる傾向がある

●デメリット

・店舗がある地域が狭い傾向があり、事業拡大が進むにつれて対応できなくなることも

・都市銀行や地方銀行と比べるとネームバリュー面で劣るため、対外的な決済用口座としては少し見劣る

◆付き合い方

継続的な取引を続けることで、融資に対して柔軟に対応してもらえるようになります。創業直後は定期的に店舗に足を運んだり、定期的な積立をしてあげる、売上金を入れる口座を開設するなど、積極的に情報提供やコミュニケーションをとるようにしましょう。経営情報を提供してあげることで、相手側もこちらの融資のお願いに対応しやすくなります。

【地方銀行】ターゲットは地域(県、エリア単位)、信用金庫よりは広域。県の発展、地域密着を掲げる

〇メリット

・信用金庫や信用組合より店舗網やサービスの幅が広く、事業拡大にも対応ができる

・信用保証協会との関係が密接であり、協会保証付き融資に強い

●デメリット

・都道府県単位での活動がメインで、複数の都道府県にまたがって活動する場合、やや不便。

・都市銀行ほどのネームバリューがなく、対外的な決済口座としてはやや弱い

◆付き合い方

・信用金庫や信用組合より財務情報を厳しくみられるため、決算書をよりよいものにする努力が必要です

・信用金庫や信用組合とのおつきあいにより実績を重ねたうえで、事業拡大にともなって地方銀行からの融資も受けていくようにしましょう

【都市銀行】いわゆるメガバンク。三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行が該当。大都市圏に本社があり、全国展開。

〇メリット

・全国だけでなく、海外にも支店網があり、事業が大規模になった際に使いやすい。

・全国、海外進出のノウハウが豊富

・ネームバリューがあり、決済用口座として使いやすい

●デメリット

・決算書の内容がかなりよくないと、融資を受けるのは厳しい

・お付き合いや個別事情は考慮されにくい

◆付き合い方

・地方銀行との取引実績を重ねつつ、決算書の内容を良くできるよう心掛ける

・会社規模が小さいうちは、決済用口座のみのお付き合いでもOK

本日は、金融機関の使い分けについて記述しました。会社の規模や事業の目的に合わせてうまく使い分けを行ってください

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