日本のDXって遅れているの?
世界デジタル競争力ランキングの結果は?
DXの推進度合を類推できる調査に、スイスの国際経営開発研究所(IMD)の「世界デジタル競争力ランキング」があります。このランキングの2023年度の調査では、日本は5年連続で順位を落とし、64か国中、32位になりました。残念です。
ちなみに1位は米国で、2位はオランダ、3位はシンガポールです。アジアでは韓国が6位、台湾9位、香港が10位です。・・・日本は32位です(2回目)。残念です。
これは日本が「知識」で28位、「技術」で32位、「将来の準備」で32位になったことが原因です。サブ因子レベルでは「技術的枠組み」が7位、「科学的集積」で15位、「IT統合」で16位など優位にいますが、「規制の枠組み」が50位、「人材」で49位、「ビジネスの俊敏性」で56位になっています。サブ因子の中の指標レベルでは「人材」の「上級管理職の国際経験」が64位(最下位)、「デジタル/技術的スキル」の63位があります。残念です。
日本はなぜ順位が落ちているのか?
5年連続で日本は順位を落としています。2018年にDXレポートが出ましたが、2019年から、毎年順位を落としています。なお、それだけでなく、2023年の世界競争力ランキングでも、64か国中、過去最低の35位です。残念です。
これはどうしてでしょうか。ひとつの理由はDXとデジタル競争力ランキングは異なるというものです。でもDXのDはデジタルなのですが。DXのX(変革)こそがDXの要ということで、デジタル競争力ランキングは気にしなくていい。・・・そんな訳はありません。残念です。
日本が落ちている原因は既存の枠組み、例えば国内規制や上司が原因です。これに間違いありません。老害のレガシー遺産、これが原因です(きっぱり)。・・・というのはさすがに言いすぎかもしれませんが、これが根底にある原因です。過去からの踏襲が好きな日本、新しいものを毛嫌いする日本。残念です。
日本はどうすればいいのか?
それではどうすればいいのでしょうか。過去のものを捨てて、レガシー脱却をすればいいのでしょうか。大変革を目指し、物事を見つめ直して、当たり前となった現状を再評価すればいいのでしょうか。
もちろん、そうではないでしょう。正確に言えば、それだけではないでしょう。他には「やる気」などの精神論的なものも必要になるでしょうが、ここでは具体的な話にしてみます。
ずばり、効率を求めないことです。日本は効率化を求め、究極の最終段階に至ったと言っても過言かもしれませんが、そう言いたいでしょう。でもそれが変革を妨害しています。新しい技術や新しい手法の導入を阻害しています。これで20年前のものを改良して効率化しながらも、危機感なく使ったままになるでしょう。
ということで今日の結論。「効率化より大事なものがある」 以上です。
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