心のクセ
2011年3月11日14時46分、東日本大震災が日本を襲い2万人を越える方がお亡くなりになりました。その時、私も東京にいて被災しましたが、翌日翌々日と、やっと動いた都営新宿線に乗って本八幡に向かい、ヘルスカウンセリング研修のスーパーバイザーをさせていただきました。まだ余震が度々起きて、揺れる中で受けた宗像先生の教えは、いまでも心に残っています。
その翌月の2011年4月6日、こんな記事を書いていました。自分が知らず知らずのうちに取ってしまうクセ。これを知り、解決していくことでとても生きやすくなるんです。
今回の震災では、みなそれぞれ、いろんなことを感じて行動されていることでしょう。
よかれと思ってやったことが思わぬ反感をかい、バッシングされたりもします。ヘコみますよね。そんな中で、「自粛」という言葉を使い、動けなくなってしまった人も増えているかもしれません。あるいは、なかなか先の見えない状況の中で、不安が増し、どう行動していいのか、わからなくなってきている方もおみえになるかもしれません。
今回は、心のクセと行動についてお話しましょう。
暗闇の中で、
このままではいけない、なにかしなきゃ、変わりたい…。
行き詰った時、人はこんなふうに思って行動を起こしますね。
でもなかなかうまく行かなくて、失敗したり、怒られたり、恥をかいたり、、心が傷つきます。
それ以上動くことに恐さや、悲しさを感じるかもしれません。
結局なんにもできないや、、無力感に打ちひしがれるかもしれません。
そのまま悶々とし、それでも嫌だから再び動こうとする。
でも、そうしようとすると、傷ついた過去の感情が、まるでついさっき体験したかのように、自分の中に沸き起こり、やっぱり嫌だ、もう二度とあんな思いはしたくない、あんなに恐ろしい、あんなに悲しい思いはこりごりだ。無力感の蟻地獄。這い出すことがなかなか難しいですね。
そんな状況の中で、人は解決対象そのものから目を背け、別の方法でその嫌な感情を処理しようとします(代償行動や逃避行動をとる)。生き残るためにそんな行動をとるんです。
その行動は、緊急措置としては功を奏するかもしれません。でも本来すべきことをしてないわけですから、問題は心の奥に残り、閉じ込められてしまうんです。
自分を守るためにとり続けてきた「心のクセ」、その代表的な10のパターンが「宗像恒次編著:SAT法を学ぶ(2007、金子書房)」の中に示されています。
いまは、カウンセリング研修から外され、これを使って直接解決する手段を学びませんが、知っていると気づきが起きやすく、対処行動の目標化も確実になると思いますので紹介しておきましょう。
いかがでしょうか?
なにかいまの自分に違和感を感じているあなた、思い当たるところはありませんか?
こんなことまでして、あなたはいままで一所懸命自分を守ってきたんですね。
おつかれさま。
さぁ、本当はどんな自分だったらいいでしょう?
・前向きに積極的な自分?
・自分の思いや気持ちを素直に伝える自分?
・穏やかな自分?
・自分に自信のある自分?
・明るい自分?
:
そんな自分になれたらいいですよねー。
そこに少しでも近づけるように、いますぐできそうなことはなんでしょう?
ひらめかないですか?
でも…
だって…
いろいろ、できない理由も並べてみたくなりますよね。
いいんです。
でもね、
ちょっと時間を作って考えてみてください。
これならできそうかな…
簡単なことでいいんです。
思い浮かんだら、そのできそうなことを、実際に身体を動かしてやってみてください。
意識して行動することで、心のクセから抜け出すことができる。
新たな自分を感じることができるでしょう。
そういうあなたなら、おかしな「自粛」ムードを打破できますね。
がんばれ!!
お読みになって、いかがでしたか?
これを書いた2011年は、研修で直接学ぶことがなくなっていましたが、最近の研修では「祖先期問題再解決法による生き方変容支援」というSATセラピーの中「祖先期からのサバイバル行動パターン表」として、10よりさらに増え、17通りにも細分化されたものを学びます。この、サバイバル行動パターンはすごいです。
少し言い換えると、ご先祖さまから遺伝的に伝達された生き残るための行動パターン情報とでもいいましょうか、これを知ると、「あぁ、だから私はこういう状況になると、必ずと言っていいほどこんな行動をしてしまうのね。」がわかるようになるんです。
わかれば、変えられますね(^^)
ところで、この頃も「自粛」ムードだったんですね。どんな感じだったのか、すっかり忘れてしまっている私なのですが、最近の3年半も、日本中が流行病で「自粛」を強要されました。自粛警察などと誤った正義感で行動することのないよう、この「心のクセ」を見て、自分のクセを知ってください。
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