David Harvey on Common
cf. 斎藤幸平 コモンと自治が危機の時代を生き抜くカギになる理由 集英社オンライン2024/01/01 資本はコモン(共有財)であったものを独占することで容易に利潤を手にしてゆく。これをハーヴェイは「略奪による蓄積accumulation by dispossession」と批判する。→この考え方は明らかに、共有地の囲い込み(enclosure)により、資本の原始的蓄積が行われたとするマルクスの考え方をベースにしている。
David Harvey and the City, antipodeonline 2020/06/01
cf. 新井田智幸 デヴィッド・ハーヴェイのマルクス主義経済地理学 歴史と経済 245号 2019/10 19-37
Marx for the 21st Century with David Harvey, RSA, 2018/02/06
cf. What are urban commons, gE.CO museum
cf. 前山総一郎 都市のコモンズ その起源と現在 都市住宅学 90号 2015 Summer 5-8
ハーヴェイはアーバニゼーションを、居住者のモノであったコモンズが、開発業者や投資家や上層階級により略奪され、実態をはぎ取られる過程ととらえた。
Massaimo De Angelis and David Harvey,The Commons (2014) from "The Routledge Companion to Alternative Organization" 280-294
The Creation of the Urban Commons by David Harvey, Chapter Three of Rebel Cities, Mappingthecommons.com 2012/11/13
David Harvey, The Future of the Commons, Radical History Review 109 winter 2011, 101-117
David Harvey, The Enigma of Caital: And the Crises of Caitalism, OUP, 2010 邦訳『資本の<謎> 世界金融恐慌と21世紀資本主義』作品社2012 → 2016年第3回経済理論学会ラウトレッジ国際賞受賞 授賞理由書
cf. 徐鳳晩 権力の領域的論理をスケールの重層性において理解するために:ハーヴェイの「奪有による蓄積accumulation by dispossession」の批判的考察 人文地理 61(1) 2009 23-38
David Harvey, The "New" Imperialism: Accumulation by Dispossession, Socialist Register 40 2004 64-86 (注:この言葉を検索すればPDFがネット上でとれる。搾取exploitationではなく、所有の喪失dispossessionであることを強調している。民営化(商品化)、金融化、作られた恐慌、国家による所得再分配、などがそれをもたらすとしている。cf. accumulation by dispossession in Wikipedia)
Nick Hanauer, The dirty secret of capitalism, TED 2019/10/19