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日本のコロナワクチンでも確認されたDNA汚染

2023年2月にKevin McKernan先生がコロナワクチンのDNA汚染を報告して以来、DNA汚染の追試結果が世界中から相次いでいます。

DNA汚染を検証する一連の実験の中でMcKernan先生は日本のコロナワクチンのバイアルについても実験し、その結果を含めた記事を自身のブログで2023年11月に報告しました。今回はその内容を紹介させていただきます。

オックスフォード・ナノポア (ONT) はDNAの断片化やPCR増幅無しに直接長鎖のDNAのシークエンスを解析できる次世代ディープシークエンシングの技術です。DNAシークエンスライブラリーを作成する際にRNAが残っているとDNA/RNAハイブリッドが生じ、シークエンシング反応を阻害する要因となります。

図1

図1はPhillip Buckhaults博士によるナノポアシークエンシングの結果です。スパイクDNAがベクターDNAよりもずっと少ないのが見て取れます。これは大量のスパイクRNAがシークエンシングを邪魔しているためと考えられます。

図2

蛍光光度計による測定法は、DNAやRNAに結合するまで蛍光を発しない色素によるものです。核酸に結合すると蛍光は1000倍にも増加します。Qubit dsDNAキットは蛍光色素としてpico greenを使用します。この色素は二本鎖DNAの二重螺旋内 (マイナーグルーブ) に結合すると発光します。

図2の実験ではDNAに異なる量のRNAを加え、DNAやRNAをQubit蛍光光度計と分光光度計で定量しています。Qubit ds DNAキットでは10倍量のRNAを加えてもDNAの定量値はほぼ変わりません。一方、分光光度計はDNAとRNAを区別できず、そのためRNAを加えるにつれて値が増えていきます。

このように、Qubit ds DNAキットに使われるpico greenは二重鎖DNAに対し極めて特異的です。しかしRNAに全く結合しないわけではないため、例えばRNAがDNAより100倍多いような場合はRNAの干渉を考慮する必要があります。

図3

図3の実験では、有害事象の多い事で知られるファイザーのロット番号「FL0007」のコロナワクチンのRNAを除去後、DNAをAccuGreenにより定量しています。この色素もpico greenと同様に二本鎖DNAに結合します。

RNAを加熱分解 (55℃で120分間処理) しても定量値は影響されませんでした。一方RNase処理は効果的で、10 μlのワクチンに50-100 μgのRNaseAを加えると、1分以内でRNAは分解されました。RNaseAでRNAを除去するとQubitによるDNAシグナルは低下しました。にも関わらずDNAの量は10 ng/doseの基準を10倍以上超えています。

図4

コロナワクチンはロットによって有害事象の発生率に大きな差が見られます。有害事象による被害者の多いロット番号としては「EX3617」がよく知られていますが他にも有害事象が多いロットがあり、その一つが「FL0007」です。そしてこの「FL0007」は汚染DNAの量が多いのです。

図5

コロナワクチン汚染DNAを解析、定量化する際に阻害作用を起こすのはLNPとシュードウリジン化RNAです。そのため図5の実験でMcKernan先生はこれら2つの成分を分解したのち蛍光光度計での測定を行いました。ここで重要な点は、この実験のサンプルの中には「日本」で接種されたファイザーのコロナワクチンが含まれている事です。

ファイザーの一価ワクチンと日本の2種類のファイザーコミナティワクチンを界面活性剤 (TritonX) で処理するとシグナルが倍増しました。これはLNPが壊れて蛍光色素がDNAにアクセスできるようになるためでしょう。次にRNaseAで処理するとAccuGreenのシグナルは一桁低下しました。それでもなお、残ったDNAは17.5-61.8 ng/doseに及びました。

DNaseI処理によってシグナルは減少しますが、処理を繰り返してもDNA濃度はある値以下には下がりません。また、McKernan先生はLNPに包まれていないDNAでも検証していますが、蛍光色素で定量すると、やはりDNaseI処理を繰り返してもある値以下には分解できませんでした。

図6

図6はFL0007と2つの日本のファイザーコロナワクチンの汚染DNA量をqPCRで比較した実験です。qPCRではオリ (ベクター)、スパイク、SV40エンハンサーを増幅しています (緑 = オリ、青 = スパイク、オレンジ = SV40エンハンサー)。

もともとFL0007は汚染DNA量が多く、1投与あたり数千億ものDNA断片を含有する高濃度ロットの一つです。それに対して日本のコロナワクチンのDNA量はFL0007より5サイクル分ほど (約30倍) 少ないくらいです。このように日本のコロナワクチンも高いレベルのDNA汚染を受けている事が判明しました。

今回のMcKernan先生の実験から分かってきた事があります。Qubit dsDNAキットではRNAのDNAへの干渉は限定的ですが、コロナワクチンの解析ではRNase処理をすると1桁DNAの定量値が下がるという事です。この下がり方は図2のようなQubit dsDNAキットの特異性から考えても大きく、何かがAccuGreenに反応して蛍光光度計の測定値をかさ上げしている事になります。これは単にRNAが極端に多いためという可能性もありますが、私はそれだけではないと考えます。

さて、ここから先は私自身の考察となります。コロナワクチン中のRNAが細胞中のRNAと異なる点は、GC率の高さとシュードウリジン化の修飾を受けている事です。「高いGC率」と「シュードウリジン化」のどちらも相補的な配列と結合力を高めるために、コロナワクチンRNAは非常に高い「粘着性」を持ちます。本来、RNAを構成する塩基はA、C、G、Uの4種類ですが、そのうちのGCのみが多くなると配列が単調になり、随所に似た配列が現れます。その中には短い相補的な配列も生じ、それらは互いに結合して二重鎖を形成します。ゲノムDNAは通常二重鎖構造を取っていますが、一般論として、相補的な配列同士であればRNA同士でも、RNAとDNAの間でも二重鎖構造を取る事が可能なのです。

コロナワクチンRNAの高い粘着性が発揮されるのは特に汚染DNAに対してです。汚染DNAは元々RNAの鋳型に由来するものであり、汚染DNAのどの断片もコロナワクチンと相補的だからです。汚染DNAがRNAと結合するとDNA/RNAハイブリッドを形成します。一般的なRNA/DNAハイブリッドは三重鎖であり、その中の一本鎖DNAが露出するものです。しかし、露出した一本鎖DNAは単なる「裸」の状態とは限りません。随所に存在する短い相補性により、大小問わず様々なRNA/DNAハイブリッドが形成され、またRNA分子内でも二重鎖構造を取る事もあるでしょう。このようにコロナワクチンRNAは汚染DNAと強固に絡み合い、また分子内でも絡み合っていると考えられます。シュードウリジン化RNAが蛍光光度による測定に直接干渉していると言うよりも、RNAが作る複雑な高次構造が間接的に作用しているのではないでしょうか。

RNAやDNAの高次構造は様々な問題を生じます。コロナワクチンRNAが鋳型DNAとハイブリッドを形成すれば、鋳型DNAは保護され、保護された事によって分解を免れたDNAがコロナワクチンを汚染します。さらに、RNAとの強い結合はワクチンRNAの精製の過程でDNAの除去を阻害します。そして、同様な事象は細胞内でも起こり得ます。RNA/DNAハイブリッドはDNAの分解を妨ぎ、細胞内でもDNAを保護し、DNAがゲノムにアクセスする機会を増やす事でしょう。

コロナワクチンの薬害の作用機序として推測されている他の高次構造がG4です。ゲノムDNAは二本鎖ですが、GCが多いDNA配列は四本鎖構造を取る場合があり、これがグアニン四重鎖 (G4) と呼ばれます。RNAもG4構造を取る事が出来、G4構造のRNAがプリオンの凝集を加速する可能性が指摘されています。実際、コロナワクチン接種者の加速型プリオン病が問題になっています。これは発症からの進行が従来のプリオン病に比べて非常にはやく、いわば「ターボプリオン病」とも言えます。

McKernan先生の記事中でも触れられていますが、DNase処理を繰り返しても、DNAはある程度以下には分解できませんでした。またDNAが分解されたとしても、DNAの小断片が必然的に残ってしまいます。そして、汚染DNAの問題で実際に重要なのは「質量」ではなくむしろ「分子数」なのです。そのため、そうした無数の汚染DNAの断片はシュードウリジン化RNAによって保護された状態で、散弾銃のようにゲノムを「爆撃」するでしょう。つまり、DNAを鋳型にしてRNAを作るRNA製剤にとってはDNA汚染は不可避であり、致命的欠陥と言えるのです。

汚染DNAの定量法は実際まだ手探りです。qPCR、蛍光光度計、デジタル電気泳動などの定量法やサンガーシークエンシング、ディープシークエンシングによる塩基配列解析法もそれぞれに得手不得手があります。DNAのような一般的に研究されている材料の定量でさえこれほど難しいのですから、ましてや他の成分についてはなおさらです。本来、生物学や化学における成分分析はどのような物質でも即座に検出できるというような技術ではありません。たとえそれぞれの測定法に応じて特定の物質を検出できたとしても、他の物質に関しては基本的に対象外です。製薬会社が全ての内容物を開示しない限り、実際まだまだ何が入っているか分からないのがこうしたコロナワクチンであり新薬のLNP/RNA製剤なのです。

DNA汚染の薬害の作用機序の最たるものはゲノムの改編であり、その影響としてまずは癌患者の増加や癌の悪性化が懸念されます。LNP/mRNA製剤に癌を治す事を期待するのはそもそも無謀な話であり、LNP/mRNA製剤はむしろ「癌を作る製剤」になると私は考えます。

現実問題として、既に世界中の人々に接種されたコロナワクチンが大量のDNA汚染を受けている事はもはや確定的であり、日本も例外ではない事が明らかになりました。そしてDNA汚染はコロナワクチンに限らず、これからのLNP/mRNA製剤の共通の害となるでしょう。そして今となっても日本のコロナワクチン反対運動はDNA汚染問題に関しては無視を続けています。日本の人々が接種してきたコロナワクチンも同様にDNAで汚染されている事を日本国民が知れば、コロナワクチンや今後のmRNAワクチンに対する抑止力となるのではないでしょうか。


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*記事は個人の見解であり、所属組織を代表するものではありません。

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