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輸入の食材を選ぶ時にはココに気をつけて選びましょう。②

 今回は、輸入の果物についてお話しさせて頂きますね。

 輸入の果物で気をつけたいのは、輸送の長旅の間にカビや虫が付かないようにするための防カビ剤、防虫剤です。

 特に、柑橘類、バナナなどは注意が必要です。

柑橘類でいえば、収穫から、出荷までの間にかなり念入りに(!)薬剤のお世話になることになります。

例えば、収穫した柑橘類を、防カビ剤、防腐剤のプールに漬け込み、薬剤成分を浸透させる。
さらにその上から、防カビ剤をスプレーで吹き付ける。
最終的には、その上からさらに薬剤が落ちないように、ワックスなどでコーティングする。
(美しく輝く柑橘になりますね!)

バナナも、かなりの農薬が散布されています。
例えばフィリピンのミンダナオ島では、強力な毒性がある農薬散布のため、バナナ農家さんは健康被害と向き合いながらバナナを作っていらっしゃるそうです。
健康被害の具体的な事例としては、皮膚疾患、腎臓の病気、失明など。
農薬が空中散布で行われるため、子ども達への影響も気掛かりですね。

 こうして、大量の農薬を散布された上で、収穫されたバナナは、さらに、防腐効果のあるベノミルという薬剤に漬け込まれます。
こうして出荷されたバナナは船で長い旅にも傷まず私たちのところまで届くという訳です

これは、ほんの一例です。
輸入の果物を購入する際には、防カビ剤などが使われていたら、それを表示してありますので、よく確認してから購入するのが良いと思います。

【表示例】
イマザリル

 ジクロルベンゼン誘導体とイミダゾールを反応させて製造します。比較的水に溶けやすく、強いかび防止効果があります。かんきつ類ではワックス処理液に浸漬して、バナナでは処理液に浸漬したり、スプレーしたりして使用します。

使用対象食品:かんきつ類(みかんを除く)、バナナ

☆オルトフェニルフェノール(OPP)、オルトフェニルフェノールナトリウム

 かび類に対して、すぐれた防かび力を持っています。かんきつ類の表皮に散布または塗布することにより使用します。最近では、チアベンダゾールなどの他の防かび剤と併用することがあります。

 使用対象食品:かんきつ類

☆チアベンダゾール(TBZ)

 広い抗菌スペクトルを示す抗菌剤で、農薬、食品添加物のほかに、動物用医薬品としても広く使用されています。防かび剤としては、かんきつ類には、ワックスエマルジョンに混入し、収穫後の果物を浸漬する方法が一般に用いられています。また、バナナには、溶液に浸漬するか、収穫時にスプレーする方法が用いられています。

 使用対象食品:かんきつ類、バナナ
☆フルジオキソニル
 糸状菌に対して、広い抗菌スペクトルを示すフェニルピロール系の非浸透移行性殺菌剤です。胞子発芽、発芽管伸長及び菌糸の生育阻害を示すことから、農薬としてだけでなく、収穫後の果実の防かび目的にも使用されます。
 使用対象食品:あんず、おうとう、かんきつ類(みかんを除く。)、キウィー、ざくろ、すもも、
        西洋なし、ネクタリン、びわ、マルメロ、もも、りんご
(参考)東京健康福祉保健局 食品衛生の窓
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/shokuten/bokabizai.html

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