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【ひろしまユニコーン10】2022年度の挑戦者の紹介⦅株式会社エクレクト⦆№3

「広島からユニコーンに匹敵する企業を10年間で10 社創出する」ことを目標とした「ひろしまユニコーン10」プロジェクト。
その取組のひとつとして初年度に開催したHIROSHIMA UNICORN10 STARTUP ACCELERATION(広島から急成長を志す企業を対象にハンズオン支援するアクセラレーションプログラム)に採択された12社の挑戦者に、プログラムの感想や今後の展望をインタビューしました!

株式会社エクレクト
「日本の根源的な問題をイノベーションで解決していきたい」

代表取締役 辻本 真大さん

(1)プロフィール

 2004年シャノンに新卒第一号として入社、日本初のSaaS/クラウド型MAを開発/提供。導入コンサルティング部門を立ち上げ、同部長などを歴任し、宮崎支社長として支社立ち上げを経験。2015年マネーフォワード入社後、マーケティング、法人セールス・アライアンス部門責任者として従事。2017年12月にエクレクトを創業、代表取締役に就任。2021年広島に西日本本社を開設。

(2)事業内容

 海外・首都圏の先端技術や人材開発メソッドを組合せたビジネスモデルで企業の DX(CX/EX 向上)を推進。ひろしま―首都圏―世界を繋ぐ人と技術とビジネスの循環型エコシステムの実現を目指しています。

循環型グリッドモデル

(3)プログラムの参加のきっかけは何でしたか?

 プログラムについてはユニコーン10の記者発表を拝見して知りました。
 我々は、もともと東京に本社を置くグローバル・ビジネスを行うベンチャー企業です。創業時からリモートワークを推進していたものの、東京で実際に商談/MTGを行うことは成長にあたって必須条件でした。ところが、コロナ禍を切欠にしてその前提がなくなったので、新しいチャレンジとして地方都市の強みを生かした成長戦略を描けないかと考えました。そうして本社機能を広島に移転し、弊社独自の成長モデルを作っていこうとしていたところで記者発表を拝見したのです。「広島でユニコーンをやる!」と言われたら「我々が出ないわけにはいかない」と意気込み参加しました。

 さらに、このプログラムに参加することで、我々が考えている「循環型グリッドモデル」と、広島県の考えを重ねて、共に成長していけるのではないかという期待感をもって参加しました。

(4)プログラムの感想はいかがでしたか?

 まず、様々な方と出会う機会をいただいたことに感謝しています。今回のメンターになっていただいた01Booster Capitalの浜宮さんを始め、多くのお話させていただいた皆様が応援してくれることがとても心強かったです。ありがとうございます。応援の輪が、県職員の方々、事務局の方々、最後は県知事とどんどん広がっていくさまが、広島での事業拡大/スタートアップ企業の盛り上がりを予感させました。
 そういった感触を通じて、我々スタートアップ/ベンチャー企業が、地方社会において、様々なステークホルダーの未来に対する想いを繋いでいく「のりしろ」になれるのではないか?ということを再認識することができました。

(5)プログラムではどのような成果がありましたか?

 私たちの作ろうとしているモデルは、壮大な社会実験的な要素を持っています。プロダクトを作るのではなく、組織のつくり方、新しい仕事の在り方を作っていくことが我々のイノベーションであると考えています。目先のビジネスの拡大には直接関係ないからこそ、こういうプログラムの後押しがないと、なかなか計画の進行が後手に回ってしまいます。プログラムに参加することで、マイルストーンを決めて緊張感をもって進めていくことで、我々の検討や活動が大きく前進しました。

 また、私たちは地域の様々なセクターと協力して、技術や働き方の循環モデルを作っていきたいと思っています。その中には、自治体、地方銀行、大学など、様々なステイクホルダーが存在しますが、今回ユニコーン10に採択されて頑張っているということが、興味を持ってもらったり、応援しやすい与信になるなど、想像以上に効果がありました。(弊社も名刺にユニコーン10のロゴを入れるなどして、PRさせていただきました。)

デモデイ(3/9)の様子

(6)今後の展望をお聞かせください

 VUCAと言われる現在において、ゼロベースで様々な技術を組み合わせたり、アイデアを組み合わせてサバイバルしていく能力はとても大事です。その大事さに気づいて、自然と身につくような環境が作り出せないだろうか。そういった想いで、現在、新しい実験的な拠点を作ろうと思っています。瀬戸内の離島、都市の日常から切り離された環境、そこにある「非常に価値がある資産=大いなる自然や昔ながらの人のあり方」と「グローバル水準の先端的な技術や思想」を組み合わせて、アンラーン/アップデート出来るような場所を作ろうとしています。これは、私たちだけでなく、自治体・銀行・大学・地域住人との交わりになる場としての役割も担ってくれるのではないかと考えています。

 そして、将来的にはこういった場を広く外向けにも提供することで、未来志向のベンチャーが広島に集まってくるきっかけづくりをしていきたいと思っています。未来思考の産学官金が連携したベンチャーエコシステムを作り上げることが、広島から本当にユニコーンが羽ばたいていく土壌になると信じていますから。

★次の挑戦者に一言★

未来に向けて、ひろしまから共に駆け上ろう!

★参考URL★
https://eclect.co.jp/

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