DXって大企業のものなの?
会社規模によってDXは違うのか?
会社の規模によって、DX推進は異なるのでしょうか。もっと言えば、中小企業はDXをしなくてはいけないのでしょうか。DXは大企業がやればいいのでしょうか。今回はDXと会社規模の関係を見ていくことにします。
DX以外の多くの施策でもこの問題は存在します。例えば、採用施策や人事評価、営業施策、社内事務、労務管理、サプライチェーン管理(SCM)、企業資源管理(ERP)などの情報部門なものから、製造実行システム(MES)、製造オペレーション管理(MOM)、産業監視制御(SCADA)などの運用部門なものまで、企業規模に応じて異なります。
会社規模によってデジタル化は違うのか?
この問題を考える前にDXの手前であるデジタル化はどうでしょうか。そこで同じ質問をしてみましょう。「企業規模によってデジタル化は違うのか?」
この答えは既に現実としてあります。この質問の答えはずばり、「会社規模によってデジタル化は異なる」です。実際に見てみれば、デジタル化の投資額が違います。対象範囲が違います。デジタル化を実施する人と組織、経験とスキルが違います。
つまり中小企業のデジタル化は大企業のサブセットであり、ミニデジタル化です。投資額も小さいですが、効果も小さいでしょう。
中小企業のDX、大企業のDX
デジタル化と同じように考えてみれば、大企業はDXへの投資額も大きく、対象も広く、人と組織、経験が中小企業と比較して、異なります。つまりデジタル化とDXは双子の施策になります。
そうではありません。デジタル化はそうだったかもしれませんが、DXはそうではありません。中小企業のDXは大企業のDXのサブセットではありません。ミニDXではありません。
デジタル化とDXの根本的な違いは、X(変革)が前面に出ているかどうかの大きな違いがあります。DXの手段であるデジタル化は会社規模に応じて、施策が異なりますが、変革は会社規模が小さい方が大胆に変革できる可能性があります。
変革はトップのマインドセットが重要です。それが全社に行き渡る速度が重要です。ここは中小企業の方が有利になる可能性があります。ただしあくまでも可能性です。残念ながらそうでない可能性も多くあります。
負けるな!中小企業のDX
DXには思いの強さ(強靭性)、思いの長さ(持続性)が大事です。中小企業、ベンチャー企業にはDXの強い思いがあります。大企業の部門長よりも、強い思いがあります。きっと。たぶん。
そして中間管理職が現場目線と経営目線の両方を持っているのが中小企業です。そして現場と経営が近いのが中小企業です。組織が一丸となってDXができるのが中小企業です。がんばれ、中小企業のDX!
ということで今日の結論。「負けるな!中小企業のDX」 以上です。
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