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趙紫陽 民主の発揚と創見性 2000/08/06

杜導正《杜導正日記  趙紫陽還説過什麽》天地,2010,pp.162-164,esp.164

2000年8月6日(日曜日)・・・
趙紫陽「中国は反封建をしなければならないし、政治改革をしなければならない。一つの民主政治国家を建設せねばならない。この目標について、多くの人の見方は同一であって、分岐はない。問題は如何にこの目標に到達するか。こちらからあちらへ、この道をいかに歩むか。」
「この道を歩まないわけにはゆかない。(すでに)台湾は歩んだ。そしてかなり成功した。韓国も歩んだ。同様にかなり成功した。マレーシアのマハティールも歩んだ。インドネシアは歩まなかった。スハルトは政権を降り、動乱が起きた。目下、苦しみのなかにあるが、見るところこの目標に向かって歩んでいる。世界中で今日まで、先進国(発達国家)ではこの(民主政治国家の)グループが、やはりかなり成功しており、その政治モデルを超えるものはいまだ現れていない。それゆえ、世界はこの道を歩まねばならない。これは大きな趨勢なのだ。」
「中国は?現在当局はこの道を歩もうと思わず、この道に抵抗している。しかし、国際上は中国もまた大きな流れに従わざるを得ず、応じざるを得ない。しかし内部では、統制を強めている。(中略)
「残念なのは、中国がまた発展のチャンスを失ったことだ。すべての先進国ではいずれも個人の創見性が十分尊重されることで、高い科学技術が生まれている。創造性を持つには、国家は必ず民主を発揚せねばならない。我々はどうか?こういうあり様だ。見たまえ、中国がただ遅れることしかできないことを!中国人がいかに負けているか!中国は遅れているのだ!」

#趙紫陽 #民主 #創造性


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