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DXを支援する人、その名はコンサルタント

DXを推進するときに社員でない外部の支援者(通称:コンサルタント)はどうなのでしょうか。外部の専門家を呼んで自社のDXを推進するのはどうなのでしょうか。危惧は外の人は一時的で残らない人で、費用が掛かり、文化も違うでしょう。それでも外部の支援はあった方がいいでしょう。DXに限らず、外の新しい風は新しい気づきを与え、DXによる新しい価値を生み出すでしょう。それでは支援はどうあればいいのでしょうか。口先だけのコンサルタントでは意味がありません。でも現場ばかりの支援では駄目です。支援もDXです。図引用元:IPA製造分野DX マンガFAQ

外の人が起こす新風

ここでは、外部の人間によるDX推進の支援を考えていきます。まずは外の人が組織に与える影響、組織に吹く新しい風を見ていきます。
 
外の人が組織に入ってくると、少なからず影響が出ます。特に外の人が注目される立場の人であれば、大きな影響があるでしょう。その人の一挙手一投足が注目されます。その影響がいい方向に動けば、莫大な価値を生み出すでしょう。
 
でも駄目なときもあります。そうなのです。外の人は、あくまでも外の人です。得てして当事者意識、自分事のイメージが大きくなく、評論家になってしまうこともあります。いっぱいあります。なにせ、物事が終わったら、組織に残らない人ですから。来ているときでも専任しているとも限らないですし。

外の人に対する費用も掛かります。それに文化が違うことから、受け入れられない提言をするかもしれません。マッチングの相性はいいかどうかもわかりません。コンサルタントという名前に騙されてはいけません。名乗るのは誰でもできます。コンサルタントがコンサルティングできるとは、誰も言っていません。
 
それでも外の人は重要です。外の人は新しい風を呼んできます。新しい文化を運んできます。これにより、新しい気づきがあり、新しい価値が創造できます。DXでは新規価値の創造がひとつのテーマになっています。この意味でも外の人は重要です。

外の人によるDX支援

それでは外の人によるDX推進の支援はどうなのでしょうか。もしそこがカイゼンの場であれば、外の人は苦労するでしょう。カイゼンは現場主義が強く、外の人が現場で文化を学ぶのに時間が掛かるでしょう。
 
ではDX推進の場であれば、外の人の支援はどうでしょうか。答えはカイゼンよりも、もっと苦労します。外の人は、現場を知り、経営のトップを知り、そして全体を知る必要があるからです。つまり部分だけでは駄目です。
 
現場を知らない外の人の支援、経営のトップを知らない外の人の支援では、DX推進はできないでしょう。現場を知り、トップを知り、全体を知る外の人のみが、DX推進の支援をうまくできます。

DX支援の真髄

外の人がする支援の真髄はなんでしょうか。前節で外の支援者は、現場を知り、トップを知り、全体を知る必要があると言いました。これはスローガンとしてはいいのですが、具体的にどうすればいいのでしょうか。

この答えは、他の支援と同様に、現場と経営とともに走る「伴走」、同じ課題を掴み、同じように苦しみ、同じように解決へ向かう「同苦」が必要です。ここまでは普通です。普通の考え方です。

DX支援は、もちろん、デジタル技術による支援です。これはDXの名前のDにあるように必要です。これがない支援はDX支援ではありません。ここも普通です。普通の考え方です。

問題はX(トランスフォーメーション、変革/変身)です。これが外の人によるDX支援の真髄です。外の人だから、変な柵(しがらみ)はありません。割り切りし放題です。ここ大事です。大事な考えです。

外のDX支援者との付き合い方

外のDX支援者は割り切り大好きです。遠慮なしにレガシーを捨てます。その人と現場の軋轢を解決しなければいけません。これは夫婦喧嘩の仲介以上に難しいです。どちらに加担しては駄目です。夫婦喧嘩のときはわかりませんが、外の支援者と現場の軋轢は社長に登場してもらいましょう。これしかありません。

ということで今日の結論。「外のDX支援は慎重に大胆に」 以上です。

DXに専門家は必要?|五味弘 (note.com)
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マンガFAQの引用元:中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのガイド

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