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イタリア人の美的センスを手に入れろ

さてさて今回の海外出張はまたしてもイタリアのエピソードになります。

ではいってみよう!

いつものようにボスから

ボス:「えっとー 今度はイタリア向けの商品なんだけどー 現地の方と一緒に使い勝手や性能など これでいいかどうか確認してきて」

私:「おーYES まかせてくださいーー」

ということで もうこんなノリではびっくりしません イタリア行ってみましょう!

さてさて今回の目的地はイタリアはミラノになります。いつもはマルペンサ国際空港を利用しますが今回はフランクフルト経由のミラノのローカル空港でありますリナーテ空港に到着です。みなさんミラノにこんな空港あるのご存じでしたか?僕はこのときはじめて知りました。

今回は例によって現地の提携会社の日本人駐在員の方に迎えに来ていただけました 感謝感謝です。

この日はホテルまで送っていただいて夜ご飯を一緒に食べて解散しました。

そして翌日 早速現地の提携会社まで伺い現地のスタッフとともに商品のチェックについての段取りや手順などの打ち合わせを行いました。

チェックする内容や評価のポイントなどを議論していくなかで日本人の僕や駐在員の方の視点と現地のイタリア人は重視する視点と違っていて興味深かったです。

具体的にどうかというと 僕としては 電源入れて、各種操作性、などなど細部にわたるまでこと細かくチェックしたかったのですが 現地のイタリア人スタッフはちょっと違っていました。

彼らが重視していたのはひと言でいうと「機能」になるのですが「機能」といっても言葉では表しにくいのですが 「美しく機能する機能」とでも言うんでしょうか

例えばカメラを例にとると オートフォーカスといった機能があると思います。僕ら日本人はこのオートフォーカス=「ピントを合わせる」という軸になる機能に加えてその機能に「速い」「作動音が少ない」「耐久性がある」etc 付加価値を加えて商品トータルとしての付加価値を上げる努力をすると思います。ネガになる部分を消すイメージですね(僕はそのように感じてます)

ところが彼らイタリア人は まずは「ピントを合わせる」といった部分のみを研ぎ澄ませるところを重視します。オートフォーカスという機能は狙った被写体に対していかに正確にピントを合わせられるか だと思うのですが そこを純粋に重視しているような気がします。

次に人の感性も重視しているように感じました。 オートフォーカス作動時にはやはりメカ音(作動音)が発生しますが僕ら日本人はこれらの作動音をノイズ=不要な音ととらえ 可能な限り消す努力をすると思うのですが 彼らはこの作動音は「オートフォーカスをしている」という機能に演出を加えるようなイメージだと思います。

ここではカメラを例にとりましたが 要するに物に対して求めるものは必要な機能は純粋にそこだけを追求し しかしまた その機能を発揮しているときの演出も大事にしているような感じ 演出も含めての機能をいう認識なのかなあ? そこは美的センスのように感じました。

確かに自動車の場合イタリア車は見た目から スペックから めちゃくちゃカッコいい って惹きつけられますよね。 ただし耐久性はあまりなかったり、操作性もいまいちだったりとかありますが それも凌駕するくらい人の感性に刺激を与えますよね 日本車の場合ってそういうのあまりないんじゃないかなあ

みなさんどうですか フェラーリ、ランボルギーニ、アルファロメオ etc

惹かれますよね 少なくとも男の子なら(笑)


今回は日本製の製品が悪いというわけではなく イタリア人の感覚としてはネガな部分を消していくというよりもポジティブな部分をより追求し 人の感性に刺激を与える部分を大切にしている ということを感じたエピソードでした。

少し脱線しますが これって人の教育についても同じような気がしました。

ダメな部分を探して消していく・・・・・日本的

良い部分を探して さらに良く、悪い部分も見方を変えて良い部分を伸ばすための演出として・・・・イタリア的


今回の教訓

日本人よ 美的センスを磨け! そこには日本人には気づかないビジネスチャンスがある。


ではまた

ちなみにイタリアと言えば車やバイクが有名ですがそれに負けず劣らず自転車が超有名です 僕も趣味で自転車に乗っていて自転車関係のブログをやっていますのでもし興味がありましたら是非覗いていってみてくださいねー


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