乗り放題きっぷで巡る、四国の秘境駅
列車の本数が日に数本しかないばかりか、
午後に”始発列車”があったり。
徒歩でしか辿り着けない場所に
駅があったり。
もはや本線から見えない場所に
駅舎があったり――
2024年7月。
そんな人々を魅了してやまない秘境駅を、
とあるJR四国乗り放題きっぷで巡ってきたので、
そのレポートをお届けします!
12000円でJR四国特急含めて乗り放題
今回の秘境駅めぐりで使用した切符は、誕生日月限定で3日間JR四国全線が乗り放題となる「バースデイきっぷ」
特急自由席も乗れてお値段は12000円と超お得!
しかも+3000円でグリーン席も乗り放題になる太っ腹切符なんです!
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早速出発しましょう!
秘境…だけどわりとメジャーな「坪尻駅」
最初に訪れたのは、土讃線にある「坪尻駅」です。
上の写真では一見普通の駅に見えますが、途中駅にもかかわらず、線路はこのホームで行き止まりです。
特急列車などは左の本線をビュンビュン通過していきます。
というのも、ここはきつい勾配の途中にあるためスイッチバック駅となっており、列車が駅に停車するためには線路をジグザグ走行しながら出入りする必要があるのです。
今回私は、高知から香川方面に向かう普通列車に乗車しました。
ホームに入線する際はそのまま駅へと入っていきましたが、再び香川方面に向けて出発する際は少々大変。
ホームを発車した列車は本線をまたぎ、引き上げ線に向かいます。
引き上げ線に停車した後は、運転士が反対側の運転席に移動し、再び出発。
そのまま土讃線本線に入線し、勾配をのぼっていきます。
徒歩と列車でしか辿り着けず、観光客以外の乗客も皆無に等しい秘境駅ですが、最近では観光列車が停車したり、ネットでもたびたび話題になっていたりと、わりとメジャーな駅のイメージがあります笑
それでも特急は一切停車せず、普通列車の本数も少なくて旅程を組むのが難しく、そういう難易度の高さではやはり秘境駅といえるでしょう!
駅舎が見えない?!森の中に佇む「新改駅」
続いて紹介するのは坪尻駅から土讃線を南に下ったところにある「新改駅」です!
坪尻駅と同様、立地の関係でこちらもスイッチバック式の駅となっています。
私が乗車したのは高知方面行きの列車でした。
ホームに入線する際は、まず上の写真の引き上げ線に入り、折り返して本線をまたいでから進入していきます。
写真で見てもらったらわかると思いますが、なんと新改駅のホームは土讃線本線からは見えません……!
昨年、私が初めてこの場所を特急列車で通過した際は、「あの左に曲がっていく線路はどこに続いているんだ?!」と不思議に思いましたし、それが新改駅の存在を知ったきっかけでした。
やがてホームへと入線し……
新改駅に到着しました!
到着した頃は日没直後。
うっそうとしげる木々の中にぽつんと佇むホームを列車から見ていると、秘境どころか、都市伝説の話にでも出てきそうな異界の駅にでもやってきたかのような印象でした…!
橋の上の「土佐北川駅」
最後に紹介する秘境駅は、同じく土讃線にある「土佐北川駅」です!
ホームは穴内川に架かる橋の上にあります。
それだけでも珍しいですが、実はここ、駅が丸ごと橋と一体化しているんです!
行程の関係でここでも降車しませんでしたが、ネットで駅の外観写真をパッと見ただけだと、何の変哲もない橋に思えてきます。
先輩から教えてもらった駅だったのですが、実際に訪れると想像していた以上にワクワクする見た目でした!
ただ橋と一体化しすぎていて、昨年の旅では土讃線を特急列車で何回も行き来したにもかかわらず、一度も気づかずに通り過ぎていました……
今回ご紹介した四国の3つの秘境駅。
特急が止まらず、普通列車の本数もわずかだったので、同じ土讃線内にもかかわらず行程を組むのが一苦労でした……。
でもだからこそ、停車してホームに辿り着けた時の達成感はひとしおで、大人げなく列車前面窓に張りつきながら、列車が行き来する様子を見守っていました。
「今度はぜひ駅に降りてみたい!」
と言いたいところですが、本当に列車本数が少ないので、実行するにはなかなか覚悟がいりそう……
そういう難易度の高さも含めて秘境駅なんだな、と旅ブログを書きつつあらためて実感した旅でした!
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