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鄭宜農 我也曾経想過一了百了 2018 ♪ 

僕が死のうと思ったのは

 この歌は2013年8月に中島美嘉(1983/02-)がシングルリリースしたもの。それを台湾のシンガーソンガーである、鄭宜農(1987/03-)が2018年12月末の自身のコンサートで日本語でカバーしたのが、上に上げたものである。日本の歌手の歌を、中国語に置き換えて中国の歌にすることはよくあるが、あくまで日本語の歌として、歌っている。歌詞が、感情がこもっていてとても素晴らしいと思えた。「一了百了」は「死にさえすればすべては解決される」というのが原義。ここでは死んですべてを終わりにしようとした、と言った意味だろうか。
 中島の最初のMVは以下の通り。原曲提供はAmazarashi(秋田ひろむ)。それで歌詞であるけれど、この最初MVとかなり変わっているように思えた(実はMVは歌詞の後半の靴紐から入っているためだ)。鄭宜農は、歌詞の前半のウミネコから入っている。演奏時間の関係で細かな異同が生じている可能性はあるが検証していない。全曲を演奏採録するとかなり長い時間になる。
 歌詞(2013年) 

鄭宜農の歌を幾つか聞いた上で、以下に<就算我放弃了世界>を引用しておく。放弃了世界なので自殺願望の歌かと思うと、ときにひどいことを言い、ときにあからさまだったかもしれない、でも私を捨てないでと続く愛の歌になっている。なぜなら進んで、貴方の話を聞いている、貴方の痛みを感じている、そして貴方の手を取って生きてゆこうとしている。だから私の手を貴方も進んで受け取ってと続いている。
すごく静かな歌で、大声で叫ぶタイプの歌とは対極的だ。でもなぜか魅力を感じた。


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