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小さな手間でQOLを高める

久々の更新です。

最近,あれやこれやとバタバタしてきて,分単位で動いている。
大学では昨年度より講義・ゼミ負担が1.5倍くらいになったのに加え,学内業務も労組の仕事も増えたりして。
でもそんな中でも,明後日から今年度2回目の海外出張だったりして。

こうなってくると,これまでの生活の質を維持するためには,いよいよ時間の使い方を工夫せねばならない。(あいにく,公立大学の教員ってのは,1.5倍忙しくなっても,ほとんど給料が変わらないのだ)

そんなときに考えるのが,目先の小さなコストを惜しまないということ

例えば,今回の海外出張の行程では,羽田からヒースローまで12時間。
この12時間をいかに有効活用するか,と考えた時に,まず必要なのは,パソコンが使えること。
パソコンを使うためには,電源が不可欠である。12時間も持つようなバッテリーは持ち合わせていないから。
そこで,搭乗予定のブリティッシュ・エアウェイズに念のため問い合わせたわけである。「搭乗予定の機材に,コンセントはついていますか」。

エコノミークラスなのでちょっと心配だったが,果たしてあったようである。
これでこの12時間は確保できた。

この問い合わせ,分単位で動いている中ではなかなか面倒なのである。
でも,これをちゃんとやっとかないと,万一機材にコンセントがなければ,最悪の場合12時間を丸々無駄にしてしまう。

一見くだらないことのようだけど,これが生活の質を上げるうえで結構大事だと思うのだ。

片道12時間,往復24時間の時間が使えれば,2-3日分の仕事ができる。
(もちろん,24時間フルで集中することはできないが)
これだけの時間が浮かせられれば,土日は妻と遊べるかもしれない。
週に1回くらい,飲み会に行ってくだをまくこともできるかもしれない。
あるいは,世の中で引っ張りだこな人なら,この空いた数日を使って単発バイトができるかもしれない(私は実力不足故そんな仕事はまだほとんど回ってこないが)。

目先の小さな投資。
それによる生活の質の向上。
これって,忙しい時こそ大事なことだと思うのだ。

私が専門にしている会計学の授業でよく出てくる話に,似たような話がある。
使用資本事業利益率(ROI)でマネージャーの評価をすることの弊害の話だ。
ROIってのは,ある部門で利用している資産の額をはじき出し,それに対して事業部の営業利益が何%あるか,っていうのを表す指標。
このROIによる評価を強調しすぎると,マネージャーが投資を渋ってしまうかもしれない。投資を渋るということは,会社の中長期的な競争力の維持が危ぶまれる恐れもある。
なんてことが教科書に書いてある。
もちろん実際には,そんな単純な話じゃないだろうとは思う。ROIによる評価がなされたとて,めちゃくちゃ中長期的な視野を持ったマネージャーが育っていたりとか,それをサポートするような人事制度なんかがそろっていれば,教科書通りにはならないかもしれない。

こんなところでも,会計学の勉強って,実生活のQOLを上げる考え方につながっていたりする。
だから,会計学って,QOL上げる意味でも,ビジネススキル上げるうえでも,とても有効だと思うのだ。残念ながら日本では,学生にも大人にもすこぶる不人気なのだが。

でもやっぱり,それほど有効なものであるから,世の少しでも多くの人々に会計学に触れてほしいね。だから教育も研究もがんばります。なんか結論が明後日の方向に行った気もするが,まぁ自分なりには伝えたいこと伝えられた気もするので,許してください。

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