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ライバルっていますか?

何事においても目標ってあったほうがいいですよね。私にはビジネスにおいて目指している人がいます。目標にするとそれまでな気がするので、実際はいつか対等に仕事をしてみたいと思う人物です。

その人自身がnoteをやっていて名前を出していいのか分からないのですが、#FR2というアパレルブランドの代表の方です。10年以上前から存在は知っていて、というよりも当時ECサイトを運営をしていた会社で働いていた時にその方が経営されている会社と取引をしていて、知ることになりました。その時はビジネスのライバル!!みたいな思いはまったく無く、ギャル系アパレルの社長というイメージをもっていたのですが(失礼!)、年齢がタメでブログとかに書いていることも面白くて興味深かったので、その時から勝手に親近感をもってみていました。

そんな時、#FR2というアパレルブランドを立ち上げて、目を引くアイコンやテキストを商品に用いたり、旬な時事ネタのパロディみたくデザインに取り入れたり、インスタを中心にして奇抜?なメッセージ(画像)を発信続けていて、すべてが気になってしまいました。

冷静に何に対して気になっていたかを考えた時、一番はその「スピード感」、そしてターゲットにしていた市場が最初から世界という、アパレル業界ではあまりないスタンスで突き進んでおられました。国内の大手アパレルの古いビジネスモデルの悪口(笑)をブログやコラムに書かれていましたが、すごく的を得ていたのを記憶しています。そして今、大手(老舗)のアパレルメーカーが大量に店舗を閉鎖したり、人員を削減したり、倒産したりと指摘していたことが現実のものになっています。もちろん今は特殊な時期かもしれないのですが、遅かれ早かれ同じことが起こっていたような気がしています。その人が話していることが現実になっているのです。

日本の誰もが知っていなくても、それは世界を基準に考えていたら小さい話でしかなく、世界の人が少し知っているだけで日本の売上を軽く超えてしまう、人口的には当たり前のことだとは思います。大手企業がやるのであればあまり驚かないのですが、アパレルブランドで日本ではそれほど知名度がない会社が、もう何年も前から世界をビジネスの舞台として戦っていたのが、とても印象的でした。

そして昨今の情勢の中、相当な危機が継続すると確信していて、その人は国内店舗の地代の交渉をすぐに始めます。交渉の状況は具体的に示されていないので、わからないのですが、twitterでのつぶやきを見ていう限りではうまくいっていない様子で、改めて世間的に現状に対する危機感が薄いなあと感じてしまいました。

話はそれますが、恐らく今の状況が完全に落ち着く(抗体が開発されて世に広まる)までに数年は続くと思っています。正直、目先のことももちろん大事ですが、これから続くであろう世界的な大不況を視野に入れて、経営を判断することが今、迫られています。私は経営者ではないので無責任に聞こえるかもしれないですが、この非常時においてもその人はスピード感をもって動きながら、次々と舵をきってること自体がやっぱりすごいなと思っています。

緊急事態宣言が発出されて路面店舗がOPENできない現状で、彼は何を考えたか。今まで#FR2というブランドはその場所(沖縄や京都、金沢などの観光地)にゆかりのあるデザインの商品をその場所でしか購入できないことに価値を持たせていました。ですのであえてECでの通販は行っていなかったのですが、この状況の中ではあっさり(?)ECを解禁しています。もちろん実店舗がダメならECでというには誰にでも思いつく事ですが、その人は実にあっさりとブランドの核となるコンセプトすら変えることを躊躇しませんでした。素晴らしいことだと思います。こだわって作ってきたブランドを瞬時に現状を把握して、行動に移す。

この非常時において改めて、スピード感の大切さを感じています。そして行動や判断一つとってもわかりやすく、先を見据えている。今までのtweetではあまり危機感という感情を表に出していなかったのですが(アパレル業界に対しては常に危機感を発信されていましたが・・・)、今回はさすがにその感情がひしひしと伝わり、それを解決するために素早く行動する。

やっぱりいつか一緒に仕事がしたい。こんな時にその感情になるのはおかしな話ですが、今そんな気持ちで、なぜかワクワクしながら彼の行動を追いかけてしまっている自分がいます。

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