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オンラインイベントの離れ方

2020年からはじまったコロナウィルスによるパンデミック。それも今年のゴールデンウイーク明けには終わろうとしている。そしてニューノーマルという新しい状況が生まれる。人と関わり方が少し変わってくるだろう。この3年に及ぶコロナ過でもスキル獲得あるいは維持をしたい。そのためオンラインイベントに参加してきた人が多いことでしょう。SNSで見つけることのできるZoomを使ったイベント。

パソコンやスマホがあれば気軽に参加表明ができる。イベント開催中いろいろ役に立つことを聞くことができた。わたしも数々のイベントに参加してきた。そしてこの3年くらいお勧めのイベントを紹介してきた。

さて今回は主に大学生の人に向けて5月以降オンラインイベントからどうやって離れていくか。その内容で書いてみます。ひとことでいうと少しづつ参加をする回数を減らしていく。計画的にやめるようにして急にやめてはいけない。

どういうことかというと理由は3つほどあります。ひとつはすでにオンラインが習慣化されていること。次にほかのイベントを探すのに時間がかかること。そしてメリット・デメリットをいくつかのイベントを例にして比較して見る反省タイムをとることです。

まず大学生の方は社会人が主催する無料オンラインイベントにいくつ参加してきたでしょう。わたしが紹介をしたものの中には以下のようなイベントがあります。HBS Club of Japan、NY MBA日本人会、TSEP(東京経済政策勉強会)、Economist Readers、Reading the Economist、GRIPS(政策大学院大学)です。たいへんよくできたイベントです。

3年近くこれらのイベントに参加してきました。観察した限りでは大学生の読者はほとんど参加してきていない。それでほぼ安心しています。しかしながらときどきこれらのイベントに大学生が参加したのではないか。しかも継続的に参加をしてきたことで去っていく際に懸念があります。

参加が習慣化されてしまってます。ゼミとは違った社会人によるセミナー。結構いいものもあった。それをどうやめるか。こういったときには薬物を身体から抜くときのように半減期が必要でしょう。計画的にやめていく。毎月参加していたのを隔月に参加。次は旬にして、半年と減らしていく。次第にイベントから離れていく。その際主催者・運営者にお礼をいって離れていくのがいいでしょう。

なにもいわないで離れてはいかないようにしたい。いろいろありがとうございました。それだけでもいいでしょう。実はわたしはこれらのイベントではなく主催者とちょっとしたすれ違いでうまくいかなくなったものがあります。なにもいわないでやめていってしまったイベントがありました。ご無礼しましたという機会もなかった。すでに遅し。

そこで習慣化されたイベントを計画的にやめていく。

次にほかに時間を使うイベントを探し当てていくことです。私の場合は書くことが趣味ですからオンラインイベントにはそれほど多く参加していません。毎月1回、隔週、そして毎週といったイベントで回数にしてみれば月6回です。このくらいであればそれほど多くはないでしょう。ただし1週間に1回は参加したほうがいい。ただ長く続けてきて十分に学びができたものもできたきた。そこで計画的にやめて次のところに参加していく。

ところが代わりになるイベントが簡単には見つからないのです。友人のつながりで参加したものもあれば紹介で参加をはじめたものもある。それが継続して参加をした理由ではないものの他を探してもなかなか見当たらない。そうなるとスキルを磨くことがなかなかできなくなります。

そういった場合はなるべく似たようなイベントを見つけてからやめるという方法がいいでしょう。多くのオンラインイベントは読書会であり無料です。そのため長く読書を続けることが目標。間違っても読書をしたからといっていいところに就職できる。就職したあとに将来給料が上がる。職責があがる。そのような勘違いをしないほうがいい。3年続けたのであれば習慣化されており多くの学びがあったはず。本を読むようになったのならばそれで目標は達成。やめていくことができます。

さて学びにはどのようなものがあったのか。それはイベントを比較することでわかってくることがあります。私の場合は経済・ビジネスを土台にしたイベント。主に経営コンサルタントが好むようなイベントを探して参加してきました。紹介をした6つのイベントにもいろいろな開催の形式がありました。学びとネットワーキングをまとめておく必要がありそうです。ひととおり期待をした学びがあったのならば離れていく。

例えばHarvard Business School、NY MBA日本人会。これらはわたしにとってはぴったりとあったイベントです。ただ最近は毎月参加しなくてもいいだろうという考えに変わってきました。興味のあるテーマのときだけ参加をしてしばらく間隔をあけるようにして離れていく。

Economist Readers、TSEPは参加するにも準備が大変でした。そのため時間を使いすぎていた傾向があります。ここでの反省は討議型のイベントは学びはたくさんありますが時間を使いすぎる傾向にあることです。学生の方はそれほど参加しないので大丈夫です。社会人やシニアの中にはスライドを作成したり発表の準備のために調査をしてきたりと大変です。そういった時間を使いすぎたものは時間を決めて参加していく。そしてどうもこれ以上時間を使いたくないということであれば次第に離れていくということがいいでしょう。

ただしそれに代わるイベントを見つけてからというのがいい。

例えばEconomist Readersというのはかなりしっかりとしたイベントです。参加してくる人たちも知識人が多い。TSEPもなかなか読書家が多い。ところがこれらにかける時間が膨大になってしまう。おまけに運営側の負担がとても多くて参加者が運営者になって手伝うことは極めてまれになってきている。そうなると循環型・自走型という無料オンラインイベントの理想の形になっていきません。そこがどうも限界点ではないか。そこが大学生がなかなか見極められない。

運営側が3年以上居座ってしまうようですとなり手がいないことが多い。そうなると負担がかさんでしまう。循環型にならない。その上次第に参加者が減っていく。参加するだけでなく発表をしてほしいと依頼してきます。それは強制ではないはず。ところが強要となってしまったりちょっとしたすれ違いから誤解が生まれます。ちょっとした間違いをして録画を部分的に削除してほしいといっても主催者側から削除はできないといわれることがある。さらにオンラインの場で威嚇的なことが起こります。そうすると不快な経験になってしまう。

イベントが終わって懇親会になる。お酒を飲みながら少し間をおくとなにやら勧誘にくる。発表をしてよ。そして次はチャットに書き込みをするとそこで質問をするようにと促される。そして質問をすると発表者から次は発表をしてほしい。それでもしないと主催者からイベント中に発表をしてほしいと依頼がくる。発表をしたところで趣旨に合わないと揶揄されるようなこともある。ちょっとした間違いもレコーディングとして残すという強迫めいたことが起きてしまう。

間違えた部分は消去して残さないでほしいと依頼した。その依頼は却下。ちょっとした嫌がらせでした。それがイベント中に発生してしまった。

そうなった場合はまず次回から発表を辞退していく。参加も控えるいく。そしてこれまで録画としてYou Tubeに掲載されていたのを削除してほしいと依頼する。ここまでしないといけなくなってしまいます。これはあまり感心しない離れ方です。

この会において不思議だったのは主催者が課題図書を読んで参加してきていない。それを自ら数回発言していることでした。なぜか不可解でした。雑談にすればよかったのではないか。運営をしている人の中には課題図書をブックオフに売ってしまうという人もいました。これでは本に対する基本的な姿勢があるとは考えられない。それがわかった時点で静かに離れていくべきでした。

昨年の夏Reading the Economistというのを見つけることができました。ただしこれは土曜日の夜8時半からというイベントで朝型のわたしにとってはとてもきついです。なかなか理想の時間帯ではない。大学生の方はやはり大学で運営されているイベントに参加するだけで十分でしょう。もし社会人の運営するイベントに参加をしてきたのであれば計画的にやめていく。そういったことが必要になりましょう。

オンラインイベントのなかで読書会のようなものは参加しないほうがいいのかもしれない。エンタメ系のものを気楽に参加するくらいならそれほど害はないでしょう。

あと3か月でニューノーマルがはじまります。オンラインイベントはなくなることはないでしょう。オンラインはメリットもありハイブリッド型も現れるでしょう。そうなる前にある程度見切りをつけて新たなイベントを開拓していく。そういった時期なのかもしれません。

大学生の方にとって参考になりますように。