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空飛ぶ車は実現するのか

コロナウィルスによるパンデミックがはじまって3年が経とうとしている。この期間海外に出かける人はかなり減ったのではないだろうか。出かけたくてもいけない。そうなると若い読者の中にはうずうずしてくる方もいよう。そして数年に1回は海外にいっていたひとにとってはすぐにでも羽田空港か成田空港に向かいたくなる。わたしもそのうちの一人といえる。そう考えるとなるべく早く海外にいきたい。

よくいった海外旅行はそれぞれに楽しい思い出がある。ただ思い出の中にあまりよいものもときどきある。特に空港を移動する時間が楽しくないというのがある。わたしは2013年ロサンゼルスから成田そして羽田にいったときのことは苦痛でしかなかった。そのときから空港間の移動が楽になることをときどき考えるようになった。

あるオンラインイベントで空飛ぶ車のことを話題にしてみた。このヘリコプターと小型バスを組み合わせたようなタクシー。その実験が空港間の移動手段としてニューヨークで行われている。ラガーディア国際空港とJFK国際空港を結ぶ10マイル(16キロ)。地上のタクシーであれば24分かかる。それを空飛ぶ車で移動をすると4分の1になり、たったの6分で移動可能という。

そして試作や実験が繰り返され移動運賃も少しばかり安くなってきた。このようなサービスを提供する会社によると$40(5千円程度)で提供可能という。この移動が速くそれほどコストがかからない空飛ぶ車。このサービスを買ってみるかどうか。そのような質問をしてみた。

わたし以外の4人は乗らないと答えた。わたしはぜひとも乗ってみたい。この文章ではその理由を書いてみます。

まず空を飛ぶタクシーで時間短縮になる。その短縮率は75%くらいになるという。ニューヨークの2空港間では24分→6分。東京でこの短縮率をあてはめると1時間が15分になる。これはとてもありがたい。地上のタクシーやバスで混雑をした道路に1時間いるのはたまらなく疲れるというものだ。電車で1時間かかってもどこか消耗する。

次に運賃がそれほど高くないこと。ニューヨークの例では24分であり実際のところタクシーでどれほどかかるかはわからない。$30ドルくらいだろうか。東京で2空港を移動した場合は通常2~3千円程度かかるはず。その4倍の1万円かかるというのであれば少し考えるけど6千円で15分間空を飛んでいるのであればとてもいいサービスといえるのではないか。

空港間の移動というのはほとんどなにも生み出していない。生産的な時間ではなくむしろくつろいでいる時間。本を読むこともそれほどできず場合によっては考え事をすることすらできない。そんなときに15分間空を飛んで東京の夜景を見れたらどれほど楽しいであろうか。わたしは東京の夜景は好きな方である。

豊洲のIT企業に勤務していた頃。仕事を終えてオフィスを出るとすぐにもよりの駅にいくのではなく豊洲駅から銀座駅まで歩いた。特に冬はこのような散歩にはもってこいだった。30分程度ではあるものの空気は澄んでおりきれいな夜景が見える。地下鉄で移動したのならば見ることができない。これを空飛ぶ車で体感できるのであれば楽しいはずだ。

空飛ぶ車の実現には技術的な問題だけでなく安全上に規制がともなうだろう。乗客だけでなくパイロットをどう訓練するか。住民への騒音や事故があった場合の補償。保険をどのようにするのか。このような懸念があることは事実。反対をした4人のひとたちはそういった安全面や規制上の制約について意見をする人が多かった。

わたしは失うものよりも得られるものの方が大きいと判断している。空飛ぶ車の実現はいつになろうか。実現するのならばわたしは乗るであろう。旅行がさらに楽しくなることは間違いない。