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コロナワクチンが危険な理由

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コロナワクチンが危険な理由
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2022年5月の記事一覧

コロナワクチン接種後の皮膚血管炎について: Lancet Rheumatologyに掲載された論文から

コロナワクチンは様々な作用機序で血管を傷害します。スパイクタンパクが直接血管内皮を傷付けて血栓の原因となる事もあれば、スパイクタンパクが自己抗体の産生を誘発し、自己免疫疾患として血管を傷害する事もあります。アストラゼネカDNAワクチン接種後に、血小板に対する自己抗体を生じ、「ワクチン誘発性免疫性血小板減少症 (VITT: Vaccine-induced Immune Thrombotic Thrombocytopenia) 」に繋がった例を以前紹介しました。VITTは「播種性

コロナワクチンと肝炎 (2), T細胞依存性自己攻撃による新しいタイプの肝炎か: J Hepatolに掲載された論文から

前回に続いてコロナワクチンと肝炎のお話になります。コロナワクチン接種後の肝炎の発症については複数の論文が報告されています。今回紹介するのは、コロナワクチンに関連した新しいタイプの免疫疾患についてです。 論文中の症例では、患者はファイザーコロナワクチンの初回接種後に急性肝炎の症状を呈しました。それにも関わらずワクチンの2回目の接種を受け、その後に重症肝炎を発症しました。この患者の症例は、典型的な自己免疫疾患による肝炎とは異なったものでした。コロナワクチンによって誘発された免疫

コロナワクチンと肝炎 (1): J Hepatolに掲載された論文から

肝炎は、肝臓に炎症が起こり発熱、黄疸、全身倦怠感などの症状を来たす疾患の総称です。コロナワクチン接種後の肝炎の症例を紹介します。ワクチン接種後に発症する自己免疫疾患の作用機序には複数あり、今回紹介するのはその1つのケースですが、コロナワクチン接種後に肝炎を発症したケースレポートがいくつか発表されています。 著者のTunらはモデルナワクチン初回接種後に肝炎を発症したケースを報告し、もはや偶然ではないと結論づけています。 肝炎の症例は、他に医学的問題のない健康な男性に発生しま