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万国共通 できるやつのクセは「改善」

みなさんこんにちは
今回のエピソードはおなじみタイになります。
タイトルの通り どこの国の人でもできるやつは常に「改善」を意識しているといった内容になります。

いつもどおり
ボス:あの~ 工場で生産したものがちょっと不具合あって 出荷前に対策             部品に組み替えたいんだけど
私 :はいはい もちろんやりますよ。?? あ でも 待って それ全部私ひとりでやるんじゃないですよね?

ボス:ああ もちろん だって調子に乗って作ったから全部で3000個く           らいあるから ハハハ 一人じゃねぇ
私 :。。。。。。。。。。ん? さ さんぜん?調子に乗ったって、、、 

ボス:ああ だから実際作業するのは現地工場の人にお任せして ヒロシはその現場の段取りやってほしいのね まあ即席の小さい組み替え工場みたいなの作ってさあ  ただし出荷まで時間が無いからできるだけ早く作業完了させてほしいの じゃあお願いね ウフ
私 :ううう イエッサー  そんな大役を、、、

ではではいってみよう!

(注釈:もちろん会話のやり取りは多少脚色してます すいません)


さあ おなじみのバンコクはスワンナプーム国際空港へ到着しましたよ。
もうこのころには慣れたもんですよ
余談になりますがこのころには飛行機着陸してからいかに早くホテルまで到着できるかアレコレ試してました。
正確には忘れてしまいましたが確か最速で着陸後1時間強くらいでホテルまで到着したような気がします。 (これも今度書こうかなあ)

一見関係なさそうですがこれも後ほど出てくる布石になります。


翌日 現地の工場の方と顔合わせと段取りの打ち合わせをします。
今回の登場人物は現場の責任者が1名と出荷管理のかたが2名、あとは現場作業員が10名くらい(すみません忘れてしまいました)
今回のエピソードの主役はこの現場責任者の方の話になります。

ちなみに英語が話せるのは責任者と出荷管理の方2名 それ以外はタイ語オンリーです くぅー厳しい!

じゃあまずは作業エリアを確保して、組み替え前の製品の搬入ルート、組み替え部品の搬入ルート、組み替え後の製品の搬出ルート
作業員の動線 これらを大雑把にレイアウトして現場にて試してみます。

その結果 んー まあまあいいか
ただこの時気になったのは作業エリアのスペースの問題でどうしても1か所作業員の動線が交差してしまうんです。
これだと余計なトラブルが起きそうだなあ でもレイアウトを大きく変えないとならないし ん~なんて考えてたら現場責任者の方がすでに作業員に指示してました。 タイ語なので詳細はわかりませんが搬入ルートを大きく変えてレイアウトを再構築させてました。なんと素早い! そしてありがたい

このレイアウト変更によりその後の作業はスムーズでした。

そして実際の作業に取り掛かり1、2日経過後に出荷管理の担当者とおおよその作業完了予測を立てました「このペースだとギリギリですが まあなんとか予定内には完了しますね」 なんて話していたら
現場責任者が「搬入、搬出に時間かかってるのでここを改善すればまだ早くできる」と言いました。
元々作業スペース入り口は間口が狭くパレットに乗せた製品をフォークリフトで運ぶには1台通るのがやっとくらいでした
ですので フォークリフト2台でお互いすれ違う時は待って往復していたのですが
この2台を入り口を境にしてリレー形式にしたんです そうするとすれ違いのときに待っている時間が無く 搬入、搬出が速くなりました。

そして次は作業員の動線に注目しました。
もともといくつかの工程に分けて数人で分業してたのですが あるパートの作業員の動線が長いことに気が付き
分業の内容を変えようと言いました。 確かにこれによって個々の動線が最小限になりスピードアップしました。

このあともいくつかの改善案を次々に提案し実行したおかげで最終的には予定日よりも早く作業を終えることができました。


ここで思ったのが
こういった細かい効率向上を追求してるのは日本人くらいかと思ってましたが それは全くの偏見でした。すみません
国によらず仕事ができる人は常に何かを改善することを意識している というよりクセになっている。
ということでした。人種は関係ありません(まあ傾向はありますけどね)


今回のエピソードでは改善の方向は「効率向上=生産性向上」でしたが
品質向上や利益率向上なども同じだと思います。

また効率向上を意識している人は時間に対する価値観が違うとも思ってます。

よく「忙しくて やる時間が無い」という言い訳をする人がいます。(あえて言い訳と言います)
実は若いころ僕も常にこれを言って叱られた覚えがあります

時間とは老若男女、お金持ちも貧乏人にも唯一平等に与えられたもので
どう使うかはその人次第になります そして「時間が無い」と言っている人は「時間を作る努力」をしていますか?
決められたやりかただから、上司の承認を得ないとできないから などなどできない理由は無数にあります
それでも時間を作る余地は0ではないはずです


時間が無い理由を説明するほど無駄な時間はない 時間が無い中できる方法を考えなさい 私の昔の上司に言われたことです。

当時若かった僕は「んだとーっ! じゃあお前やってみろ」って思ってましたが年を取った今ではわかる気がします。

時間がなくてできない理由を説明するのは簡単です。でも成果を期待して指示した側からすれば 時間がないから それだけの理由で「じゃあやめよう」という選択肢は出てきません。常に出てくるのは「じゃあ それが突破できればできるのね」です。 そうすると今度はそれについてできない理由を説明します。そしてまた「じゃあ・・・・」同じことを繰り返すだけ まさに無駄

指示した側が期待してる回答は

「〇〇すればできると思います。 でも△△が必要です」みたいな回答です。すると できるかどうかは指示した側にゆだねられるわけです

指示した側は意地悪してできない理由に難癖つけているんじゃないんです。できるかどうかを その担当者の範疇を超え自分にゆだねてほしいんです。


先ほどの責任者の人はどうでしょう? 常に時間を生み出す方法を考えています。ただ 職業柄もあるかもしれませんが意識はしてないでしょう なぜならそれが常に身についたクセになっているから。

そして彼に更に効率向上を求めた場合 おそらく彼は「もうできない でも〇〇があればできる」と言ったに違いありません。 それがお金なのか人なのか機械なのかわかりませんが、 これが常に改善を無意識に行っている人の特徴なんだと思います。常に前向きというか前しか見てない。

恥ずかしながら僕もこの時(当時30代半ばくらい)勉強になりました。


それでは本日の教訓
「忙しくて時間がない」と言ってるやつは改善の思考が足りない。    できない理由はいらん、常にできるための交換条件を提示せよ。 

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