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John Locke 1634-1704 (1)

ロック By David R. Henderson
Cited from Econlib.org

 イングランドに生まれたジョン・ロックは自然権ーそれぞれが自ら保有しており、国家あるいは誰によっても奪うことのできない自由権をもつはずであるという考え方ーの一貫した弁護者persistent championだった。誰かが生産的目的のために労働するとき、その(労働の)結果物はその人の財産になる、とロックは理由付けた。
 ロックはまた、政府は利子率を規制すべきではないと信じた。『利子率を低めることの結果についての考察(Considerations of the Consequences of the Lowering of Interest)』と題されたパンフレットにおいて、ロックは議会に提出された、法定最高利子率を6%から4%に引き下げる法案に反対した。なぜなら利子は価格であり、すべての価格は自然法則により決定されている。利子率の天井は反生産的counter productiveになるだろうと、彼は理由を説明した。人々は天井を避けようとするだろう、逃避コストは利子率を天井がない時よりさらに高く押し上げるだろうと。この問題についてのロックの説明は、彼の時代としては洗練されており、検証の時間に耐えた。経済学者たちは、今日、利子率の統制に対して(ロックと)同じ反対を行っている(利子率、価格統制を見よ)。
 ロックはまた、貨幣価値は流通にある貨幣量と逆相関すると主張する貨幣数量説を概述した。ロックは、もしも貿易からの金流入が、その貿易相手の金流入に比べて減少するなら、(その国は)不況に陥る危険があると誤って信じた(重商主義を見よ)。彼が気が付かなかったこと、そしてDavid Humeが指摘するまで、誰も気が付かなかったことは、金流入は貿易のフローの線を超えることはできないということである。もしその他の国への金流入に比べて「あまりに少ない金」が英国にくるならば、(ロックは金供給は貿易量と比較で成長すると仮定したが)英国の財貨は他の国の財貨に比べて安くなり、他の国から英国へのより多くの金流入をもたらすことになるだろう。

浅野幸治 ジョンロックの私有財産論 2006  豊田工業大学WP

By W. Uzgallis
Cited from Stanford Encyclopedia of Philosophy

 John Locke(1632-1704)は英国の哲学者。Oxfordの学者であり医学研究者。Lockeの記念碑的著述『An Essay Concerning Human Understanding』(1689)は近代経験主義の最初の偉大な弁護の一つであり、論題が広がることによる人の理解の限界を論じている。同書は、人が演繹的にlegimately何を知っていると主張でき、また主張できないかを詳細に語っている。ロックのAnthony Ashley Cooper(後のthe First Earl of Shaftsbury)との関係は、彼を、貿易と植民地に関する情報を集める役割の政府の役人、経済(問題の)書き手、反対党派の政治活動家、そして最後には、1688年の名誉革命に勝利をもたらす革命家に、成功裏になるように導いた。ロックを最も有名にしたのはその政治的著作『The Second Treatise of Government 』である。同書の中でロックは、自然権と社会契約という言葉を用いて、主権が人々にあることと、正しく導かれたlegitimate政府の本質とを、説明している。彼はまた、そのLetter Concerning Tolerationで、教会と国家の分離を求めたことでも有名である。ロックの仕事のほとんどは権威主義authoritarianismへの反対で特徴づけられる。これは個人のレベル、政府そして教会のような組織のレベル、(これらの)双方において明らかである。個人についてロックは、我々一人ずつに、単に権威(者)の意見を受け入れたり、伝統的考えsupersititionに従うのではなく、真実を探し従うことを求めた。組織のレベルでは、正しく導かれた機能とそうでないものとを区別すること、そしてこれらの組織の権力の使用において、(その区別に)対応した区別をすることが重要になる。ロックは、真実を把握しようという動機をもつこと、そして諸制度の正しく導かれた機能を決定することが、個人と社会の双方、また物質と精神の厚生に関して、人々の繁栄を最適化するだろうと信じた。それは、結果として、自然法そして人間性の善良な目的に従うことにつながるのである。



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