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コロナワクチンが危険な理由

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コロナワクチンが危険な理由
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汗腺のスパイクタンパクとmRNAワクチン後皮膚疾患: J Dermatologyに掲載された論文から

汗腺は皮膚にある汗を分泌する腺であり、汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。アポクリン腺は毛穴に開口部があり、アポクリン腺から出る汗は脂質やタンパク質などを多く含んでいます。霊長類も含めてほとんどの哺乳類は基本的に全身が体毛で覆われており、アポクリン腺はその体毛に付随しています。一方、ヒトではエクリン腺は全身の皮膚に分布します。エクリン腺の働きは汗を気化させて、体温を下げる事です。エクリン腺が発達しているのは哺乳類の中でも人間の持つ際立った特徴です。 図1は私

心と体と免疫の接点: 副腎の話

コロナ騒動とストレス コロナ騒動が始まって以来、人々は過剰な感染防止対策、感染への不安、ソーシャルディスタンス、マスク、そしてワクチンといった数多くのストレスにさらされてきました。ましてやコロナワクチンの危険性を理解している人々にとってはこの騒動は精神的にも凄まじいストレスをもたらした事でしょう。マスクやワクチン強要への抵抗感、人々の無理解による孤独感、助けようと手を差し伸べた人々から拒絶される無力感。また、コロナ騒動の中で経済的な理由、心理的な理由による自殺も増えています

mRNAコロナワクチンの胎盤への移行: Am J Obstet Gynecol に掲載された論文から

胎盤は妊娠中に形成される一時的な器官であり、発育中の胎児のライフラインとも言えます (図1)。胎盤は胎児に必要な栄養素と酸素を供給し、老廃物を除去し、ホルモンを産生し、胎児を保護する働きをします。 そして、胎盤は母体から胎児に抗体を移行させ、出生後のための初期免疫を胎児に提供します。胎内では酸素、栄養分、老廃物などの物質交換は血漿を介して行われますが、母体の血液と胎児の血液は直接には混合しません。そのため、たとえ母体と胎児の血液型が異なっていても、異型輸血のような凝血が起こ

コロナワクチン汚染DNAのヒト細胞株ゲノムへの統合

コロナワクチンの汚染DNAの問題の本質は、ヒトゲノムを改変する可能性です。この可能性を検証する目的で、Ulrike Kaemmerer博士は、MCF7およびOVCAR-3癌細胞株にコロナワクチンを投与する実験をしました。Kaemmerer博士から相談を受けたMcKernan先生は、これらの細胞株から汚染DNAを検出する実験を行いました。そして、癌細胞株ゲノムへの汚染DNA統合の最初の事例を自身のブログ上で報告しています。興味がありましたので、McKernan先生が同定したDN

続報 日本のコロナワクチンのDNA汚染

Kevin McKernan先生がコロナワクチンのDNA汚染を2023年2月に初めて報告して以来、約1年になります。DNA汚染は決して海外のコロナワクチンだけの話ではありません。日本のコロナワクチンにも共通した問題なのです。McKernan先生は日本から匿名で送られたワクチンについてさらに解析を進めています。その中にはモデルナのコロナワクチン、ファイザーのXBB対応ワクチン、第一三共の新しいコロナワクチンも含まれています。 DNA汚染のロット差が大きいのもコロナワクチンの特

報告:オンラインシンポジウム 「mRNAワクチンという人類の脅威」 〜DNA汚染、レプリコンワクチンの危険性〜

オンラインシンポジウム 「mRNAワクチンという人類の脅威」〜DNA汚染、レプリコンワクチンの危険性〜に参加させていただきました。 Kevin McKernan先生がブログ記事上でmRNAコロナワクチンのDNA汚染を初めて報告したのが2023年2月。それからほぼ一年になります。汚染DNAは癌の発症や悪性化をもたらす機序を持つだけでなく、ゲノムに影響し、ヒトのヒトたる所以に干渉する可能性すらあるものです。にも関わらず、日本のコロナワクチン反対運動のほとんどはDNA汚染問題につ

なぜコロナワクチンが大量のDNAで汚染されているのか?

コロナワクチンのDNA汚染を発見したKevin McKernan先生の実験の本来の目的はmRNAの品質チェックでした。コロナワクチンの主成分であるmRNAの品質管理に問題がある事は以前から知られており、欧州医薬品庁 (EMA) からリークされたEMAの高官によるメール (2020年11月23日付け) の中でも既に指摘されていました。 コロナワクチン内の大量の不良RNA コロナワクチンはロット (バッチ) やバイアルによっては「不良RNA」が非常に多く、物によってはRNAの

日本のコロナワクチンでも確認されたDNA汚染

2023年2月にKevin McKernan先生がコロナワクチンのDNA汚染を報告して以来、DNA汚染の追試結果が世界中から相次いでいます。 DNA汚染を検証する一連の実験の中でMcKernan先生は日本のコロナワクチンのバイアルについても実験し、その結果を含めた記事を自身のブログで2023年11月に報告しました。今回はその内容を紹介させていただきます。 オックスフォード・ナノポア (ONT) はDNAの断片化やPCR増幅無しに直接長鎖のDNAのシークエンスを解析できる次

シュードウリジン化mRNAワクチンはリボソームフレームシフトにより異常タンパクを生じる: Natureに掲載された論文から

mRNAは遺伝子の「設計図」です。mRNAが遺伝暗号のルールに従って3塩基ずつアミノ酸に翻訳される事でタンパク質が合成されます。しかしその際、塩基配列の挿入や欠失のために読み枠がずれると全く異なるアミノ酸配列を持つタンパクが合成されてしまいます。そのようなアミノ酸への読み枠がずれる挿入や欠失による遺伝子上の変異を「フレームシフト変異」と言います。フレームシフト変異とは、いわば設計図自体の書き間違いです。 一般論として、何かを作る際には設計図通りに作らなければ正しいものは作れ

自己増殖型コロナワクチンから自己増殖型次世代ワクチンへ: Natureに掲載された記事から

未だ実験段階であるレプリコンワクチンが、世界で初めて日本で承認されました。今回承認されたレプリコンワクチンの商品名は「コスタイベ筋注用」、その開発コードが「ARCT-154」です。ARCT-154はコロナウイルスに対するレプリコンワクチンですが、このワクチンは始まりに過ぎないでしょう。今回はNatureに掲載されたレプリコンワクチンについての記事を紹介します。 日本では主に「レプリコンワクチン」と呼ばれていますが、海外の文献ではsa (self-amplifying)-mR

日本におけるレプリコンワクチンの世界初の承認

mRNAワクチンはコロナワクチンで終わった訳ではありません。むしろコロナワクチンはゲートウェイ、入り口に過ぎないのです。今後ごく近いうちに登場してくるのは、コロナウイルス以外の感染症に対するmRNAワクチン、癌予防や治療のためのRNA製剤です。そしてレプリコンワクチンはさらに危険な次世代mRNAワクチンです。レプリコンワクチンは自己増殖型のワクチンであり、いわば事実上の簡易型人工ウイルスです。 今回はこのレプリコンワクチンについて改めてお話ししていこうと思います。 1)

コロナワクチンのDNA汚染が危険な理由: 子ども達や親御さん、及びこの問題に詳しくない方へ向けて

今年の2月にケビン・マッカーナン (Kevin McKernan) 先生がコロナワクチンへのDNA汚染の発見を発表して以来、私はこの問題を非常に深刻なものと捉え、ブログ上でいくつもの関連記事を書いてきました。現在この問題は海外では大変重大なテーマとして取り上げられています。にも関わらず、日本ではコロナワクチン反対運動グループからも主だった問題として重要視する声は上がりません。ではそれは何故でしょうか? 一つには、遺伝子についての話が難しすぎるという事もあるでしょう。専門分野の

コロナワクチンの汚染DNAと有害事象

Kevin McKernan先生がコロナワクチンのDNA汚染を2023年の2月に初めて報告して以来、世界中の複数のラボから追試実験の報告が続いています。そして先日、カナダと米国の共同研究による追試実験の結果がプレプリントとして発表されました。McKernan先生も共同研究者として名を連ねています。 また、McKernan先生はこのプレプリントを自身のブログ上でも紹介しています。 ここで解析されたのは以下の12ロットのmRNAコロナワクチンから合計27バイアルです。 • モ

【後編】次世代LNP/mRNA製剤と癌: LNP/mRNA製剤による癌の予防や治療は可能か?

コロナワクチンに使用されているLNP/mRNA製剤は「遺伝子治療薬」です。細胞外でmRNAを保護し、細胞内にmRNAを導入するために使われる素材が脂質ナノ粒子 (LNP) です。では、LNP/mRNA製剤では現行の癌治療法の欠点を克服し、癌の根治療法となる事が期待できるのでしょうか? 動物実験モデルとしてのマウス 腫瘍学ではよく知られていますが、マウスモデルと人間との間には大きな「ギャップ」があります。例えば、実験動物としてよく使われるマウスはLNPに対して耐性であり、実