矢吹晋「文化大革命」1989
講談社現代新書である。今回改めて2回ほど通読したが良く書き込まれている。毛沢東(1893-1976)について、よく晩年になって判断を間違えるようになったということがあるが、この矢吹さんの本から受ける印象は、老年に至っても毛沢東なりにその思考には一貫性があるということ。年齢を重ねても毛沢東なりの社会主義を追究しようとしていたというのが、この本から受ける老年の、具体的には1960年代以降の毛沢東の印象である。なお本書について、ここで丁寧に抜き書きを作っても良かったが、本書から受け