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DXとIT化は違うの?(製造業DX)

マンガ:「DXとIT化は違うの?」|五味弘 (note.com)

DXとIT化は同じもの?

DXとIT化は言葉を変えただけで、実は同じものでしょうか。DX信者、いえ、DX推進者は、DXとIT化は違うと言います。今回はこの問題について考えていくことにしましょう。
今は昔、IT化が叫ばれていた20世紀には、IT化で生活を便利にするというものでした。そして今のDXは、あれ、その差はなんでしょうか。それこそ、言葉が違うだけで、どちらもITを用いて、同じ目的の「生活を便利にする」でしょうか。
これなら、DXの黒い思惑はわかります。後輩のDXはうるさい先輩のIT化をディスることで、自分の偉大さを回りに訴えるということでしょうか。DXの黒い思惑は実によくわかります。
でも何かが抜けているような、あ、X(変革)が抜けています。

DXはIT化と違う?

IT化はITによって、直接、生活を便利にするという目的を達成します。一方、DXはIT化とは違い、IT化(デジタル技術と同じです)そのものを手段として、対象の変革を行い(ここが重要!)、目的を達成します。DXはこの差を強調しています。I
DXの考えは、先輩のIT化に対して、実に協調性のない唯我独尊の考えです。そうなんです。DXはIT化に変革の意思がなかったと考えています、いえ、そう決めつけています。確かにIT化の文脈では変革を明記していなくて、「IT化、即、生活が便利」としている単純な流れであったかも知れません。たぶんそうなのでしょう。
変革や変化はIT化で自然発生するという考えだったのでしょう。でもそれは間違いでした。人間、特に日本人は変化を嫌います。そして実際、IT化によって生活は便利になりましたが、変革は起こりませんでした。

DXは変革を主題にしている

そうなのです。DXが変革を主題にしているところがIT化と違います。生活を便利にするという山頂を目指すのは同じですが、変革を意識的に主題として捉えるのか、自然発生すると諦観するのかが、大きな差であり、唯一の差です。
逆に言えば変革なきDXは20世紀のIT化と同じで、それが成功するかどうかは変革が自然発生するかどうか、運試しになります。20世紀では案外、ITが珍しいこともあり、変革が自然発生していましたが、今はITが当たり前技術になりすぎて、自然発生は期待できません。変革は意識して起こさなくてはいけません。

ということで今日の結論。「DXはIT化と違い変革を主題にしている」 以上です。

マンガFAQの引用元:中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのガイド |

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