中国外宣被打臉現場 Leonard 2024/08/12
たまたま、聞きほれたのはイギリス在住の著名なジャーナリストMehdi Hasanと中国の鄧小平の通訳を務めたVictor Gao(高志凱)との公開の席でのやり取り。Victor Gaoも様々な厳しい質問が出る不利な席によく登場し、中国の立場を奮闘して説明している。ただこれを見ていると、やはりわたしたちと中国の立場とは遠いと言わざるを得ない。この映像はALJAZEARAで放送したものに、中国語の翻訳をかぶせたものだろう。2024年8月12日に発信されている。被打脸はメンツを潰されたという意味にもとれるが、ここは厳しく質問されて、真相を白状させられたというところだろうか。このやり取りは、すでに沢山の人が取り上げている。よく見ている公子沈(公子時評)でも2024/08/11に、中国語訳を付けて流している。
高の発言で興味深いのは、台湾には日本人系台湾人が230万いて、中国が台湾を取り戻したあと、これらの台湾人には一つの中国の原則を認めるかを問い、認めない場合は、台湾から追い出すとしたところ。こうした血縁による、日本と台湾の関係の深まりが、台湾問題の底にあるとする議論に初めて接したので驚いた。高のように欧米で高い教育を受けた中国人が、このような人種差別的発言を公開の席で行うことはすごく残念だ。ウイグルやチベットに関しても高の発言は、ある意味では一貫しており、一つの中国の原則を認めず独立を志向する人を許さない、そうした人たちの人権が制限されてもやむを得ないとするもの。そこには相手の民族的なもの、文化、言語などに対して差別的な考えも含まれている。このような中国政府の考え方は独善的で批判されてしかるべきだ。
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