クラフトビールのファンづくり～「地ビールフェスタinひろしま」⑤【NARUのGreeting from HNB vol.12】
今週も、こんにちは。
今日も広島のクラフトビール醸造所「HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWING（ヒロシマ・ネイバリー・ブリューイング／HNB）」のPRODUCER・NARUこと福本成美がHNBにまつわるさまざまな情報を発信していきます。
さて、2008年にスタートした広島初のCRAFT BEER FEST.「地ビールフェスタinひろしま」。
2014年からは会場を旧広島市民球場跡地に移し、TOTALで約2万人を動員する春の野外EVENTとして4年間、無事に開催することができました。これで10年間、毎年欠かさずCRAFT BEER FEST.を広島で行ってきたことになります。
改めて振り返っても、市民球場跡地の4年間は自分たちのCAPACITYを軽く超える仕事量でした。
とにかくEVENTの規模が大きいので、私は総監督のような立場で現場に関わっていました。
EVENTの運営をSUPPORTしてくれるサポータースタッフも2日間でのべ100人以上という大所帯です！
サポータースタッフは、毎年手伝ってくれている全国および他県のCRAFT BEER FEST.にも参加のベテランさんをはじめ、お店の常連さん、友人たち、東京や大阪をはじめとする仲良しの飲食店の方々、サイトから応募してくださった方……と多士済々。
みなさんは、いろんな種類のCRAFT BEERが飲めるという歓びや全国から集まるBREWERさんと交流ができることはもちろん、それ以上に年に一度のお祭りとして、このEVENTを楽しんでくださっている方が多いようでした。
私としてはそんなみなさんに感謝すると共に、彼らがHAPPYにお仕事できるよう理想的なシフトを組むことを「いの一番」に心掛けていました。
このFEST.を年に一度の楽しみにしてくれていたのは、参加BREWERYのみなさんも同様です。開催が2日間になったことでBREWERさんの広島滞在も伸び、みなさんと一緒にすごす楽しい時間もさらに増えました。
前乗りしてくださったBREWERさん達と前夜祭で一緒に飲み、1日目が終わって打上げ、2日目が終わってそのまま帰るBREWERさんもいるけど、遠方の方は翌日に戻るのでその夜も残った方々とウチのRAKU BEERで打ち上げをしてさらに飲む！……みなさんと一緒に飲むのは楽しい時間ですが、さすがに体力的には私もヘトヘトでした（笑）。
恥ずかしながら、2016年は１日日の打ち上げでの飲みすぎと、それまでの準備の蓄積された疲れとで、翌朝に起きられずチコク😅……
そんな「やらかし」もありましたが、毎年EVENTを開催することで互いの交流も進み、BREWERさん同士や全国から集まる飲食店さん、お客様との懇親を深めることには貢献できたかなという想いもあります。
あと、私たちが当初目指していた「CRAFT BEERの魅力を多くの人に知ってもらうこと」――これに関しても10年の間に、CRAFT BEERの認知度はずいぶん向上しました。「地ビールフェスタinひろしま」が少しでもその手助けになっていればいいなと思います。
では2017年以降、このFEST.はどうなったのでしょう？
2018年、私たちが「地ビールフェスタinひろしま」をやっていた4月の時期に、旧広島市民球場跡地ではアーバンスポーツの祭典である「FISE」が行われることになり、旧広島市民球場跡地が使えないことになりました。
また、10年間を一区切りとして一度休憩したいという想いもあり、2018年はお休みすることにしました。やっぱり野外EVENTはバクチの要素が高く、これまで無事に開催されてきたことの方が奇跡みたいなものなのです。
翌2019年もFISEが行われたため開催できず。そうこうしているうちに2020年からはコロナ流行……そして今に至るという感じです。
今でも「またBEER FEST.やらないの？」と声を掛けられるし、全国のBREWERYさんからも「広島はやらないの？」と質問されることも多々あります。中には「やってほしい！」と熱烈にLOVE CALLされることもあります。
もちろん私も機会があればまたやりたいと思ってますが、やるからにはEVENTのQUALITYを落としたくないし、TOP BREWERYさんの出店にこだわりたいと思ってます。
だとしたら、どうしたカタチでできるのか？
どういうSTYLEで行うのがBESTなのか？
さらに以前やっていた旧広島市民球場跡地は現在使えません。2023年3月完成予定で整備される予定ですが、その後気軽に使えるかなどはわからない状態です。
そして、整備された後のこの場所がいいのか、はたまた他の場所がいいのか？……
EVENTが終了して、もう5年。
もしもう一度やるのなら、私はその時代にあわせた新たなCRAFT BEER FEST.のカタチを作っていかなければならないと思っています！
あともうひとつ、ここで記しておきたいのは、EVENTを開催していなかったこの期間、私たち自身がBREWERYとして「HNB」を立ち上げたということです。
だから次にBEER FEST.をやるとしたら、私たちは運営側としてだけではなく、参加BREWERYのひとつとしてお客さんに接したいと思っています。
自分たちの作ったBEERを、自分たちが好きなBREWERさんや料理人の方々と一緒に、自分たちが手掛けた理想のBEER FEST.という環境で楽しんでもらう――こんな最高な一杯が他にあるでしょうか？
まだまだコロナで世界の先行きは不透明ですが、私たちは今もそんな夢を忘れていません。
「その夢を忘れてないよ！」「みんなも広島にBEER FEST.があったこと忘れないでよ！」という意味も込めて、今回5回にわたってEVENTのHISTORYを綴ってきたところも実はあります。
今年も新年度です。気分新たに、夢に向かって一歩一歩進んでいきましょう。
ということで今週の週末も、春めく気分でHAPPY HOURを。
他の回はこちらから↓
●クラフトビールのファンづくり〜「地ビールフェスタinひろしま」①
●クラフトビールのファンづくり〜「地ビールフェスタinひろしま」②
●クラフトビールのファンづくり〜「地ビールフェスタinひろしま」③
●クラフトビールのファンづくり〜「地ビールフェスタinひろしま」④
●クラフトビールのファンづくり〜「地ビールフェスタinひろしま」⑤
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