滋賀県最高峰から天の川を見上げて
これを書いている今日は7月7日。
そう、「七夕」ですね。
私は子どもの頃、なぜかずっと「七夕は年に一度天の川が見られる日」と思い込んでいて、七夕になるたびにワクワクしながら空を見上げていたのを憶えています。
まあ実家からは一度も見られませんでしたが。
七夕は梅雨シーズンということでたいてい曇りの日でしたし、そもそも光害の関係で不可能ということに気づくのに数年を要しました。
でも、一度は彦星と織姫の聖地である天の川を見てみたい。
今から数年前。
そんな子どもの頃からの淡い願いを叶えるべく、行ってきました。
滋賀県の最高峰・伊吹山に。車で。
車中泊OK!伊吹山ドライブウェイのオールナイト営業
滋賀県と岐阜県にまたがる伊吹山。
標高は1377mで滋賀県最高峰ですが、ふもとからは「伊吹山ドライブウェイ」という有料道路が整備されていて、なんと9合目まで車で行けちゃうんです。
そしてネットで調べてみると、伊吹山の山頂からは天の川が見られると小耳に挟んだ私。
しかも普段は20時で営業を終了するドライブウェイは、夏季の特定の日のみオールナイト営業しており、車中泊もOKとのこと!
こいつぁ、行くしかありませんね!
やってきました!
ドライブウェイを走り、伊吹山の山頂駐車場に車を停車します。
訪れた時はもう夕方。
ぼちぼち眼下に広がる琵琶湖の向こうに夕日が沈もうかという時でした。
せっかくなので、日没までに山頂に登ってみることに。
駐車場から山頂までは複数のルートがあり、最短約20分で頂上にたどりつけます。
道はハイキングコースといった感じでそれほど厳しくなく、さくさくと進んでいきます。
ガサ……
ん? 何の音
鹿がいるぞぉッ!
奈良では大切に扱われている鹿ですが、たくさんの高山植物などが咲き誇る伊吹山にとっては天敵。鹿の食害が深刻な問題となっていて、山頂のあちこちには鹿よけの防護柵がありました。
その後のんびり時間をかけて山頂へ。
夕日が沈み、だんだんと空の模様が変わり、琵琶湖の周りにぽつぽつと明かりがついていく様が美しかったです。
ていうか寒い!
いくら8月でもやっぱり山の上の夜は冷えます!
駐車場に停めた車へ退散。
そしてついに天の川
車の中で待機している間に夜になりました。
さて天の川が見られるとは聞いたものの、具体的にどのスポットから見えるのかは不明です。
「まぁ今夜は一晩伊吹山にいるし、のんびり天の川探しますかー」と、準備万端でがちゃりと車から外へ。
見えたわ。
めっちゃ駐車場から見えるやん。
車から出た途端、まさかの人生初の天の川に遭遇。
ちなみに写真ではまだはっきり見えているほうですが、肉眼だと「なんかモヤみたいなもんがある……」となかなか確信にはいたらず、写真を確認してようやくほっと一安心してました笑
ちょっと場所を変えて撮影したバージョン。
年に一度しか会えない織姫と彦星ですが、年イチといわず何度でも天の川を見にいけるのが下々の人間のいいところ。
この日は月が出ている関係で、日づけが変わるころには見られなくなりましたが、満足でした。
翌日は日の出とともに下山開始。
朝もやの向こうに、くっきりと御嶽山の姿が見えました。
天の川を見るにはよほどの山奥に行かないと見られないと思っていたので、スポットを調べた時に伊吹山で見られると知った時は驚きでした。
もしかしたらみなさんの周りにも、思わぬ天の川スポットが隠れているかも?
七夕で短冊を飾り忘れてたら、直接お願いしにいってみるのもいいかもしれませんね!
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