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iPhone 捨てる技術

iPhoneを昨年末に買い替えた。3年ぶりだろうか。それまでは確か6sというバージョンだったと思う。3年程度で買い替えたのは段々とバッテリーの持ちが悪くなったからだ。1日に2度か3度充電しないといけない。不便を感じてきて買い換えることにした。XSというバージョンになった。それまでのホームボタンが無くなっていた。WiFiやBluetooth、機内モードへの切り替えや音声の強弱の調整などはディスプレーを上から下方向に向けてスワイプすることで表示されるコントロールセンターの画面で操作する。買い替えた理由であるバッテリーについてその残量の数値表示を探したのだがなかなか見つからない。これが常時画面に表示されるのではなくスワイプしてコントロールセンターの画面で“45%”という様に表示されることを知るのに相当時間がかかった。ちょっとびっくり。iPhoneに限らずスマホや携帯電話はバッテリー残量を常に気にする。外出先でバッテリーが切れると困るからだ。その残量表示をアイコンは残しているとはいえ残量の数値をメインの画面から消すというのはなんと大胆な!と思った。

Appleの製品に見られる独特で洗練されたデザインはいつも素晴らしいと感心する。(見方が一面的かも知れないが)このデザインの背景には捨てる思い切りがあると思う。はっきりと取捨選択し本当に必要なものだけを選び残す技術だ。残すものを選ぶより捨てるものを決めることの方が難しい気がする。

今回体験したバッテリーの残量数値表示機能について改めてこの会社の思い切りの良さ、決断力を感じた。もしかしたらiTunesを次の基本ソフトから搭載をやめると発表したのも同じ様な流れなのかも知れない。先頭を走り続けるに必須の条件がここにあるのかも知れない。

ある意味恐るべし。

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